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アレッソが世界に発信する音楽とは!? EDMの最前線に迫る
故郷から遠く離れた場所でも熱狂してくれるなんて本当に驚き
アレッソ 最高だよ! ステージ演出、ホスピタリティ、そしてオーディエンス、すべてが完璧だったね! 去年以上にオーディエンスの盛り上がりが圧倒的だったし、着実に『ULTRA』というフェスが日本のみなさんにも浸透していることを実感したよ。
──アレッソは、様々なフェスやパーティに出演していますが『ULTRA』は、どういう存在? 特別な雰囲気を感じますか?
アレッソ 『ULTRA』には、何度も出演させてもらっていて、スタッフとも家族のような親密さで接しているから、とても親しみがあるよ。また、関わる人すべてが、自分たちが心から好きでこのフェスティバルを成功させようという気持ちが伝わってくるから、こちらもやり甲斐があるよね。
──今年5月には日本で初のアルバム『フォーエヴァー』を発売しましたが、、自身のプレイスタイルに変化はありましたか?
アレッソ もちろん! 『ULTRA JAPAN』でもそうだったんだけど、シングルとして発表していない楽曲でも、みんな大合唱して盛り上がってくれるんだ。本当に自分の音楽を好きで聴いてくれる人が、(故郷の)スウェーデンから遠く離れた場所でも熱狂してくれるなんて本当に驚きだった。今は感動を噛み締めてプレイしているところさ。
──アルバム収録曲はどれも口ずさんでしまいたくなるようなキャッチーなフレーズが耳に残る。
アレッソ 確かに、そこは大切にしたね。一瞬にして人々を釘付けにするパワーのある曲を作ると、ライブでも盛り上がるし、またみんなの記憶に深く刻み込まれると思うから。また、それと同時に純粋に自分が思う「いい曲」の要素も追求して完成させたものなんだ。
次は全く別のアプローチの楽曲を発信していくつもり
アレッソ そうだね(笑)。でも、本当は別の意味があるんだ。特定の収録曲をピックアップしてそれをタイトルにしてしまうと、他の楽曲の存在感が薄れてしまうから、絶対に関係のない言葉にしようと決めていたんだけど。その時、ふと常にボクは「永遠に」曲を作り続けているなって感じたんだ。また『フォーエヴァー』という言葉に無限のエネルギーを感じたから、このタイトルにしたんだよ。
──また、アルバムで参加しているヴォーカリストも魅力的。ワンリパブリックのライアン・テダーや、ゼッドやカーリー・レイ・ジェプセンなどとも共演しているマシュー・コーマ、シングル「ハビッツ(ステイ・ハイ)」が全米チャートでトップ3を獲得し話題の歌姫トーヴ・ローなど、華やかなラインナップですね。
アレッソ 有名、無名問わずに自分の作りたい音楽の方向性に合う人にお願いしたんだ。トーヴ・ローなんて、このアルバムに参加してくれた際なんて無名の新人アーティストだったんだからね。彼女はボクと同郷で、ある日レーベルから紹介されて耳にしたんだけど。その歌声と作曲センスは、ちょうど自分が作っていた曲のイメージとぴったり合ったんだよね。
──曲作りって、お互いの持ち込んだアイデアを融合させることが多い?
アレッソ いや。曲によるよ。ちなみに次にリリースする予定のシングルは、すでにトラックがあって、それにあうボーカリストを今探しているところ。
──どんな楽曲に?
アレッソ それは教えられないよ。ボクはみんなを驚かせるのが好きだからね。発売までのお楽しみってことで(笑)。
──アルバム発表して、様々なフェスでプレイしていることによって、いろいろ新しいアイディアが浮かんでいる?
アレッソ ボクは同じことの繰り返しをするのが嫌いな人間でね。だから次は全く別のアプローチの楽曲を発信していくつもりさ!
歌い踊れるようなものを作り続けていきたい
アレッソ みんながハッピーになれる音楽。日常の嫌なことを一瞬でも忘れちゃって、歌い踊れるようなものを作り続けていきたいよね。
──アレッソは常にステージからハッピーを振りまいていますが、そのハッピーの源になっていることは?
アレッソ いろいろあるけど。友人や家族と一緒にいる何気ない時間かな。
──海外のDJと言えば、今や1回のショーで何千万も稼ぎ、さらに長者番付にものるほどの人気で、世界中のパーティから引っぱりダコ。ゆっくりできる時間なんてないのでは?
アレッソ 確かにね。移動は多いけど、世界中のあちこちをDJとして廻ることは、昔からの夢だったからさ。全然辛いなんて感じたことはない。それに意外と空き時間があって、今回も東京を結構満喫できているしね。
──忙しい自分へのご褒美として、最近買った高価なものは?
アレッソ (笑)。この腕時計かな(ちなみに取材時はパティック・フィリップを着用)。当初は、揃えなくてはいけないものもあったし、いろいろ買い物をしたんだけど、最近は自分がこうやって世界中でプレイできるのは、いろんな人のサポートあってこそって気づいたから、誰かの役に立てるお金の使い方をしようって心がけているんだ。
──素晴らしい心遣いですね。
アレッソ ありがとう(笑)。
──最後に、アレッソは現在のDJ界で1、2を争うほどのイケメンとして有名。どんなタイプの人にひかれる?
アレッソ (よく聞かれる質問のようで)あ〜、はいはい。昔は見た目にコロッときた時期もあったけど、今はパーソナリティを大切にしている。別にどういう格好をしているかなんて構わない。自分が自信を持ってスタイルを追求している姿勢が伝わる人に、ボクは心ひかれるね。
──例えばフロアで、どういうアピールをしたら気にかけてもらえる?
アレッソ え〜難しいな(笑)。だってさ、パフォーマンスしている時は自分のプレイに集中している訳だから、そこまで気にかける余裕なんて1ミリもないよ。だから、何とかプライベートでボクに接近してもらうしかないよね。プライベートで接近するには、どうしたらいいかって? 努力してもらうしかないよね(笑)。
(文:松永尚久)