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D-LITE(from BIGBANG)『温かなムードに包まれた自身初のソロライブ!』

 BIGBANGのD-LITEが3月30日と31日、自身初のソロツアー『D-LITE D'scover Tour 2013 in Japan 〜DLive〜』を日本武道館で開催!超満員の観客で埋め尽くされた31日の熱いライブをレポート!

スペシャルゲストで先輩・GUMMYが登場!

 15時を少し回ったころ、会場が暗転。1万2000人の歓声がどっと沸き起こるなか、ステージの中央にピンスポットがあたる。そこにひとりで立ち、おもむろに<嗚呼唄うことは難しいことじゃない>と歌い始めるD-LITE。さらに大きな歓声が会場に響き渡り、「歌うたいのバラッド」から静かに幕を開けた。

 「さあ、みなさん『DLive』はじまりました!こんなにたくさん来てくれてありがとうございます。僕は50%準備しました(笑)。あとの50%はファンのみなさんです。みなさんと100%にしたいです!(客席にマイクを向けて)準備できましたか?一緒に歌って、一緒に踊って、最高のライブを作りましょう!(観客からの大きな反応に)イケてます!」と満面の笑みであいさつ。

 心を掻きむしるバラードから一変。ファンからの支持の高かった「陽のあたる場所」や「全力少年」、そしてD-LITE自身の楽曲である「WINGS」でステージを所狭しと走り回り、それまで両手で包み込むように握りしめていたマイクスタンドをバーベルのように持ち上げたり、一緒に回転したり、パワー全開!ジャンプするたびに白のロングジャケットが羽根のようにヒラヒラと舞いあがり、まさにD-LITEの名のごとく、明るく陽躍動感みなぎるパフォーマンス、歌声で会場は大盛り上がり!大合唱となり、D-LITEと1万2000人は一体となった。

 またスペシャルゲストとして、同じ事務所の先輩であり、普段から交流の深いGUMMYが登場。シースルーのセクシーなパンツルック姿で、4月3日リリースの2ndミニアルバム『FATE(s)』のリード曲「信じてる…」ほか3曲を熱唱。艶やかな歌声に観客は魅了されたのみならず、「D-LITE君はいつも優しくて明るい人だから、元気になります。本当にいい人だと思います。でも、D-LITE君は病気なほど、心配症で(笑)。コンサート前はずっと緊張していたんです。だから、みなさんがD-LITE君のことを応援してあげてください!」とお姉さんらしい配慮でD-LITEを激励。さらにこの日履いていたショッキングピンクのサンダルを指し「この靴はBIGBANGのV.I君が『新しいアルバムの完成おめでとう』ってプレゼントしてくれたんです。どうですか?正直、私、もともとピンク好きじゃなかったんですけど(笑)」とジョークを交えながら、後輩たちとの心温まるエピソードに会場はほっこりムードと化した。

ソロ活動に不安も……今は本当に幸せ!

 そのムードはその後も続き、D-LITEの温かな人柄がそのまま今回のライブを象徴していたのだった。当然のことながら、2月27日にリリースされた彼のソロデビューアルバム『D’scover』に収録された楽曲を中心に構成しつつも、D-LITEに歌ってほしい曲をファンから募り、そのなかから選ばれたDREAMS COME TRUEの「未来予想図II」や彼の韓国でのソロ曲など、バラードから演歌まで、多彩なジャンルの楽曲たちが披露された。時に童心に返って無邪気に飛び跳ね、つぶらな瞳が見えなくなってしまうほど大笑いしながら、喜怒哀楽をフル稼働させるD-LITE。「BABY DON'T CRY」では、狂おしいほど切なく、哀愁を漂わせていたのが印象的で、1曲1曲丁寧に向き合いながら、心の奥に秘めたる感情を、自らの歌声を通して吐露していたように見えた。

 「(実際にソロコンサートが開催されるまで)緊張しましたし、心配もたくさんしました。アルバムを作るときにも一番気にしたのはみなさんのことで、どうすれば僕の心を、本音をうまく伝えられるか悩みました。このコンサートも同じです。僕の心、みなさんわかります?(鳴り止まないファンの声に安堵の表情を浮かべ)BIGBANGとしては8年目ですが、ソロは初めての活動じゃないですか?アルバムもどんな反応が返ってくるか不安だったんですけど、今はファンのみなさんから『いいアルバムだったよ』『ありがとう』って言ってもらえて、それが本当に幸せでした。そして、初めてのソロ(活動)のスタートをみなさんと一緒に切ることができて本当に僕はうれしいですし、今のこの瞬間を、時間が経ってもみなさんと一緒に思い浮かべることができたらいいなと思います。これからもみなさんのために僕は歌い続けます!みなさんも約束してくれますよね?僕のそばにずっといてくれることを信じています」

 MCでも、みずからのまっすぐな想いを流暢な日本語で伝えたD-LITE。そんな彼の言葉、真摯な姿勢に涙ぐみながら、一段と大きなエールを送る観客。両者から発せられる混じり気のない澄んだ温かな空気が、完全に場内を支配したのだった。しかし、究極の照れ屋、遊び心たっぷりのD-LITEなだけに、このまましんみりモードでライブは終わるハズはなく、「じょいふる」他楽曲等でバンドメンバーやダンサー、観客たちと思い切りはっちゃけ、頭を振り乱し、汗の滴を飛び散らせながら、最高潮のテンションのまま終了となった。

 そして、すべてを歌い終えたあと、D-LITEは場内をゆっくりと見渡し、ステージの両先端に行き、まるで観客1人ひとりに向かってお礼を言うかのように、何度も何度も手を振り、お辞儀をし、「また会いましょう!」とファンと再会を約束し、笑顔でステージを後にした。BIGBANGのD-LITEとしてではなく、ひとりの純粋な“歌うたい”D-LITEをじっくりと堪能できた、貴重な2時間半であった。さらに、5月1日から追加公演として19ヶ所25公演に渡る全国ツアーの開催が決定しているD-LITE。今回のライブが感動的かつハイクオリティーなものだっただけに、今から非常に楽しみである。
(文:星野彩乃)

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