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大河ドラマ特集『“歴代最強”の作品をランキングで発表!視聴者が大河に求める要素とは?』
“福山龍馬”が圧勝! 若年層に門戸開いた作品が上位に
先ごろ2014年のNHK大河ドラマとして、V6・岡田准一主演で天才軍師・黒田官兵衛の生涯を描く『軍師官兵衛』に決まった。昨今の同枠では、なかなか大ヒット作品に恵まれない傾向が続くが、『軍師官兵衛』が起死回生の作品となりうるのか? そこでORICON STYLEでは、『歴代大河ドラマ最強ランキング』と題し、人気の高かった作品をTOP10で発表、さらに『どの時代を大河ドラマとして描いて欲しいか?』というランキングも併せて発表し、視聴者がどのような作品を望んでいるのかを検証してみたい。
『歴代大河ドラマ最強ランキング』で見事1位に輝いたのは、2010年に福山雅治主演で放送された【龍馬伝】。これまでに数々の小説や映画、テレビなどで題材とされてきた明治維新の立役者・坂本龍馬を、福山がどのように演じるかが注目された同作だが、人間味あふれる龍馬を見事に演じ切り、高視聴率を獲得。「人間味のある青年の龍馬から、人々を率いる大人の龍馬への成長が楽しめたから」(埼玉県/10代/女性)という声が象徴するように、これまで大河ドラマとは疎遠だった若い世代、特に女性の支持を集めたのも大きな要因だったといえる。
2位には、08年に宮崎あおい主演で放送された『篤姫』がランクイン。江戸時代末期、歴史の影で活躍した主人公・篤姫に焦点を当てた同作。ホームドラマ的要素を強め、夫婦の日常、さらに篤姫が自分にとっての家族(=大奥の女性達)を最後まで守り抜き、その中で一途に平和を願い続ける姿を描いたことにより、時代劇に疎い視聴者にとっても門戸の広い作品だったといえる。また、宮崎の演技も特出すべきものがあり、無垢な童から晩年の大奥の重鎮・篤姫までを演じ切ったことも人気の要因だ。「宮崎あおいの凛とした姿勢がすごく格好良く、女性の策士としても最高だった」(大阪府/30代/女性)と彼女の演技を賞賛することが高かった。
歴代最高視聴率の“独眼竜”も根強い人気
取り上げて欲しい時代、意外にも“昭和”が人気
さらに注目したいのは、2位に【昭和時代】がランクインしている点だ。これまで大河ドラマといえば、どんなに近代でも明治時代くらいまでが通例であり、戦後復興の礎を築いた“偉人”たちは近くて遠い存在なのかもしれない。「自分が生まれた時代がどんな感じなのか見てみたい」(東京都/20代/男性)など、若い世代からも自分が生まれた時代を深く知りたいという願望が多かった。
「こういう今までにない時代や内容のドラマをやっても面白くていいんじゃないかと思います。NHKには大河ドラマでもっと冒険をして欲しいです」(北海道/20代/男性)というコメントがあるように、“大河ドラマ”といえども、中古や中世を必ず取り上げなければならないという決まりはないはず。時にはあっと驚くような時代背景や人物を取り上げる英断も、大河ドラマの活性化として良い起爆剤になるかもしれない。
歴代最強作品は? 好きな大河ドラマランキング
順位 | 作品名 | 主演(役柄) | 作/脚本 |
『龍馬伝』 ■第49作 | 福山雅治 (坂本龍馬) | 作:福田靖 | |
『篤姫』 ■第47作 | 宮崎あおい (篤姫) | 原作:宮尾登美子/ 脚本:田渕久美子 | |
『新選組!』 ■第43作 | 香取慎吾 (近藤勇) | 作:三谷幸喜 | |
『独眼竜政宗』 ■第25作 | 渡辺謙 (伊達政宗) | 原作:山岡荘八/ 脚本:ジェームス三木 | |
『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』 ■第41作 | 唐沢寿明 松嶋菜々子 (前田利家/まつ) | 原作・脚本:竹山洋 | |
『秀吉』 ■第35作 | 竹中直人 (豊臣秀吉) | 原作:堺屋太一/ 脚本:竹山洋 | |
『天地人』 ■第48作 | 妻夫木聡 (直江兼続) | 原作:火坂雅志/ 脚本:小松江里子 | |
『江〜姫たちの戦国〜』 ■第50作 | 上野樹里 (江) | 作:田渕久美子 | |
『義経』 ■第44作 | 滝沢秀明 (源義経) | 原作:宮尾登美子/ 脚本:金子成人 | |
『平清盛』 ■第51作 | 松山ケンイチ (平清盛) | 作:藤本有紀 |
【調査概要】
調査時期:2012年9月26日(水)〜10月1日(月)
調査対象:合計1,000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜40代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
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関連リンク
・『平清盛』主演松山ケンイチインタビュー
・NHK大河ドラマ公式サイト