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ORICON NEWS
朝ドラ復権の理由を改めて考察
好調続くNHK連続テレビ小説
今回、ORICON STYLEでは、10〜40代の男女を対象に朝ドラに関するアンケート調査を実施。「あなたは朝ドラを観る習慣がありますか?」という質問では、全体の35.0%が【YES(観る)】と答えた。男女ともにYESの一番割合が高かったのは40代だったが、30代男性は36.0%、女性に至っては全世代で35%以上となった。
朝ドラを観るきっかけは『あまちゃん』が大差で1位に
もちろん、これまでの朝ドラの歴史を振り返ってみても、良質な作品は数多くあった。だが、今回の調査で『あまちゃん』を挙げた人のコメントのなかに「ストーリー、配役、ところどころの小ネタ、音楽、全てが絶妙で一時も目が離せなかった。震災の扱い方も暗すぎず、明るすぎず、うまく表現されていたことに感心しきり」(山梨県/30代/女性)とあったように、主人公・アキを演じた能年玲奈をはじめとする強烈な個性を持つ俳優たち、1980年代アイドルなどの小ネタやサブカルネタを満載した宮藤官九郎のち密な脚本、さらに音楽家・大友良英による耳馴染みのよいテーマ曲や挿入歌などにより、何より若年層に訴求したことが大きかった。“きっかけ”として面白い作品と出会えたことで、“毎日同じ時間に朝ドラを観る”ことがいかに日常生活の一部として溶け込んでいったかは、放送終了とともに“あまロス”という言葉を生んだことからもわかるだろう。
生活スタイルの変化に合わせた戦略も奏功
近年、朝ドラが好調となっている理由には、生活スタイルに合わせたアプローチの変化により間口が広がったこと、若年層にも訴求するテーマ性により、10代・20代にも朝ドラの視聴習慣が根付いたことが背景にある。もちろん、それは視聴者に作品を楽しんでもらいたい、笑顔で1日をスタートしてほしいという、送り手側の作品作りへの真摯な姿勢があってこそ。好調な滑り出しとなった『マッサン』をはじめ、今後、どんな作品で1日の始まりを彩ってくれるのか、引き続き期待したい。
※視聴率はすべてビデオリサーチ調べ(関東地区)
朝ドラを観るきっかけになった作品TOP10
歴代の朝ドラのなかで一番印象に残っている作品TOP10
- 順位
- 作品名
- 放送時期/期間平均視聴率(関東)
- 主演
集計期間:2014年9月1日(月)〜9月7日(日)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
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