AKB48と姉妹グループの研究生が5日、東京・日本武道館で『AKB48グループ研究生コンサート「推しメン早い者勝ち」』を開催した。研究生単独初のコンサートで総勢103人がハツラツとしたパフォーマンスで全31曲を披露。1万1000人のファンを熱狂させた。

この記事の写真はこちら（全30枚）

　午後6時。4月にSKE48“終身名誉研究生”となった最年長研究生・松村香織（23）の「研究生集合〜！」の大号令がかかると、胸と背中にグループ名、加入期、名前が記入されたゼッケンをつけた研究生たちが、飛び跳ねるようにステージに飛び出した。

　今月1日に、約1300席が売れ残っていることが報告された「背中席」も完売。会場を埋め尽くしたファンに初お披露目されたAKB48の15期生を含む103人で「初日」「会いたかった」などを元気いっぱいに歌った後には、AKB研究生屈指の人気者“こじまこ”こと小嶋真子（16）がこの日唯一のソロ曲「FIRST LOVE」を初々しく披露。MCを務めた松村と2月1日付で研究生に降格となった峯岸みなみ（20）の2人は「炎上路線」を歌って盛り上げた。

　グループ最長の研究生在籍記録（3年半）を持つ松村は、峯岸に対しても臆することなく「みぃちゃん（峯岸）は、AKBの初期メンで偉いかもしれないけど、私たちと同じ研究生だからね」「かおたん（松村）って何で変人扱いされてるの？　って聞いてくるから、逆に何でカツラなの？　って聞いた」といじりまくり。峯岸をタジタジにさせて会場を沸かせていた。

　研究生たちもユニット曲を1曲歌うごとに自己紹介と特技をそれぞれ披露。大舞台にも物怖じせず、HKT48の朝長美桜（15）がクラリネットでデビュー曲「スキ！スキ！スキップ」を演奏したほか、AKB48の西野未姫（14）が暗算、内山奈月（17）が日本国憲法の条項暗唱、村山彩希（ゆいり、15）が11年習ったタップダンスなどを実演。

　この日、16歳になったAKB研究生の北澤早紀（16）が特技で沸かせると、AKB48の「涙サプライズ！」をBGMに誕生日ケーキが登場。北澤に客席のファンがバースデーソングの大合唱を贈ると「私って愛されてるなと思います」と震えながらも満面の笑みを浮かべて感謝していた。

　本公演には、AKB48研究生27人（正規メンバー昇格3人含む）、SKE48研究生30人（同8人含む）、NMB48研究生22人（同2人含む）、HKT48研究生24人が出演。最後は18歳未満のメンバーの時間の都合で、「ヘビーローテーション」を披露できないまま午後9時直前にドタバタで終了となったが、新たなファンをつかんだ研究生たちが「第5回AKB48選抜総選挙」（6月8日開票、横浜・日産スタジアム）で追い込みなるか、大いに注目される。