11年9月にローソン子会社のローソンエンターメディアとHMVジャパンが合併して誕生したローソンHMVエンタテイメント。4月には新レーベル「Mastard Records」を設立。さらに6坪前後で展開する「HMVSPOT」をローソン店舗内に併設した新店舗も表参道にオープン(5月15日)するなど、いよいよ本格的に活動を開始している。
HMV、ローソンチケットなどの運営を行うローソンHMV エンタテイメント(以下LHE)が、新たに音楽レーベル「Mastard Records」を設立した。このレーベルはLHEが事業コンセプトとして掲げる、ユーザーのエンタメ・ニーズに全方位で応える事業展開“ユーザー360°”の一環。小売と媒体を併せ持つLHEの特性を活かし、新たなレーベルの在り方を模索していくという。
「HMV、ローソンの店舗、さらにEC 事業も含め、“ユーザーの顔が見える”ということが我々の強み。どのような方が何を買われているかというデータは豊富にあります。それらを活用し、商品展開に反映させていきたいと思っています。また、全国に1万店以上の店舗を持つローソンとの提携も視野に入れています」(LHE取締役 常務執行役員 新規事業開発本部 本部長/大野誠一氏)
Mastard Recordsの第1弾作品は、松本英子、池田綾子などの実力派女性シンガー6人のユニット「f.e.n.」による荒井由実のカバー作品集『東京カフェスタイル ♯1 ストーリー』。本作の制作には“ユーザーが今求めている、良質な音楽を提供する”という意図も込められている。
「現在、CDを購入する層の中心は30代以上。“荒井由実”のカバー集も、その年代を意識してプランされています。“東京カフェスタイル”はユーザーの反応を見ながらシリーズ化したいと思っていますが、今後も1つの作品で大きなヒットを狙うというよりは、安定したセールスが見込めるラインナップを揃えていきたいですね。最近はメジャーレーベルを離れ、独立して活動するアーティストも多いですが、彼らと提携することもあり得ると思います」(新規事業開発部部長 兼 営業推進部/石倉正啓氏)
また、レーベルの自主興行を企画することで、CDの販促につなげたいという狙いもある。
「自主興行(「HMV THE 2MAN」など)のノウハウ、ローソンチケットのプレイガイド事業、自社制作CDを組み合わせていきたいと考えています。それはCDの販売場所を増やすことにも繋がります」(大野氏)
■ユーザーの生活導線に商品・小売・媒体が近づいていく
5月15日には、HMVとローソンによる初のコラボ店「ローソンHMV表参道店」もオープン。同店は大阪・あべのキューズモールに昨年オープンした約6坪の超小型店「HMVSPOT」の第2弾でもあり、約5.2坪の店舗に240アイテムを揃える。もちろん予約・取り寄せも可能だ。
「よく“流通が変われば売れるものも変わる”と言われますが、コンビニでCDが購入できることによって、何か新しいことが展開できるのではないか、と。これまで音楽業界では、小売がユーザーに近づいていくことはほとんどやってこなかった。そこにこそ新しいチャンスがあると思っています」(新規事業開発部 音楽レーベル事業担当 シニアマネージャー/柳田恒雄氏)
コンビニでのCD販売が小売、媒体、レーベル、興行などを総括的に活用することによって、ユーザーのニーズを掘り起こし、新たなマーケットを創出する可能性は高い。LHEのコンセプトがどのような効果をもたらすか、今後も注視していきたい。(オリジナルコンフィデンスより)
HMV、ローソンチケットなどの運営を行うローソンHMV エンタテイメント(以下LHE)が、新たに音楽レーベル「Mastard Records」を設立した。このレーベルはLHEが事業コンセプトとして掲げる、ユーザーのエンタメ・ニーズに全方位で応える事業展開“ユーザー360°”の一環。小売と媒体を併せ持つLHEの特性を活かし、新たなレーベルの在り方を模索していくという。
「HMV、ローソンの店舗、さらにEC 事業も含め、“ユーザーの顔が見える”ということが我々の強み。どのような方が何を買われているかというデータは豊富にあります。それらを活用し、商品展開に反映させていきたいと思っています。また、全国に1万店以上の店舗を持つローソンとの提携も視野に入れています」(LHE取締役 常務執行役員 新規事業開発本部 本部長/大野誠一氏)
Mastard Recordsの第1弾作品は、松本英子、池田綾子などの実力派女性シンガー6人のユニット「f.e.n.」による荒井由実のカバー作品集『東京カフェスタイル ♯1 ストーリー』。本作の制作には“ユーザーが今求めている、良質な音楽を提供する”という意図も込められている。
「現在、CDを購入する層の中心は30代以上。“荒井由実”のカバー集も、その年代を意識してプランされています。“東京カフェスタイル”はユーザーの反応を見ながらシリーズ化したいと思っていますが、今後も1つの作品で大きなヒットを狙うというよりは、安定したセールスが見込めるラインナップを揃えていきたいですね。最近はメジャーレーベルを離れ、独立して活動するアーティストも多いですが、彼らと提携することもあり得ると思います」(新規事業開発部部長 兼 営業推進部/石倉正啓氏)
また、レーベルの自主興行を企画することで、CDの販促につなげたいという狙いもある。
「自主興行(「HMV THE 2MAN」など)のノウハウ、ローソンチケットのプレイガイド事業、自社制作CDを組み合わせていきたいと考えています。それはCDの販売場所を増やすことにも繋がります」(大野氏)
■ユーザーの生活導線に商品・小売・媒体が近づいていく
5月15日には、HMVとローソンによる初のコラボ店「ローソンHMV表参道店」もオープン。同店は大阪・あべのキューズモールに昨年オープンした約6坪の超小型店「HMVSPOT」の第2弾でもあり、約5.2坪の店舗に240アイテムを揃える。もちろん予約・取り寄せも可能だ。
「よく“流通が変われば売れるものも変わる”と言われますが、コンビニでCDが購入できることによって、何か新しいことが展開できるのではないか、と。これまで音楽業界では、小売がユーザーに近づいていくことはほとんどやってこなかった。そこにこそ新しいチャンスがあると思っています」(新規事業開発部 音楽レーベル事業担当 シニアマネージャー/柳田恒雄氏)
コンビニでのCD販売が小売、媒体、レーベル、興行などを総括的に活用することによって、ユーザーのニーズを掘り起こし、新たなマーケットを創出する可能性は高い。LHEのコンセプトがどのような効果をもたらすか、今後も注視していきたい。(オリジナルコンフィデンスより)

2012/05/27