ロックバンドのフジファブリックが、デビュー7周年の記念日にあたる4月14日に、東京・渋谷C.C.Lemonホールと大阪・なんばHatchでフィルムコンサート『フジファブリック presents フジフジ富士Q 完全版上映會』を行い、ビデオメッセージで「僕達3人は今後もフジファブリックとして、活動を続けていきたいと思っています。今年中には新しい作品を皆さんの元に届けられるように、今はスタジオに入って音を作っております」と再始動を宣言した。

　今回、2009年12月24日に急逝したボーカル＆ギターの志村正彦さんの15年越しの夢を実現すべく、昨年7月17日、志村さんの故郷・山梨県「富士急ハイランド」のコニファーフォレストで開催された1日限りのライブイベント『フジファブリックpresents フジフジ富士Q』の模様が上映された。同イベントでは、奥田民生をはじめ縁の深いアーティスト15組が、それぞれフジファブリックと共演し、全30曲・計4時間にわたるステージがスクリーンで再現された。

　本編終了後、スクリーンにはメンバー3人からの予期せぬビデオメッセージが流れ再始動を発表、ギターの山内総一郎が、「曲をどんどん出来るだけ録音していって…どういう作品になるかというのはまだ分からないんですけど、乞うご期待」と3人で新曲を制作中だということを明かした。

　フジファブリックは、2000年に志村さんを中心に結成し、2004年4月にシングル「桜の季節」でメジャーデビュー。昨年7月には、志村さんが残した新曲メンバー3人が完成させるかたちで、5thアルバム『MUSIC』を発売した。