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まえだまえだが映画初主演 九州新幹線を舞台にした是枝監督最新作

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 来年3月に博多−鹿児島中央間で全線開通する九州新幹線を舞台に、家族の絆を描く映画『奇跡』(是枝裕和監督、来年夏公開)の制作が決まり、小学生漫才コンビ・まえだまえだ前田航基=12、前田旺志郎=10)が主演することが15日、わかった。是枝作品としては、カンヌ国際映画祭で柳楽優弥が「最優秀男優賞」受賞した『誰も知らない』(2004年公開)以来、久々に子供を主人公に据えた。映画初主演を喜ぶ兄・航基は「自分も役と一緒の小6なので、中学生になるまえに、旺志郎と一緒に映画に出演できるのも嬉しい」と撮影を心待ちにしている。

是枝裕和監督の新作『奇跡』で、まえだまえだが映画初主演 (※写真左から 前田航基、前田旺志郎) 

是枝裕和監督の新作『奇跡』で、まえだまえだが映画初主演 (※写真左から 前田航基、前田旺志郎) 

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 新幹線の開業を機に、九州を舞台にした映画を作りたいと考えた製作サイドが、映画関係のプロデューサーを通じて「鉄道好き」という是枝監督に話を持ちかけたことから製作はスタート。是枝監督は「撮影許諾取得が難しい新幹線を撮影できる」ことと、自身の子供が生まれたことで新たに「子供を描いた映画を作りたい」と願っていたことから、すぐにアイデアが湧き「完全オリジナル脚本で撮影すること」を条件に快諾した。

 九州新幹線全線開通に沸く鹿児島と博多。母親と祖父母と鹿児島で暮らす航一(航基)と、福岡で父親と暮らす弟・龍之介(旺志郎)の夢は、離婚した両親が仲直りし再び家族4人で暮らすこと。開通式の日、博多から南下する『つばめ』と鹿児島から北上する『さくら』の「一番列車が行き交う瞬間に奇跡が起こる」という噂を聞きつけた兄弟は、本当の“奇跡”を起こすための壮大で無謀な計画を立て始める。家族を取り戻すため、少年たちが巻き起こした奇跡とは――。

 是枝監督は「オーディションで出会った子供たちから得たインスピレーションで物語を作り、彼らと会って話したことで登場人物のキャラクターとセリフが生まれました」といい、心配するスタッフをよそに「子供と一緒に映画を作るのはとても刺激的でワクワクの連続です」とあっけらかん。芸能界を代表する鉄道マニア・原田芳雄もいることから「鉄道好き」としては恐縮するなか「撮り鉄でも乗り鉄でもありませんが、電車が通過する時の…すれ違う時のワクワク感というかゾワゾワ感を何とか映画の中で描きたい」と意気込みは熱い。

 航基は「監督は『その日まで内緒』と言って、僕たちは台本をもらってません。その場その場で撮影するみたいなんで どんな映画になるか とてもとても楽しみにしてます。どうやら桜島が噴火する話やないかと旺志郎としゃべってます」と無邪気にコメント。映画初出演となる旺志郎も「代表作になるとマネージャーさんに言われました」とちゃっかりしてるかと思えば、「九州はゆっくり行ったことがないので楽しみです。九州はご飯も美味しいと聞いたので いっぱい食べたいです」と食べ物にも興味津々の様子だ。

 2人のほか、キャストには「是枝オールスターズ」とも言える監督の過去作品の出演者をはじめとした俳優陣が集結。兄弟の母親役に大塚寧々、兄弟の父で売れないミュージシャン役にオダギリジョー、祖母役に樹木希林、祖父役に橋爪功、祖父の幼なじみの親友に原田、そのほか夏川結衣阿部寛長澤まさみが出演し、9月18日より福岡でクランクイン。

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