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　女優・森光子（89）の主演舞台『放浪記』の次回公演（5、6月）が、森の体調に配慮して中止されることが26日、主催する東宝からのFAXでわかった。主治医から「日常生活に何の心配もないけれども、4時間に及ぶこの大作に連日出演することは、ご本人のお身体に差しさわりが生じるおそれがある」とドクターストップがかかった。東宝は「森さんは、病気をされているのではない」と説明。きょう、都内で東宝が緊急会見を開く。

　森は公演前に定例となっている健康診断で、長時間公演を連日した場合、身体に支障が出る可能性があると医師からアドバイスされ、所属事務所、制作スタッフ、東宝で協議した結果、今回の結論に至った。

　東宝は「これからご覧になろうとお待ちになっていたお客様、大勢のファンの皆様には大変申し訳ございません。皆様のご期待にお応えできませんでしたことに深くお詫びを申し上げます」とコメントを発表している。

　森は1961年より『放浪記』を続けており、2009年に国内最高の単独主演回数2017回を記録して同年、国民栄誉賞を受賞した。