乃木坂46の5期生・井上和（20）が、21日放送のテレビ朝日系スペシャルドラマ『スプリング！』（後11：15）で地上波ドラマ初出演にして初主演を務める。井上は放送を前にORICONNEWSのインタビューに応じ、5期生オーディションに合格していなかった場合の「もしも」や、現在の活動に対する思いを赤裸々に語った。

【場面写真】袴姿も!初主演ドラマで青春ラブストーリーに挑戦した井上和

――ドラマ『スプリング！』で地上波ドラマ初主演ですが、最初に話を聞いた時の心境は？

【井上】すごく怖かったんです。最初は「頑張ろう」と思っていたんですけど、撮影が始まる直前になると「大丈夫かな」「やばい、周りに仲間がいない」っていう怖さが強くなって…。私の振る舞いが乃木坂46の印象に繋がるというプレッシャーもありました。でも、現場のスタッフさんやキャストの皆さんがすごく温かくて、安心して挑むことができました。

――クランクアップした時はどんな気持ちでしたか？

【井上】達成感はすごくあって、「これを機にさらに先に進めるタイミングかもしれない」と思えました。乃木坂46に入ってから一生懸命頑張ってきたけど、こういうふうに1人でのお仕事はなかなか多くなかったので、自分のためにもグループのためにもと思って覚悟を決めて挑んだ作品だったんです。終わった時は「やりきったぞ！」って思いながらクランクアップを迎えられたなと思います。

――以前には舞台も挑戦されていましたが、ドラマでの演技は楽しかった？

【井上】すごく楽しかったです！舞台とはまた違って、映像作品としての新たな魅力みたいなものを感じられました。

――では今後も演技に挑戦していきたいですか？

【井上】できたらうれしいですね。お話をいただけることがあれば、また挑戦したいと思っています。

――今回のドラマでは、最初に大学入試に落ちてしまうところから物語が始まりますが、もし乃木坂46の5期生オーディションに落ちていたら、6期生には応募していたと思いますか？

【井上】そうですね…していなかった気がします。5期生のオーディションが自分にとってものすごくいいタイミングでした。運命的なものも感じていて。あのタイミングだったからこそ“受けたい”って思えたんです。もし受けていなかったら…って考えることもあるけど、今がすごく大切で、宝物だから。5期生じゃない自分が思い浮かばないんですよね。だから普通に大学生活を送っている自分もなかなか想像できなくて。

――なるほど。主演発表のコメントでは「乃木坂46のメンバーとして活動できている今が青春」とおっしゃっていました。グループ活動ではどんな時に青春を感じますか？

【井上】やっぱりライブをしている時やライブ期間はすごく青春を感じます。なかなか一緒に活動する機会が少ないメンバーもいるんですけど、ツアーやバースデーライブではみんなで一生懸命1つのライブに向かって走っている感覚がすごく楽しいです。ステージから見える景色が本当に綺麗だし、メンバーが言葉に詰まったり涙を流したりしているのを見ると、「ああ、青春だな」「すごくキラキラしてるな」って感じます。

――一緒に活動することが多い、同期のメンバーとの青春の時間はどんな時が思い浮かびますか？

【井上】くだらないことなんですけど、楽屋で楽しくふざけている時ですね（笑）。5期生で舞台やドラマ、イベントに参加することも多くて、楽屋での時間がとても特別なんです。誰かがふざけて踊り始めると、他のメンバーもそれに参戦して収拾がつかなくなることもあります。でも、ふいに「これって当たり前じゃないんだな」と思ったりして。

――井上さんもそういう時に参加するんですか？

【井上】基本、私はカメラ担当で、動画を撮ってケラケラ笑ってることが多いですね（笑）。ふざけているのは菅原（咲月）さんと池田（瑛紗）さんと、あと岡本（姫奈）さん、一ノ瀬（美空）さん、五百城茉央さん…奥田（いろは）さんもそうですね。一番冷静なのは最年少の小川彩ちゃん。ニコニコしながら見てます（笑）。

――多いですね（笑）。すごく仲がよさそうな同期メンバーですが、最新シングルでは中西アルノさんとWセンターを務められました。発表された時の心境は？

【井上】発表があった時、私自身もすごく驚きましたし、「どんなシングルになるんだろう」と楽しみにしていました。「チートデイ」でも、センターを務めさせていただきましたが、彩と瑛紗が横にいて、3人で真ん中に立っている感覚が強かったんです。今回も不安はありつつも、どこか安心感があります。

――中西さんと一緒にセンターを務めることで感じたことは？

【井上】ファンの方が喜んでくれるのがうれしかったです。乃木坂46として「歌」をすごく大切にしていきたいというのもあって、だからこそ信頼していますし、自分も「歌でちゃんと届けられるメンバーにならなきゃな」と思います。