放送事業の発展、放送文化の向上に功績のあった方々に贈られる『第76回 日本放送協会 放送文化賞』の贈呈式が14日、東京・NHKホールで行われ、シンガー・ソングライターの中島みゆきら10人が受賞した。

【写真】朝ドラ・大河ドラマも手掛けた脚本家の井上由美子氏

　中島は、1970年代から2000年代まで、4つの年代で日本主要音楽シングルチャート1位を獲得した唯一の女性アーティストであり、提供楽曲は2010年代まで5つの年代で同じく1位を獲得するなど、時代を超えて活躍する比類ないアーティスト。『プロジェクトX 挑戦者たち』、連続テレビ小説『マッサン』をはじめ、数々のテレビ番組で主題歌を担当。舞台やラジオパーソナリティとしても絶大な評価を受け、日本のポップミュージック界の発展に貢献し続けている。

　贈呈式を欠席した中島は、メッセージを寄せ「放送100年にあたる年に『放送文化賞』をいただきまして、大変恐縮いたしております。中島みゆきという夢を一緒に作ってくれる皆と喜び合い、次の歩みへの励みとしたいと思います。ありがとうございます」と喜びの思いを伝えていた。

　同賞には、中島のほか、脚本家の井上由美子、歌舞伎俳優の片岡仁左衛門、歌人の永田和宏、狂言師の野村万作、東京大学の畑村洋太郎、放送文化基金理事長の濱田純一、元大阪大学教授の福島邦彦、ノンフィクション作家の保阪正康、西洋美術復興財団理事長の馬渕明子らが受賞。贈呈式は『第100回 放送記念日 記念式典』内で行われ、受賞者には、佐藤忠良作のブロンズ像「ふたば」と副賞が贈られた。