アニメ『宇宙戦艦ヤマト』の音響効果を担当した音響効果技師の柏原満さんが、11月18日に亡くなった。91歳。スタジオカラーの公式Xにて発表された。
Xでは「宇宙戦艦ヤマト』の音響効果を務められた柏原満さんが、11月18日、91歳でご逝去されました。ヤマトのエンジン音、主砲や波動砲の発射音などあらゆる「音」を作り、音で作品に生命を吹き込んだ方です。本当にありがとうございました」と報告。
「写真は、2017年6月に柏原さんの仕事場に氷川竜介さんとお邪魔した時に庵野秀明が撮影したものです。心からご冥福をお祈り申し上げます」と追悼した。
また、柏原さんの大ファンだという庵野秀明からのコメントも寄せられ「マグマ大使の印象的な効果音からの大ファンだった、柏原満さんが御逝去されました。色々と準備していた柏原さん関連の企画がようやく形に出来そうな時期になったのに、間に合わず。。。誠に残念でなりません」と心境。
「柏原さんと初めてお会いしたのは、グループタックの田代さんの紹介で2006年10月だったかと思います。その時は改めて『ナディア』で主砲発射音を使わせて頂いた御礼や『ヤマト』のダビング現場のエピソード話等で田代さん共々三人で盛り上がり、それから定期的に仕事場に氷川さんと一緒にお邪魔させて頂く機会を頂く感じになりました。御体調を崩されてから、顔を出すのを遠慮していましたが、石黒昇さんの時と同様に「行っておけばよかった」と後悔しています。重ねて、残念です」。
「柏原さん達が僕たちに感じさせてくれた「絵だけではない映像の音の素晴らしさと面白さ」を自分もなるべく引き継ぎ、遺したいと思います。笑顔で熱く語られていたMONAURALとSTEREOと5.1CHの音に対する考え方は、今も肝に銘じております。故人に改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。御冥福をお祈り致します。アニメ・特撮の効果音大ファン 庵野秀明」と惜しんだ。
■柏原満さんプロフィール
1933年、高知県生まれ。映画の世界に憧れ上京、日本大学芸術学部映画学科からアオイスタジオに入社した後、大野松雄や大橋鉄矢とともに『鉄腕アトム』の音響効果に携わった経験をきっかけに、音作りの面白さを知る。
その後フリーの音響効果マンとして独立。制作会社、監督、音響関係者、そして作品に恵まれる中、数多くのアニメーション映画の音響効果を手掛ける。手作りの精神、遊び心、感動する心を大切に、各作品の音の色を考え、常に作品に合った最良の効果音を作る努力を重ねてきた。音響機材の少ない時代から、その不便さを補うために試行錯誤を繰り返し、多岐にわたる音源を生み出した。
主な作品に、『宇宙戦艦ヤマト復活篇 ディレクターズカット版』(2012年)、映画『ドラえもん のび太の南海大冒険』(98年)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(94年)、『オネアミスの翼 王立宇宙軍』(87年)、『銀河鉄道の夜』(85年)、映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』(84年)、『ユニコ 魔法の島へ』(83年)、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』(83年)、『象のない動物園』(82年)、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(78年)、『キタキツネ物語』(78年)、『サザエさん』『笑ゥせぇるすまん』など。
Xでは「宇宙戦艦ヤマト』の音響効果を務められた柏原満さんが、11月18日、91歳でご逝去されました。ヤマトのエンジン音、主砲や波動砲の発射音などあらゆる「音」を作り、音で作品に生命を吹き込んだ方です。本当にありがとうございました」と報告。
「写真は、2017年6月に柏原さんの仕事場に氷川竜介さんとお邪魔した時に庵野秀明が撮影したものです。心からご冥福をお祈り申し上げます」と追悼した。
また、柏原さんの大ファンだという庵野秀明からのコメントも寄せられ「マグマ大使の印象的な効果音からの大ファンだった、柏原満さんが御逝去されました。色々と準備していた柏原さん関連の企画がようやく形に出来そうな時期になったのに、間に合わず。。。誠に残念でなりません」と心境。
「柏原さんと初めてお会いしたのは、グループタックの田代さんの紹介で2006年10月だったかと思います。その時は改めて『ナディア』で主砲発射音を使わせて頂いた御礼や『ヤマト』のダビング現場のエピソード話等で田代さん共々三人で盛り上がり、それから定期的に仕事場に氷川さんと一緒にお邪魔させて頂く機会を頂く感じになりました。御体調を崩されてから、顔を出すのを遠慮していましたが、石黒昇さんの時と同様に「行っておけばよかった」と後悔しています。重ねて、残念です」。
「柏原さん達が僕たちに感じさせてくれた「絵だけではない映像の音の素晴らしさと面白さ」を自分もなるべく引き継ぎ、遺したいと思います。笑顔で熱く語られていたMONAURALとSTEREOと5.1CHの音に対する考え方は、今も肝に銘じております。故人に改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。御冥福をお祈り致します。アニメ・特撮の効果音大ファン 庵野秀明」と惜しんだ。
■柏原満さんプロフィール
1933年、高知県生まれ。映画の世界に憧れ上京、日本大学芸術学部映画学科からアオイスタジオに入社した後、大野松雄や大橋鉄矢とともに『鉄腕アトム』の音響効果に携わった経験をきっかけに、音作りの面白さを知る。
その後フリーの音響効果マンとして独立。制作会社、監督、音響関係者、そして作品に恵まれる中、数多くのアニメーション映画の音響効果を手掛ける。手作りの精神、遊び心、感動する心を大切に、各作品の音の色を考え、常に作品に合った最良の効果音を作る努力を重ねてきた。音響機材の少ない時代から、その不便さを補うために試行錯誤を繰り返し、多岐にわたる音源を生み出した。
主な作品に、『宇宙戦艦ヤマト復活篇 ディレクターズカット版』(2012年)、映画『ドラえもん のび太の南海大冒険』(98年)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(94年)、『オネアミスの翼 王立宇宙軍』(87年)、『銀河鉄道の夜』(85年)、映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』(84年)、『ユニコ 魔法の島へ』(83年)、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』(83年)、『象のない動物園』(82年)、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(78年)、『キタキツネ物語』(78年)、『サザエさん』『笑ゥせぇるすまん』など。
2024/12/16