俳優の藤原竜也が主演を務める現在放送中のフジテレビ水10ドラマ『全領域異常解決室』(毎週水曜 後10:00)。今作では第5話放送以降、“神々の戦争”という衝撃のストーリー展開が明らかになり、SNS上などで大きな反響を呼んでいる。興玉雅(藤原)と雨野小夢(広瀬アリス)ら「全領域異常解決室」と謎の存在・ヒルコとの戦いが佳境を迎える中、同作の脚本を務めた黒岩勉氏とプロデュースの大野公紀氏の対談が実現。きょう11日に第9話を迎える中、世の中を守る神と革命を企てる神による戦いを描く日本神話をモチーフにした異色のミステリードラマの制作の舞台裏や、キャストに込めた狙い、また気になる今後の展開について語ってもらった。【全2回:前編】
完全オリジナルとなる本作は、脚本・黒岩勉氏、演出・石川淳一氏らによる実力派スタッフで制作する手に汗握る本格ミステリードラマ。身近な現代事件×人々の常識を超えた“不可解な異常事件”を「全領域異常解決室」通称・全決(ゼンケツ)という世界最古の捜査機関が解決していく。
■藤原竜也だからこそ生まれた「僕も神です」 制作陣が語る唯一無二の存在感と説得力
黒岩勉氏:ある意味、藤原さんじゃないと成立しない企画です。「僕も神です」ってなかなかハードルの高いセリフなんですよね。さらに5話まであったので、神様だと言われてもそんなに「えー!」ってならない助走をつけたつもりですけど、とはいえ、やっぱり演じている方に説得力がないと絶対に成立しない世界観でやっていたので、藤原さんが決まったっていう時は、「いける!」と初めて思えて、すごくうれしかったですよ。ずっとご一緒したいなと思っていましたしね。
また藤原さんになったからこそ、この構成まで引っ張れるんじゃないかって。興玉のキャラクターとしては、神様なので、捉えどころがないんですよね。風流で余裕があるんだけど、掴みどころがなくて。すごく難しいことをお願いしたんですけど、それを演じてしまうのは、すごいですよね。
大野公紀氏:藤原さんに興玉を演じていただきたかった理由は、唯一無二の存在感と説得力です。セリフに曖昧さがあったときもこのキャラクターがこういう風に存在しているということに説得力がある方だと思っています。
過去の作品を見ても皆さんの心に残る名シーン、名場面を藤原さんは数々作っていらっしゃいますが、今回興玉雅という役で、しかも、重要な神様ということも含めて演じていただく中で、藤原さんだったら、過去の名シーンをさらに覆すような、もっと面白いシーンを作ってくださるんじゃないかという、期待とワクワクがありました。本当に「この方しかいない」と思ってオファーしました。
■常に変化していく役柄を演じきる広瀬アリスの器用さ 自然体の表情が生み出す深み
大野氏:広瀬アリスさんの役どころ、雨野小夢は1話で別部署から全領域常解決室という謎の組織に来る存在なので、視聴者目線のキャラクターです。そこに興玉雅という一見風変わりな人との出会いが、まず印象的である必要があると思っていました。興玉が群を抜いて変わった存在でもあるから、そこは視聴者の方の目線に近いようなリアクションが必要で、それを自然体で演じていただける方は誰だろうと思った時に、広瀬さんでした。
また広瀬さんのすごさは、自然体な演技もそうですが、コミカルなところも含めて、演じ分けの器用さがすごくある方だなと思っています。空席である室長というのが、実は広瀬さんだった。そして後半の話で立場が変わったときのお芝居などを考える中で、やっぱり広瀬さんに演じていただきたいと思いました。。
黒岩氏:興玉はもう最初から出来上がっているんですよね。本当に神様キャラクターなので。すごいフラットで、神様目線で世の中を見られるキャラクター。すごく落ち着いていて、いつも乱れない。そのカウンターで、小夢も1話から最終話までずっと違うんですよね。ずっと変わってきていて、彼女はやっぱり成長キャラクターであり、途中から覚醒するというか。自分の持っているものや自分の大事さ、周りの大事さに気づいたりとか、世界の構造の違いに気づいたりなど、少しずつ違う人間になってくんですよね。しかも最後は神になるのか、人間になるのかっていうとこも含めて、その変わらない人と変わってく人が組むのが面白いなと考えていました。
大野氏:黒岩さんとお話していたのが、男女バディもので、「振り回す側と振り回される側」みたいな構造は結構やりがちですが、そうではなくすごく大人なキャラクターとして描こうと考えていましたよね。
黒岩氏:コメディが抜群にお上手なのは知っていましたし、お客さんも多分そういう元気な雨野小夢を、広瀬さんがやるんだったら見たいのかなと思いましたけど、しっかり自立した女性として始まった方が、あまり幼くならない方がいいんじゃないかっていう話はしましたね。
完全オリジナルとなる本作は、脚本・黒岩勉氏、演出・石川淳一氏らによる実力派スタッフで制作する手に汗握る本格ミステリードラマ。身近な現代事件×人々の常識を超えた“不可解な異常事件”を「全領域異常解決室」通称・全決(ゼンケツ)という世界最古の捜査機関が解決していく。
■藤原竜也だからこそ生まれた「僕も神です」 制作陣が語る唯一無二の存在感と説得力
黒岩勉氏:ある意味、藤原さんじゃないと成立しない企画です。「僕も神です」ってなかなかハードルの高いセリフなんですよね。さらに5話まであったので、神様だと言われてもそんなに「えー!」ってならない助走をつけたつもりですけど、とはいえ、やっぱり演じている方に説得力がないと絶対に成立しない世界観でやっていたので、藤原さんが決まったっていう時は、「いける!」と初めて思えて、すごくうれしかったですよ。ずっとご一緒したいなと思っていましたしね。
また藤原さんになったからこそ、この構成まで引っ張れるんじゃないかって。興玉のキャラクターとしては、神様なので、捉えどころがないんですよね。風流で余裕があるんだけど、掴みどころがなくて。すごく難しいことをお願いしたんですけど、それを演じてしまうのは、すごいですよね。
大野公紀氏:藤原さんに興玉を演じていただきたかった理由は、唯一無二の存在感と説得力です。セリフに曖昧さがあったときもこのキャラクターがこういう風に存在しているということに説得力がある方だと思っています。
過去の作品を見ても皆さんの心に残る名シーン、名場面を藤原さんは数々作っていらっしゃいますが、今回興玉雅という役で、しかも、重要な神様ということも含めて演じていただく中で、藤原さんだったら、過去の名シーンをさらに覆すような、もっと面白いシーンを作ってくださるんじゃないかという、期待とワクワクがありました。本当に「この方しかいない」と思ってオファーしました。
■常に変化していく役柄を演じきる広瀬アリスの器用さ 自然体の表情が生み出す深み
大野氏:広瀬アリスさんの役どころ、雨野小夢は1話で別部署から全領域常解決室という謎の組織に来る存在なので、視聴者目線のキャラクターです。そこに興玉雅という一見風変わりな人との出会いが、まず印象的である必要があると思っていました。興玉が群を抜いて変わった存在でもあるから、そこは視聴者の方の目線に近いようなリアクションが必要で、それを自然体で演じていただける方は誰だろうと思った時に、広瀬さんでした。
また広瀬さんのすごさは、自然体な演技もそうですが、コミカルなところも含めて、演じ分けの器用さがすごくある方だなと思っています。空席である室長というのが、実は広瀬さんだった。そして後半の話で立場が変わったときのお芝居などを考える中で、やっぱり広瀬さんに演じていただきたいと思いました。。
黒岩氏:興玉はもう最初から出来上がっているんですよね。本当に神様キャラクターなので。すごいフラットで、神様目線で世の中を見られるキャラクター。すごく落ち着いていて、いつも乱れない。そのカウンターで、小夢も1話から最終話までずっと違うんですよね。ずっと変わってきていて、彼女はやっぱり成長キャラクターであり、途中から覚醒するというか。自分の持っているものや自分の大事さ、周りの大事さに気づいたりとか、世界の構造の違いに気づいたりなど、少しずつ違う人間になってくんですよね。しかも最後は神になるのか、人間になるのかっていうとこも含めて、その変わらない人と変わってく人が組むのが面白いなと考えていました。
大野氏:黒岩さんとお話していたのが、男女バディもので、「振り回す側と振り回される側」みたいな構造は結構やりがちですが、そうではなくすごく大人なキャラクターとして描こうと考えていましたよね。
黒岩氏:コメディが抜群にお上手なのは知っていましたし、お客さんも多分そういう元気な雨野小夢を、広瀬さんがやるんだったら見たいのかなと思いましたけど、しっかり自立した女性として始まった方が、あまり幼くならない方がいいんじゃないかっていう話はしましたね。
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2024/12/11