俳優、アーティスト・のん、俳優の田中圭が20日、都内で行われた映画『私にふさわしいホテル』（12月27日公開）の完成披露上映会に参加した。

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　本作は、柚木麻子氏の小説の映画化。新人賞を受賞したものの、大御所作家・東十条宗典の酷評により、華々しいデビューを飾ることなく、小説を発表する場も得られなかった文学史上最も不遇な新人作家・加代子（のん）が文壇への返り咲きを狙う文壇下剋上エンターテイメント。

　加代子の大学の先輩でありつつ、担当編集として加代子の根性と作家としての可能性を認めている最大の理解者（時に裏切る！）で、大手出版社のエリート編集者・遠藤役を田中が務めた。「僕らが歌を歌うシーンがありまして。そこのシーンの後に加代子が気持ちをぶつけてくるシーンがあって。結構長せりふなんですよ。長せりふって、自分の覚えるテンポもありますし、そこで段取りで動きとかもつけられる。で、せりふを言った後に、堤（幸彦監督）さんが全部一息で言った。その時に『つらい！ムズい！』みたいな感じで思ったけど、本当にすぐに監督を乗りこなしてましてスゴいと思った。いい意味で演出家と主演のバトルというか、高め合いを見させていただいた」とうなっていた。

　絶賛されたのんは照れ笑い。「あのシーンは台本を読んでても好きなシーン。思いっきりやれたかな。堤監督が、いろいろ演出をしてくださった。できたら、めっちゃいいシーンになると思って一生懸命やりました。オススメシーンです！」と呼びかけた。初共演だったが、のんは田中の印象について「おちゃめ」とする。その理由について「加代子が焼きそばを食べるシーンがある。その時にカットが掛かった後に田中さんが焼きそばを食べていた。ほっこりしました」と暴露し、田中は「食べてたんだ！お腹空いてたんだね！」と他人事のように語り、笑いを誘っていた。

　そのほか、滝藤賢一、高石あかり（※高＝はしご高）、堤幸彦監督、柚木麻子氏も登壇した。

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