俳優の天海祐希が12日、東京・豊島区にある「雑司が谷・鬼子母神堂」の敷地内の駄菓子屋・上川口屋（かみかわぐちや）前で、主演映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』（12月13日公開）の完成報告イベントに登壇した。

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　本作では、3時間ちかくかけて特殊メイクを施し、ふっくら顔で二重あごもたっぷりある駄菓子屋の店主・紅子（べにこ）に扮した姿が注目を集めている天海だが、撮影中に自身の体は「どんどんやせていきまして。だがしかし、誰も気付いてくれなかった」と冗談めかして明かした。

　特殊メイクが崩れないようにと、「自分で気にしすぎていただけなんですけど…」と、撮影中、食事や間食を控えがちだったことがやせた原因だったそう。鏡に映る紅子姿の自分を初めて見たときは、「祖母に似ていると思った」と話していた。

　原作のキャラクターの雰囲気に見た目から寄せるという挑戦もあった本作について「大人も子どもも幸せになれる映画です。たくさんの人に映画を楽しんでいただいて、小説も読んでいただけたらうれしいです」とアピールしていた。

　同映画は、児童小説「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ（作：廣嶋玲子、絵：jyajya／偕成社）が原作。老若男女、幸運な人だけが辿り着ける、ふしぎな駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いが叶う「ふしぎ駄菓子」を買った人々の顛末が描かれる。

　アニメ映画化・テレビアニメ化、ゲームソフト化、遊園地とのコラボなど、さまざまなメディアミックスが反響を呼んでおり、海外でも翻訳出版されている。実写映画版での海外進出も期待されているなか、天海は「皆さんに楽しく見ていただけたら、（吉報が）返ってくるのではないか」と話していた。

　イベントには、劇中で、天海演じる紅子から「ふしぎ駄菓子」を買う小学生・大野藍花役の白山乃愛、水野雄太役の番家天嵩の子役の2人と中田秀夫監督も登壇した。

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