テレビアニメ『BLEACH』の最終章『BLEACH 千年血戦篇』の第3クール『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』藍染惣右介役・速水奨の公式インタビューが公開された。実は愛情深い“ツンデレ”キャラ?と、演じるのが難しかった“ツン”の藍染について語っている。
――改めて藍染惣右介の魅力を一言で表現すると何ですか?
速水:“ツンデレ”ですかね。これまでに一護と敵対して激しく戦ったのは、じつは藍染の愛情だと思っているんです。一護に何かを教えているような気がして。だから、あの激しい藍染が“デレ”で、優しい藍染隊長のほうが逆に“ツン”なんじゃないかなと思います。あと、群れないところも魅力ですね。人って群れずにいるのはなかなか難しくて、どこかに自分の居場所を作ったり、居やすい場所を探したりしがちだと思うんです。ですが、それを一切しない藍染の孤高さと芯の強さから、“自分の理想を曲げずに生きている”という美しさを感じ、そこが藍染の魅力かなと思います。
――シャウトをせずに熱量を伝えるのは、すごく難しいのかなと思うのですが。
速水:アニメが始まった20年前は、収録スタジオにキャストが集結して、ものすごい熱量だったんです。“声優アベンジャーズ”みたいなキャストたちが、ずらっと集まって喋っていいますから(笑)。でも、藍染だけはちょっとクールで、そこには含まれない。おそらく、そこでポジショニングを掴んだのだと思います。なので、そのときの藍染をずっと同じクオリティで保つようにしています。
――役作りのために、あえてキャストの輪に入らなかった?
速水:休憩のときはもちろん入りましたよ(笑)。収録本番の臨み方として、ほかのキャストのみなさんが、持っている個性を100%発揮して演じているなかで、僕は逆に“個性を削ぐ”ということを考えてやっていた気がします。
――クラシックシリーズを含めて、これまでのアフレコで印象に残っているエピソードはありますか?
速水:「破面篇」の一護と藍染の決戦シーンの収録では、僕らのほかに、死神役のキャストが40人くらい集まっていたんです。狭いスタジオに全員は入り切れず、みんな僕と森田君が演じているのをうしろに立って見ていました。まるで観客のようにみんなが見ているなかで演じたことは、いまもすごく印象に残っています。
――印象に残っているディレクションはありましたか?
速水:「千年血戦篇」の収録の前に、ゲームアプリの『BLEACH Brave Souls』の音声収録があったんです。そこで「もうちょっと若くやってほしい」と言われてしまって。僕のなかでは、藍染はわりと低音で喋っている印象だったのですが、最初の収録からもう17年も経っていましたからね。知らず知らず、自分のなかで藍染を少し大人にし過ぎてしまったのかと思い、アニメ「千年血戦篇」の収録が始まってからは、ちょっと声を若くしたんです。そうしたら、今度は最初の一声で「そんなに若くしなくていい」とディレクションが入ってしまって(笑)。結局、いまのところに落ち着きました。ほんのちょっとした匙加減で、印象って変わるんですよね。
――藍染のセリフで、一番気に入っているものを教えてください。
速水:名言集ができそうなくらい、いいセリフはたくさんありますが、一番好きなのは詠唱なんです。「破道の九十『黒棺』」の詠唱(※)は、まるで詩のような、なんとも言えない独特なリズムがあります。本番で初めて詠唱をマイクの前で喋ったとき、「これを唱えることができる自分は幸せだ!」と感じました。個々の単語はちょっとブラックなイメージのものもありますが、トータルであの詠唱は、ひとつの芸術作品のような完成度だと思います。
※:滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる 爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ 「破道の九十『黒棺』」
――『BLEACH』で一番気に入っているキャラクターと、その理由を教えてください。
速水:市丸ギンですね。彼はある意味、『BLEACH』のなかで一番男らしいと思っています。ずっと藍染の側にいて、復讐する機会を伺っていたわけですから。そういうギンの息の潜め方や、信念を貫く強さが好きですね。
――最後に、アニメ公式サイトを訪れたファンに一言お願いします。
速水:20年という長きに渡り『BLEACH』を応援して愛してくださって、本当にありがとうございます。「千年血戦篇」もいよいよ佳境に入ります。これからも目を離さず、ぜひ『BLEACH』を応援してください。よろしくお願いします。
――改めて藍染惣右介の魅力を一言で表現すると何ですか?
速水:“ツンデレ”ですかね。これまでに一護と敵対して激しく戦ったのは、じつは藍染の愛情だと思っているんです。一護に何かを教えているような気がして。だから、あの激しい藍染が“デレ”で、優しい藍染隊長のほうが逆に“ツン”なんじゃないかなと思います。あと、群れないところも魅力ですね。人って群れずにいるのはなかなか難しくて、どこかに自分の居場所を作ったり、居やすい場所を探したりしがちだと思うんです。ですが、それを一切しない藍染の孤高さと芯の強さから、“自分の理想を曲げずに生きている”という美しさを感じ、そこが藍染の魅力かなと思います。
――シャウトをせずに熱量を伝えるのは、すごく難しいのかなと思うのですが。
速水:アニメが始まった20年前は、収録スタジオにキャストが集結して、ものすごい熱量だったんです。“声優アベンジャーズ”みたいなキャストたちが、ずらっと集まって喋っていいますから(笑)。でも、藍染だけはちょっとクールで、そこには含まれない。おそらく、そこでポジショニングを掴んだのだと思います。なので、そのときの藍染をずっと同じクオリティで保つようにしています。
――役作りのために、あえてキャストの輪に入らなかった?
速水:休憩のときはもちろん入りましたよ(笑)。収録本番の臨み方として、ほかのキャストのみなさんが、持っている個性を100%発揮して演じているなかで、僕は逆に“個性を削ぐ”ということを考えてやっていた気がします。
――クラシックシリーズを含めて、これまでのアフレコで印象に残っているエピソードはありますか?
速水:「破面篇」の一護と藍染の決戦シーンの収録では、僕らのほかに、死神役のキャストが40人くらい集まっていたんです。狭いスタジオに全員は入り切れず、みんな僕と森田君が演じているのをうしろに立って見ていました。まるで観客のようにみんなが見ているなかで演じたことは、いまもすごく印象に残っています。
――印象に残っているディレクションはありましたか?
速水:「千年血戦篇」の収録の前に、ゲームアプリの『BLEACH Brave Souls』の音声収録があったんです。そこで「もうちょっと若くやってほしい」と言われてしまって。僕のなかでは、藍染はわりと低音で喋っている印象だったのですが、最初の収録からもう17年も経っていましたからね。知らず知らず、自分のなかで藍染を少し大人にし過ぎてしまったのかと思い、アニメ「千年血戦篇」の収録が始まってからは、ちょっと声を若くしたんです。そうしたら、今度は最初の一声で「そんなに若くしなくていい」とディレクションが入ってしまって(笑)。結局、いまのところに落ち着きました。ほんのちょっとした匙加減で、印象って変わるんですよね。
――藍染のセリフで、一番気に入っているものを教えてください。
速水:名言集ができそうなくらい、いいセリフはたくさんありますが、一番好きなのは詠唱なんです。「破道の九十『黒棺』」の詠唱(※)は、まるで詩のような、なんとも言えない独特なリズムがあります。本番で初めて詠唱をマイクの前で喋ったとき、「これを唱えることができる自分は幸せだ!」と感じました。個々の単語はちょっとブラックなイメージのものもありますが、トータルであの詠唱は、ひとつの芸術作品のような完成度だと思います。
※:滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる 爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ 「破道の九十『黒棺』」
――『BLEACH』で一番気に入っているキャラクターと、その理由を教えてください。
速水:市丸ギンですね。彼はある意味、『BLEACH』のなかで一番男らしいと思っています。ずっと藍染の側にいて、復讐する機会を伺っていたわけですから。そういうギンの息の潜め方や、信念を貫く強さが好きですね。
――最後に、アニメ公式サイトを訪れたファンに一言お願いします。
速水:20年という長きに渡り『BLEACH』を応援して愛してくださって、本当にありがとうございます。「千年血戦篇」もいよいよ佳境に入ります。これからも目を離さず、ぜひ『BLEACH』を応援してください。よろしくお願いします。
このニュースの流れをチェック
コメントする・見る
2024/11/08