俳優の仲野太賀が1日、都内で開かれた映画『十一人の賊軍』初日舞台あいさつに登場した。

【写真】その他の写真を見る

　本作は、平成ヤクザ映画の金字塔『孤狼の血』の紀伊宗之プロデューサーと白石和彌監督、脚本の池上純哉氏たちチームによる、新たな集団抗争劇。俳優の山田孝之と仲野がW主演を務める。

　イベントにはこのほか、尾上右近、鞘師里保、佐久本宝、千原せいじ（千原兄弟）、岡山天音、松浦祐也、一ノ瀬楓、小柳亮太、本山力、ゆりやんレトリィバァ、野村周平、玉木宏、阿部サダヲ、白石監督ら総勢16人が登場し、撮影を振り返った。

　今回の撮影は千葉県の鋸南町など都内から離れた場所で行われ、過酷な撮影が続いたという。仲野はそんな撮影を振り返り、「もう雨にも負けず、風にも負けず、眠気にも負けず、ほんとに体力勝負で。スタッフ、キャストと一生懸命作った作品が公開することができて、本当にほっとしております」と安堵した表情を浮かべた。

　出演者それぞれが撮影を振り返っていると、千原せいじが「鋸南（で撮影した）皆さんは晩飯ビチョビチョのハンバーガーでしたよ」と暴露。その日は豪雨の中で撮影が行われていたといい、「仲野君がビチョビチョのハンバーガーを笑顔で食べていたんですよ」と過酷な日々が続いたことを伝えるエピソードを展開した。共演者が驚く表情を浮かべる中だったが、仲野は「おいしかったです」と気概に満ちた様子だった。

　明治維新の中で起きた“戊辰戦争”の最中、新発田（しばた）藩（現在の新潟県新発田市）で繰り広げられた歴史的事件、奥羽越列藩同盟軍への裏切り＝旧幕府軍への裏切りのエピソードをもとに、捕らえられていた11人の罪人たちが「決死隊」として砦を守る任に就く物語。