俳優の役所広司主演で、山田風太郎氏の小説『八犬伝 上・下』(角川文庫)を映画化した『八犬伝』(10月25日公開)より、主人公・滝沢馬琴役の役所、馬琴の友人にして人気絵師の葛飾北斎役の内野聖陽、馬琴の息子・宗伯役の磯村勇斗、そして馬琴の妻・お百役の寺島しのぶが一堂に会する、本編の注目シーンの一部がYouTubeで公開された。
本作は、1842年に完結してから200年近くの時を超え、日本のファンタジー小説の原点と称えられる「南総里見八犬伝」を滝沢馬琴が書き上げるまでの実話と、「八犬伝」の【虚】の世界が交錯する伝奇ロマン。監督は『ピンポン』や『鋼の錬金術師』シリーズの曽利文彦が務める。
江戸時代の人気作家・滝沢馬琴(役所)は、友人の絵師・葛飾北斎(内野)を前に、構想中の物語を語り聞かせる。里見家にかけられた呪いを解くため、運命によって引き寄せられた、きらめく珠を持つ八人の剣士が過酷な戦いの旅に出るという壮大にして奇怪な物語、題して「八犬伝」だ。その奇想天外な物語に驚嘆した北斎は、その場で見事な即興の下絵を描き、馬琴を驚かせる。馬琴の話の続きが気になる北斎は、事あるごとに馬琴のもとを訪れるようになる。
今回解禁となった本編映像は、【実】パートより、馬琴と北斎たちの日常のワンシーン。馬琴は、大名お抱えの医者にするべく教育中の息子・宗伯(磯村)に執筆の手伝いをさせているが、売れっ子作家ゆえに次々と客人がたずねて来るのを理由をつけて帰させるのが常だった。
人払いをした後、希代の絵師になんとか絵を描いてほしいあまり、自らの背中を差し出して北斎に挿絵を描かせる馬琴。2人は宗伯の話をしながら、穏やかな時間が流れている…かと思いきや、そこへ騒々しく登場するお百(寺島)。大の大人が昼間からくだらない話をしているのが面白くない彼女。名優たちのアンサンブルが楽しめるシーンの一つとなっている。
本シーンの撮影について、メガホンを取った曽利監督は、特に役所と内野の共演について「全く違うタイプの名優という感じでした」と語り、「役所さんは現場では自然体でリラックスされているのですが、完璧に準備され、台詞をご自身のものとして臨んでくださっていました。カメラが回ると演技とは思えない滑らかな口調で、馬琴そのものでした。監督としては非常にやりやすいのですが、逆に役所広司の最高の演技を逃すことなく撮影できているのか、映画として残せているのかという恐怖が常にありました」と振り返る。
さらに、「『鋼の錬金術師 完結編』でご一緒しているので、内野さんのすごさも十分知っています。非常に頭の回転の速い方で、いろんな技を繰り出してくる。内野さんのそういう遊びの部分を、役所さんが受け止めたりいなすところが絶妙でした。台詞はほぼ脚本通りですが、動きは2人のアドリブで、北斎が馬琴の背中を借りて絵を描く流れも、リハーサルの時に内野さんがいきなり始めて、それを役所さんが受ける。そこへ寺島しのぶさんが大胆に絡み、若手の磯村勇斗さんと黒木華さんも怯むことなく堂々と入っていく。素晴らしい舞台を、特等席で観ているようでした」と、馬琴と北斎の“背中”の掛け合いシーンが2人のアドリブであったことを明かしている。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
本作は、1842年に完結してから200年近くの時を超え、日本のファンタジー小説の原点と称えられる「南総里見八犬伝」を滝沢馬琴が書き上げるまでの実話と、「八犬伝」の【虚】の世界が交錯する伝奇ロマン。監督は『ピンポン』や『鋼の錬金術師』シリーズの曽利文彦が務める。
江戸時代の人気作家・滝沢馬琴(役所)は、友人の絵師・葛飾北斎(内野)を前に、構想中の物語を語り聞かせる。里見家にかけられた呪いを解くため、運命によって引き寄せられた、きらめく珠を持つ八人の剣士が過酷な戦いの旅に出るという壮大にして奇怪な物語、題して「八犬伝」だ。その奇想天外な物語に驚嘆した北斎は、その場で見事な即興の下絵を描き、馬琴を驚かせる。馬琴の話の続きが気になる北斎は、事あるごとに馬琴のもとを訪れるようになる。
今回解禁となった本編映像は、【実】パートより、馬琴と北斎たちの日常のワンシーン。馬琴は、大名お抱えの医者にするべく教育中の息子・宗伯(磯村)に執筆の手伝いをさせているが、売れっ子作家ゆえに次々と客人がたずねて来るのを理由をつけて帰させるのが常だった。
人払いをした後、希代の絵師になんとか絵を描いてほしいあまり、自らの背中を差し出して北斎に挿絵を描かせる馬琴。2人は宗伯の話をしながら、穏やかな時間が流れている…かと思いきや、そこへ騒々しく登場するお百(寺島)。大の大人が昼間からくだらない話をしているのが面白くない彼女。名優たちのアンサンブルが楽しめるシーンの一つとなっている。
本シーンの撮影について、メガホンを取った曽利監督は、特に役所と内野の共演について「全く違うタイプの名優という感じでした」と語り、「役所さんは現場では自然体でリラックスされているのですが、完璧に準備され、台詞をご自身のものとして臨んでくださっていました。カメラが回ると演技とは思えない滑らかな口調で、馬琴そのものでした。監督としては非常にやりやすいのですが、逆に役所広司の最高の演技を逃すことなく撮影できているのか、映画として残せているのかという恐怖が常にありました」と振り返る。
さらに、「『鋼の錬金術師 完結編』でご一緒しているので、内野さんのすごさも十分知っています。非常に頭の回転の速い方で、いろんな技を繰り出してくる。内野さんのそういう遊びの部分を、役所さんが受け止めたりいなすところが絶妙でした。台詞はほぼ脚本通りですが、動きは2人のアドリブで、北斎が馬琴の背中を借りて絵を描く流れも、リハーサルの時に内野さんがいきなり始めて、それを役所さんが受ける。そこへ寺島しのぶさんが大胆に絡み、若手の磯村勇斗さんと黒木華さんも怯むことなく堂々と入っていく。素晴らしい舞台を、特等席で観ているようでした」と、馬琴と北斎の“背中”の掛け合いシーンが2人のアドリブであったことを明かしている。
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2024/10/25