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“ポイ活”で人生が激変したお笑い芸人・井上ポイント 本業逆転で「人生がより良い方向に転がった」




 “ポイ活”で生活するお笑い芸人・井上ポイント。クレジットカードを40枚所持し、スマホのポイ活用アプリは150を超える。無理なく楽しい節約術を実践し、2年間で100万ポイントを貯めながら、ハワイ旅行に7回も行っているポイ活の猛者だ。そんな井上ポイントに、本業である芸人としての仕事とポイ活の相互作用と関係性について聞いた。

ポイ活芸人の井上ポイント

ポイ活芸人の井上ポイント

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◆高校時代の食費節約からつながったポイ活が、いまでは年間40〜50万ポイントを貯蓄

――父子家庭で育ち、高校1年生から弟と自分の2人分の朝昼晩の食事を作るようになり、1ヵ月の食費3万円でやりくりされていました。「節約に目覚めたのも必然のこと」と発言していますが、それがポイ活につながっていったのでしょうか。

【井上ポイント】 父から受け取った1ヵ月3万円の食費に収めるために、朝チラシを見て、どこのスーパーが安い、ここの食材が量が多いとか調べて、学校の帰りに買って帰る。それを続けて、今月は2000円浮いたという感じの節約が始まったのですが、それが楽しかった。

 節約は、何かを我慢したりマイナスのイメージがあります。ですが、例えばおからを安く手に入れたり、豆腐屋でもらったりして、おからハンバーグとかおからサラダを作りました。やりくりして自分の好きなものを美味しく食べるのが本当に楽しくて、それがポイ活につながる節約の始まりでした。

――ポイ活を始めた大学時代は、学費を自分で払って卒業しています。

【井上ポイント】 大学に入った時からお笑い芸人になろうと思っていたので、父に学費を出してもらうのではなく、誰に何を言われてもいいように、奨学金とバイト代ですべて自分で払おうと思いました。そこでもやりくりをして、贅沢はできないけれどサークル活動で皆と遊びに行ったりもしました。

 そんな生活の中で、Suicaを街で使ったり、当時たくさんあった居酒屋・つぼ八でポイントを貯めたり、クレジットカードを持ち始めたりして、ポイントを貯めていけばお得になるのを知って、そこからポイ活にハマっていきました。大学時代はポイ活でいかに生活費を浮かせてやりくりするかという毎日でした。

――生活の中のポイ活の位置づけが大きくなっていったんですね。

【井上ポイント】 始めたばかりの頃は、月数千ポイントほどだったと思います。それからポイントサイトを知っていろいろなポイ活をしながら、飲食店などを評価する覆面モニターをやったりして、30歳前後くらいで本格的にポイントが貯まるようになってきました。それから10年ほどで、いまは年40〜50万ポイント貯めています。

◆ポイ活はゲームの延長線上…続ける秘訣は、楽しむことに尽きる

――1ヵ月の収支におけるポイントの割合はどのくらいになるのでしょうか。

【井上ポイント】 ちゃんと計算したことはないのですが、年40〜50万ポイント貯めているので、月3〜4万ポイントほど。それだけ節約できています。

――奥様とのハワイ挙式や7回のハワイ旅行まで、ポイ活で節約して貯めたお金でまかなえているのはすごいですね。

【井上ポイント】 ここ数年はポイントでしか日用品を買っていなかったり、その分の使わずに済んだお金を貯めてハワイに行くことを目標にしています。間接的にポイントでハワイに行っているという感じですね。

――井上ポイントさんは、ポイ活を通して人生を100倍楽しむ術を身に着けたとしています。その極意とは?

【井上ポイント】 ポイ活を楽しむことに尽きます。僕はポイ活をゲームだと思っていて。普段ゲームをまったくやらない代わりに、ポイ活をゲーム感覚で楽しんでいます。例えば、買い物をする時に、そのお店がRPGのボスで、僕の武器はキャッシュレス決済。スマホの何十種類の決済アプリと40枚のクレジットカードから、どのキャンペーンを使って一番お得に支払うことで、ボスを倒してゲームをクリアするか。そんなふうに楽しんでいます。ゲームをしているのにお得になっちゃうんです(笑)。

――月の獲得ポイント数の目標を設定して、それを達成していく喜びで続けていくというモチベーションもあるかと思いますが、井上ポイントさんはそうではないんですね。

【井上ポイント】 そうですね。ハワイに行くという大きな目標はありますが、月に何ポイントを貯めるとか目標を定めると、それを達成するために苦しくなってしまうかもしれない。ポイントを貯めるために買い物をしようとなってしまえば、本末転倒ですし。生活の中でポイントキャンペーンに振り回されないことを、ひとつの信条にしています。ポイントのために買い物をするのではなく、欲しいもの、必要なものをいかにポイントを付けてお得に買うかです。

――ポイ活の本道を極めていますね。

【井上ポイント】 でも、人それぞれの考え方次第ですね。ポイントを貯めて豪華なものを買うとか、ふだん買わないようなものを買って贅沢するのもひとつの楽しみ方ですし、それをストレス発散にする人もいるかもしれない。僕は目標のために無駄遣いはしないと決めていますが、何を目指すかによって変わっていいと思っています。

◆「芸人としての仕事=ポイ活の仕事」であることに満足している

――そもそもいつ頃からポイ活を仕事に活かしていこうと考えたのでしょうか。

【井上ポイント】 ポイ活は自分が生活していくためにやっていたことなので、当初はそれを仕事にしようとはまったく思っていなかったんです。そうした中、2019年に節約系芸人としてテレビ番組に呼ばれました。翌年はポイ活芸人として呼ばれて、そこからポイ活が仕事になることに気づきました。

――芸人としての仕事にポイ活が活かされるようになったんですね。

【井上ポイント】 僕のイメージは逆です。ポイ活を仕事にして、そこに芸人であることが活かされているというか。いまお笑いのネタは年に何回かやるくらいで、芸人としてのポイ活の仕事がほとんどです。日本中にポイ活のすごい人はたくさんいます。その中で僕は芸人だから人よりしゃべれるので、仕事につながっているんです。

――得意分野で自身のポジションを確立する芸人さんが増える中、井上ポイントさんは「芸能界屈指のポイ活芸人」の立ち位置を築いています。本業である“人を笑わせる”芸人としての仕事よりも、本業以外で活躍する現状をどのように捉えていますか。

【井上ポイント】 もともと生活のために始めたポイ活がいま仕事になって、それが生活にもつながっているわけです。本当にありがたいことですよね。僕にとっては、ポイ活をしてきたことで、人生がより良い方向に転がっているという感じです。「芸人としての仕事=ポイ活の仕事」であることに僕は満足しています。

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