俳優として、またBE:FIRSTのRYOKIとしても活躍中の三山凌輝が、1st写真集『Gaze(ゲイズ)』(主婦と生活社)を16日に発売する。NHKの連続テレビ小説『虎に翼』に出演し、主演の伊藤沙莉演じる猪爪寅子の弟・直明役で話題になった三山に、写真集を発売した経緯や撮影時期に抱いていた葛藤と写真集への影響、朝ドラ出演の反響、俳優としての“野望”を聞いた。
■初写真集は“その時”だからこその心情の機微が映し出された一冊に
写真集は、三山がいつかは訪れてみたかったという憧れの地・パリで撮影。パリジャンのように日常を楽しむ無邪気な姿や、芸術に触れる優雅なたたずまい、ドキッとするほど大人な一面、リラックスした甘いムードなどが収められている。
今回の写真集の発売について、三山自身、「いいタイミングだった」「自分の中での“節目”」と振り返った。
「さまざまな作品やメディアに出たことで新しく知ってくださる方が増えてきた中で、このタイミングでの写真集はいいなと思いました。ファンの方も喜んでくれると思いますし、自分も人生の中でも大切な作品になると感じています」
撮影に向けて準備を進めていた頃、出演する映画の撮影が佳境を
迎え、撮影地となったパリ出発の前日まで続いたという。その結果、「その時にしか撮れなかった自分が切り取れた」と明かす。
「とても忙しかったのですが、その時にしか撮れなかった自分がパリにいました。今行ったら表情も全然違うでしょうし、あの時期に行ったからこそ一生撮れないレアであり、メモリアルなものになったと思います」
“レア”と表現する写真集は、「一冊を通してストーリー性があって一本の映画を観ているような感覚になると思います」と手応えを口にする。
タイトルになっている“Gaze”は“視線”という意味がある。「目が特徴的と言われることが多いのですが、どのページも表情が違う中、特に目や視線から出る雰囲気とか感情を受け取ってもらえるのでは。写真を見ながら、この時はこういう気持ちなのかなとか、感じ取ってもらえる作品になっていると思います」。
■撮影を通して新たな一歩
繊細かつ複雑な心情を反映したさまざまな表情が収められることになった理由を、三山は「その時あった色々な思いが全部詰まっている」と説明する。
さらに憧れの地・パリでの撮影も好影響をもたらした。
「知らない土地に行けば、自分を見つめて、新たな自分とも出会える。(パリ撮影は)まさにそれを実現させてもらえた感覚でした。しかも写真集として自分の表情や、人生の一瞬を切り取って作品を残すという、アートな感覚にもなりました。いろいろなことを考えている時期での撮影でしたが、写真集が完成したらそれがかえって良かったかなって。いい意味で表情がアンニュイなものも写真集としてはポジティブだし、衣装も背景も街並みも含め、その時の自分の表情が魅力として変化して一枚の写真になっていることを感じられた。パリで撮影できて良かったです」
今回の撮影を通して自身の成長を感じたという三山。「ある意味ひと皮むけたというか。気持ちをリフレッシュできたり、新たに自分を受け入れるといったことをできた瞬間だった」と振り返る。
「人間、生きていたらいろんなことがあるけど、“それぞれにみんな力強く生きているんだ“というような温度感を改めて感じました。パリのモダンな感じが包み込んでくれたような気がしました。もうすこし賑やかな場所だったら、また変わっていたかもしれません」
さまざまな想いの中で撮影した写真集にキャッチコピーを付けるならと投げかけると、「あの時の一瞬の写真集」と返ってきた。
「撮影は人生の一瞬、何十年生きる中でのほんの一瞬を切り取る。環境を変えることでより自分の感情が浮き彫りになって、その表情や感情の変化を数日間で撮っていくという感覚です。だからいろんなことが含まれている時こそ、写真を撮られるといろんな表情が出てくるなって思いました」
■俳優としての現状に感じる確かな手応え 野望は海外進出
三山といえば『虎に翼』で演じた直明役が話題に。「反響は、思っていた以上にすごかったです。“直明”という役名で知ってくださった方が増えて、「直明ちゃん、見てるよ」と声をかけてくださって。たくさんの方が見てくださっていたことを実感しました」と反響の大きさに驚く。
同作への出演については、「素敵な役でしたし、自分ともリンクする部分も多い役でした。良い出合いになりましたし、誇れる作品に携わらせてもらいました。役者人生の中で、大きな宝物と基盤になっていく作品になったと思います」と感謝の想いを示す。
来年2月には三山と乃木坂46の久保史緒里が主演を務める映画『誰よりもつよく抱きしめて』(内田英治監督)の公開を控えるなど、俳優としてさらなる飛躍が期待される三山。自身も「着実といろんな経験をさせてもらっていますし、作品を積み重ねさせてもらっています。監督や共演者との出会いはもちろん、作品に出させていただくことで役者は人生の経験値とか考え方、視野が広がっていきます」と充実ぶりと成長への手応えを口にする。
「役者にとって、役や作品との出会いは人生を彩ってくれるなと感じますし、役者としてのやりがいでもあります。そういった出合いが増えるにつれて、自分の中の引き出しやバックボーンがどんどん増していっている感覚があります」。
俳優業とグループ活動の両立に関しては、「役者として知ってくださった方、そこで応援し始めてくださった方が蓋を開いたら(僕の)活動の範囲が広かったという。そこに興味を持ってくれたらグループにも着眼してくれるかもしれないですし、逆も然りかなと。やりたいことをやらせていただいているだけですので、(俳優業とグループ活動の経験が)お互い良いかたちに反映し合ってくれるいい循環なのかなと思います」と相乗効果があると語る。
俳優として、「いろんな作品をやりたい。コメディもアクションもやりたいし、犯罪者やサイコパスのような役もやりたい」と目を輝かせる三山。俳優業の野望は何だろうか。「ハリウッド作品というのはずっと言っていますが、ハリウッドだけではなくて、日本と海外の合同作品やサブスクでの海外作品にも素敵なものがいっぱいあります。幅広い意味での海外作品に出演してみたいですね」
取材・文:遠藤政樹
撮影:山崎美津留
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
■初写真集は“その時”だからこその心情の機微が映し出された一冊に
写真集は、三山がいつかは訪れてみたかったという憧れの地・パリで撮影。パリジャンのように日常を楽しむ無邪気な姿や、芸術に触れる優雅なたたずまい、ドキッとするほど大人な一面、リラックスした甘いムードなどが収められている。
今回の写真集の発売について、三山自身、「いいタイミングだった」「自分の中での“節目”」と振り返った。
「さまざまな作品やメディアに出たことで新しく知ってくださる方が増えてきた中で、このタイミングでの写真集はいいなと思いました。ファンの方も喜んでくれると思いますし、自分も人生の中でも大切な作品になると感じています」
撮影に向けて準備を進めていた頃、出演する映画の撮影が佳境を
迎え、撮影地となったパリ出発の前日まで続いたという。その結果、「その時にしか撮れなかった自分が切り取れた」と明かす。
「とても忙しかったのですが、その時にしか撮れなかった自分がパリにいました。今行ったら表情も全然違うでしょうし、あの時期に行ったからこそ一生撮れないレアであり、メモリアルなものになったと思います」
“レア”と表現する写真集は、「一冊を通してストーリー性があって一本の映画を観ているような感覚になると思います」と手応えを口にする。
タイトルになっている“Gaze”は“視線”という意味がある。「目が特徴的と言われることが多いのですが、どのページも表情が違う中、特に目や視線から出る雰囲気とか感情を受け取ってもらえるのでは。写真を見ながら、この時はこういう気持ちなのかなとか、感じ取ってもらえる作品になっていると思います」。
■撮影を通して新たな一歩
繊細かつ複雑な心情を反映したさまざまな表情が収められることになった理由を、三山は「その時あった色々な思いが全部詰まっている」と説明する。
さらに憧れの地・パリでの撮影も好影響をもたらした。
「知らない土地に行けば、自分を見つめて、新たな自分とも出会える。(パリ撮影は)まさにそれを実現させてもらえた感覚でした。しかも写真集として自分の表情や、人生の一瞬を切り取って作品を残すという、アートな感覚にもなりました。いろいろなことを考えている時期での撮影でしたが、写真集が完成したらそれがかえって良かったかなって。いい意味で表情がアンニュイなものも写真集としてはポジティブだし、衣装も背景も街並みも含め、その時の自分の表情が魅力として変化して一枚の写真になっていることを感じられた。パリで撮影できて良かったです」
今回の撮影を通して自身の成長を感じたという三山。「ある意味ひと皮むけたというか。気持ちをリフレッシュできたり、新たに自分を受け入れるといったことをできた瞬間だった」と振り返る。
「人間、生きていたらいろんなことがあるけど、“それぞれにみんな力強く生きているんだ“というような温度感を改めて感じました。パリのモダンな感じが包み込んでくれたような気がしました。もうすこし賑やかな場所だったら、また変わっていたかもしれません」
さまざまな想いの中で撮影した写真集にキャッチコピーを付けるならと投げかけると、「あの時の一瞬の写真集」と返ってきた。
「撮影は人生の一瞬、何十年生きる中でのほんの一瞬を切り取る。環境を変えることでより自分の感情が浮き彫りになって、その表情や感情の変化を数日間で撮っていくという感覚です。だからいろんなことが含まれている時こそ、写真を撮られるといろんな表情が出てくるなって思いました」
■俳優としての現状に感じる確かな手応え 野望は海外進出
三山といえば『虎に翼』で演じた直明役が話題に。「反響は、思っていた以上にすごかったです。“直明”という役名で知ってくださった方が増えて、「直明ちゃん、見てるよ」と声をかけてくださって。たくさんの方が見てくださっていたことを実感しました」と反響の大きさに驚く。
同作への出演については、「素敵な役でしたし、自分ともリンクする部分も多い役でした。良い出合いになりましたし、誇れる作品に携わらせてもらいました。役者人生の中で、大きな宝物と基盤になっていく作品になったと思います」と感謝の想いを示す。
来年2月には三山と乃木坂46の久保史緒里が主演を務める映画『誰よりもつよく抱きしめて』(内田英治監督)の公開を控えるなど、俳優としてさらなる飛躍が期待される三山。自身も「着実といろんな経験をさせてもらっていますし、作品を積み重ねさせてもらっています。監督や共演者との出会いはもちろん、作品に出させていただくことで役者は人生の経験値とか考え方、視野が広がっていきます」と充実ぶりと成長への手応えを口にする。
「役者にとって、役や作品との出会いは人生を彩ってくれるなと感じますし、役者としてのやりがいでもあります。そういった出合いが増えるにつれて、自分の中の引き出しやバックボーンがどんどん増していっている感覚があります」。
俳優業とグループ活動の両立に関しては、「役者として知ってくださった方、そこで応援し始めてくださった方が蓋を開いたら(僕の)活動の範囲が広かったという。そこに興味を持ってくれたらグループにも着眼してくれるかもしれないですし、逆も然りかなと。やりたいことをやらせていただいているだけですので、(俳優業とグループ活動の経験が)お互い良いかたちに反映し合ってくれるいい循環なのかなと思います」と相乗効果があると語る。
俳優として、「いろんな作品をやりたい。コメディもアクションもやりたいし、犯罪者やサイコパスのような役もやりたい」と目を輝かせる三山。俳優業の野望は何だろうか。「ハリウッド作品というのはずっと言っていますが、ハリウッドだけではなくて、日本と海外の合同作品やサブスクでの海外作品にも素敵なものがいっぱいあります。幅広い意味での海外作品に出演してみたいですね」
取材・文:遠藤政樹
撮影:山崎美津留
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2024/10/22