秋田放送の田村誉主在（たむら・よしゅあ）アナウンサー（28）が27日、同局のブログと自身のSNSで、ABS秋田放送を30日付で退社することを発表した。

　田村は発表で「ラジオやテレビの番組内でお伝えしましたが、私は9月30日付でABSを退社する運びとなりました。この場を借りて報告させていただきます」と伝えた。

　続けて「浅学寡聞の自分にとって 入社してからの秋田での5年半は、出会いに恵まれ多くの学びがあった時間。その間に、様々なことを経験しました」と感謝。「気温30℃以上の真夏のある日、『川原毛大湯滝』での撮影で1時間ほど湯に浸かり熱中症になったり。川底が見えるほど透き通った水が美しい『伏伸の滝』で 飛び跳ねるほど大喜びするシーンの撮影では足を滑らせ何度もずっこけ、最初笑っていたスタッフも5回目のテイクには飽きて無表情になっていたり」と思い出を振り返り。

　「圧巻の自然の中を走る『白神山地ブナの森マラソン』を走ったり、秋田市中通の会社から御所野までの8キロを30分の生放送中に1人で走ったり、毎月サウナの取材にいった時期もあったりしました」と明かした。

　さらに「入社3年目ではテレビ、ラジオ、YouTubeを全部一緒に生で放送・配信する特番も経験しました。3つ同時に生放送することの大変さ、なんにも分かってないままMCをやっていました。『またやりたい』と思っても、そんな簡単に経験できることじゃないことを後に知りました」とつづり、「どれも秋田放送だからこその経験でした」とコメント。「今後は拠点を県外に移し、秋田で鍛えたアナウンス力を怯むことなく生かしたいと思っています。5年半の在職期間中、本当にありがとうございました」と締めくくった。

　田村アナは2019年に同局に入局。元プロボクサーという経歴を持つ。