撫でられて気持ち良さそうにするカノコスズメのあめたんの姿が、Xで「これ本物の鳥さんなの？ ぬいぐるみかと思った」「柔らかさが伝わってくる」「超絶可愛い」などと、155万件表示の反響を得た。あめたんの日常について、飼い主の小鳥ごま子さんに聞いた。

　カノコスズメは、フクロウに似ていることから、外国では“フクロウスズメ”と呼ばれることもある。SNSでは、「ペンギンみたいに可愛い！」といった声もあり、配色は地味でも模様が珍しいため、インパクトのある可愛らしい風貌が特徴だ。

「正面顔がペンギンに似ているのにスズメよりも小さくて、羽毛はふわふわなのでぬいぐるみのように見えるのも理解できます。お顔周りは軽くて柔らかく、触っているのかわからないくらいふわふわです。背中はぎっしりの羽で撫でるとツルツルしています」

　あめたんは、投稿者さんの家で生まれた。卵からかえった時に、親鳥が上手く育てられなかったため、1グラムしかなかった赤ちゃんの頃から世話をしている。人間を恐がらず、いつでも触らせてくれる甘えん坊のあめたんは、「カノコスズメの恋人がほしいようですが、気が強いのでモテません」と投稿者さんは微笑む。

　あめたんは、小さい体でも気が強く、自分よりも大きな錦華鳥や十姉妹にも向かっていく勇敢な一面がある。鳴き声が子猫のように、「にゃーにゃー」と鳴くのも特徴で、体重が10グラムしかないため、毎日体重を測り、食欲が落ちてないか注意が必要だ。

「カノコスズメはずっと憧れていた鳥なので、一緒に暮らせるだけでとにかく幸せです。特にあめたんは、いつまでも手のりでいてくれるのが嬉しいです。他のカノコスズメたちは、大人になると鳥同士で仲良くしています。ちなみに手のりでも荒鳥でも魅力的です。動きがちょこちょことしていて可愛く、広い場所での飛び方は蝶々のようにヒラヒラします。鳴き声も猫のようで面白い、唯一無二の小鳥です」