兵庫在住の6歳になる息子の樹くんと父親の崇さん親子が、「ふるさと兵庫100山」を完登。SNSでは、「小さい身体で良く頑張りましたね」「全国探してもこんな勇敢なお子様はいらっしゃらない」「情操教育も現場から、成長記録とたくさんの学びもあるね」「素晴らしい記録」と話題になった。「小さな体なのに弱音を吐かない」という息子さんとともに歩んだ完登について、崇さんに聞いた。

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　「ふるさと兵庫100山」は、兵庫県山岳連盟の創立60周年を記念して2008年に選定。標高1509.6メートルある日本二百名山の氷ノ山を始め、1000メートル級の山も多くあり、日本三百名山の六甲山もそのひとつ。

　100座目の赤谷山は、標高1216メートル。「息子は得意気で嬉しそうでした」と記念撮影した頂上での姿は、6歳の幼稚園児とは思えない凛々しさもある。そんな姿に崇さんは、「感無量です」と振り返る。

　樹くんが2歳半の時から親子登山を始め、「ふるさと兵庫100山」以外にもさまざまな山に挑戦した。幸い怪我や事故などのトラブルはなく、「2人の成長に繋がるような出来事がたくさんありました」と喜ぶ。それでも、感状山から西山、三濃山を周回した際には、「僕のルート選びやその他の状況もあり、この日はルートが不明瞭で藪漕ぎしながら、大量のスズメバチやヒル、巨大な女郎蜘蛛、野生動物達に遭遇し、何度も撤退するか悩みました」と容易な道ではなかった。

　崇さんは、「登山の知識や自然の素晴らしさはもちろん、努力が成功に繋がった時の喜びを、これからの人生に役立ててほしい」と期待に胸を膨らませる。