近年、SNSをはじめとしたネットでの誹謗中傷が増え、深刻な社会問題となっている。誰でも世の中に向けて、自分の意見や情報を発信できるようになった。しかし、その一方で匿名の人物が気軽に発した言葉をきっかけに、長年苦しめられる人もいる。しかもそれが事実とは異なる形で拡散されたら…。ネットでの炎上と5年間戦ってきた経験を漫画にまとめた『誹謗中傷犯に勝訴しました 〜障害児の息子を守るため〜』(竹書房)。著者であるmoroさんに話を聞いた。
■息子を巻き込みたくないの想いで対処を決意
著者のmoroさんは、自閉スペクトラム症の息子さんとの日々を漫画で綴るブログを運営していた。そんなとき、ある1件のメッセージが届く。「あまり調子に乗らないほうがいいですよ。あなた嫌われてますから」…この投稿をきっかけに、moroさんはネット上での誹謗中傷に悩まされることとなる。
――ブログに届いた匿名の人物によるメッセージがきっかけで、moroさん(とご家族)のネットでの誹謗中傷との戦いが始まったかと思います。一人で抱えず、すぐ家族に「炎上」については相談されましたか?
【moroさん】夫にすぐ相談しました。「相手にしても泥仕合になる」「無視するしかない」という反応で、スルーする他ないと言われました。私も「それしかない」と、半ば諦めていました。
――最初は特段気にしていなかったと描かれていましたが、これは対処しなくては、と思った言葉はどんなものでしたか?
【moroさん】保護者を騙る人物に息子についての虚偽情報を書きこまれた時です。「子どもが暴力を受けた」「女児の身体をベタベタ触る」これを見た人たちから、息子への誹謗中傷が止まなくなり、学校が特定され、学校・教育委員会まで巻き込んでしまいました。このまま放っておくことはできないと思いました。
――著書のサブタイトルにも入っていますが、息子さんが自閉スペクトラム症というのも、法廷で誹謗中傷犯と戦うことを決心された理由だとありました。こういった状況を息子さんも理解していたのでしょうか?
【moroさん】当時は理解出来る年齢ではないこともあり、息子には話していませんでした。でも現状をこのまま放置して、将来息子が知った時、とても傷つくと思い、決心した次第です。
――漫画や著書をSNS等で発信することで、これまた様々な声が寄せられたかと思います。
【moroさん】「掲示板に書かれているmoroさんに対する誹謗中傷を読んで、そのときはすっかり信じてしまっていた。これからはデマの可能性があるという事も考えて気をつけたい」という声や「被害にあって苦しんでいる人達のため、誹謗中傷や差別にはできる限りNOの声をあげていきたい」という声です。この漫画で意図していることが伝わって嬉しく感じています。
■息子を巻き込みたくないの想いで対処を決意
著者のmoroさんは、自閉スペクトラム症の息子さんとの日々を漫画で綴るブログを運営していた。そんなとき、ある1件のメッセージが届く。「あまり調子に乗らないほうがいいですよ。あなた嫌われてますから」…この投稿をきっかけに、moroさんはネット上での誹謗中傷に悩まされることとなる。
――ブログに届いた匿名の人物によるメッセージがきっかけで、moroさん(とご家族)のネットでの誹謗中傷との戦いが始まったかと思います。一人で抱えず、すぐ家族に「炎上」については相談されましたか?
【moroさん】夫にすぐ相談しました。「相手にしても泥仕合になる」「無視するしかない」という反応で、スルーする他ないと言われました。私も「それしかない」と、半ば諦めていました。
――最初は特段気にしていなかったと描かれていましたが、これは対処しなくては、と思った言葉はどんなものでしたか?
【moroさん】保護者を騙る人物に息子についての虚偽情報を書きこまれた時です。「子どもが暴力を受けた」「女児の身体をベタベタ触る」これを見た人たちから、息子への誹謗中傷が止まなくなり、学校が特定され、学校・教育委員会まで巻き込んでしまいました。このまま放っておくことはできないと思いました。
――著書のサブタイトルにも入っていますが、息子さんが自閉スペクトラム症というのも、法廷で誹謗中傷犯と戦うことを決心された理由だとありました。こういった状況を息子さんも理解していたのでしょうか?
【moroさん】当時は理解出来る年齢ではないこともあり、息子には話していませんでした。でも現状をこのまま放置して、将来息子が知った時、とても傷つくと思い、決心した次第です。
――漫画や著書をSNS等で発信することで、これまた様々な声が寄せられたかと思います。
【moroさん】「掲示板に書かれているmoroさんに対する誹謗中傷を読んで、そのときはすっかり信じてしまっていた。これからはデマの可能性があるという事も考えて気をつけたい」という声や「被害にあって苦しんでいる人達のため、誹謗中傷や差別にはできる限りNOの声をあげていきたい」という声です。この漫画で意図していることが伝わって嬉しく感じています。
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2024/08/26