パリオリンピックのバレーボール女子・日本代表キャプテンで「NECレッドロケッツ川崎」に所属するアウトサイドヒッターの古賀紗理那(28)が16日、都内のホテルで引退記者会見を開いた。 パリオリンピック開幕前の7月9日に現役引退を表明。パリオリンピックでは、2012年のロンドン以来、3大会ぶりのメダルを目指したが惜しくも1次リーグ敗退となった。古賀は、グレーのトップスを着用し、晴れやかな笑顔で会見場に。「2024年8月3日のパリオリンピックの試合を持ちまして、9年間のプロバレーボール選手としてのキャリアを終える決断をいたしました」と報告した。「東京オリンピックが終わって、パリで主将をやると決めた時から、パリオリンピックで選手を引退すると決意して、ここまで練習、試合をしてきました」と引退を決めた経緯を説明。パリオリンピックを振り返ると「私たちの目標であるメダルには手が届かなかった。そこは悔しかったんですけど、チームとして戦うために、ずっと練習をしてきて、それで積み上げてきたことは少しも消えない。私含めて、みんな頑張った大会だったなと思います」と話していた。 今後の夢も。「今後のことは未定」としながらも「夫のお世話を頑張りたいなと思っています」とはにかんだ。そんな夫の西田有志は、どんな存在だったか問われると「私は思ったことを、すぐに言っちゃう性格。夫にムカつくことも、楽しかったことも全て言っていた。大変だったろうなと思います」と照れ笑いしながら「苦しい時に絶対に私の味方でいてくれた。そこは感謝しています。これからはお世話を頑張りたいと思います」と話し、会場にいた西田を照れさせていた。 フォトセッションでは、金子隆行監督も登場し、花束を手渡した。笑顔で2ショットを終えた後に、古賀が1ショットに。ここで、会場にいた西田もカメラマンに混じってスマホで撮影する微笑ましい光景が。その後、古賀からの要望で西田との2ショットも実現。照れながらも2人でピースサインし、急きょコメントを求められると西田は「僕の奥さんになっていただいたんですけど…。なんて言うんですかね…。難しいんですけど…」とはにかみながら「長い現役、お疲れ様でした。自分もまだまだ現役が続いていきますけど、引き続き自分たちでいい家族を築き上げられたらなと思います。お疲れ様でした」と労っていた。 古賀は佐賀県神埼郡生まれ。熊本・大津中学3年時に全国都道府県対抗中学バレーボール大会でJOC・JVAカップを受賞。オリンピック有望選手に選ばれ、将来を嘱望された。2013年、熊本信愛女学院高校2年時に日本代表メンバーに初選出。2015年にNECレッドロケッツに入団し、2015/16V・プレミアリーグで最優秀新人賞を受賞した。同年、リオ五輪の日本代表最終メンバーから落選したことをバネに、2021年の東京オリンピックにエースとして出場、2022年から代表主将を務めている。プライベートでは2022年大みそかに男子代表の西田有志との結婚を発表した。
2024/08/16
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