テレビ界に眠る珠玉の作品を紹介する、TVerオリジナルコンテンツ民放5局横断特別企画『神回だけ見せます!特別編』(全5本)が、9日からTVerで配信がスタートする。元テレビ東京のプロデューサー佐久間宜行氏と伊集院光を迎えて、今の地上波放送では絶対に見られないような衝撃の企画や、心がグッと動かされる名シーンなど、知られざる「神回」を厳選して発掘し、斬新な切り口で語りまくる。このほど、収録を終えたばかりの2人に番組の見どころを聞いた。
『神回だけ見せます!』は日本テレビの映像ライブラリー「アーカイブセンター」に眠る膨大なテレビ番組の中から、厳選した「神回」だけを配信する番組で、TVerおよび「日テレ無料(TADA)」にて配信してきた。初回から出演する佐久間・伊集院によるテレビ愛にあふれたコメントや独特の着眼点が好評を博し、TVerでは現在、シーズン1〜3を配信中だ。
今回のTVer特別企画では、日本テレビ・テレビ朝日・TBSテレビ・テレビ東京・フジテレビの5局が集結し、放送局の垣根を越えた夢のコラボレーションを実現。「超無敵クラス」(日本テレビ系)、「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日系)、「バス vs 鉄道 乗り継ぎ対決旅」(テレビ東京系)、「SASUKE」(TBS系)、「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ系)から神回を選定した。今回は各番組の制作スタッフも登場し、撮影の裏側や番組に込めた思いを語った。
――収録を終えての感想を教えてください。
佐久間:第1回、日本テレビだけでやっていた時から、5局でいつかやりたいですよねって。夢のようなことで、無理かなって言っていたのがついに叶ったのうれしいです。
伊集院:今回は皮切りで、今もなお続いているシリーズモノの中からの神回っていう限定をつけている。似通ったものになるのかと思ったら、もう全く違う方面からどれ一つ取っても神回だなという作品が来ました。
佐久間:TVerを見たら、今の番組が見られるっていいなと思いました。超無敵クラスが紹介されるんですけど、超無敵クラスは視聴者が若いじゃないですか。でも、僕らが紹介することでご年配の方が興味持ってくれたら見られるわけですからね。
伊集院:何よりそう。「これ見たことなかったな」っていう。例えば他の4本は見たことあったけど1本知らないものがあったら、その作品の最新回を見ようとなる。いろんな方面にウィンウィンな形はできたと思うので。あとは各局、「負けたくねえな」って、どんどん新しいものを。
――今回は新たに番組制作スタッフの解説を交えながら作品を紹介しました。このように今回ならでは部分についてはどんな感想を持ったでしょうか。
佐久間:聞きたいことどんどん聞いちゃったんですけど、種明かしをどこまでしていいのかと思いながら聞いていたんですよ。僕、ドキュメンタリーのディレクターじゃないので、信じられないシーンが撮れているんですよ。で、どうやったら撮れるのかと。SASUKEだと、1センチで何人落ちるかを計算しながらやっている。それでいて最後は勘っていうのがね。名言ですよ。
伊集院:あれは名言だね。僕は出る側だから、ディレクターとか制作でこんなこと考えていんだなっていう純粋な気持ちです。けど、この男は盗みに来ていますから(笑)。でも聞くと目から鱗なことばかりで。
――今回は5局横断でしたが、それぞれ各局の色みたいなものは感じられたでしょうか。
佐久間:日本テレビは、日本テレビにしか作れないメジャー感の作り方とか、明るさの作り方。一方、テレビ東京は、ずっとローカル系の旅物をやってきた人にしかたどり着けない、いきなり高クオリティーの旅対決なんておそらくどの局も作れない。要は各局のDNAが残っている番組がそろった気がします。それがうれしかったですね。
伊集院:でも全く違う番組でも、ちょっとずつ共鳴しているんですよね。フジテレビのノンフィクションでは、淡々と撮っているんだけど、目の前で起こっている出来事になるべく干渉しないようにして徹底的に演出を排除するやり方と、全く絵柄は違うんだけども、SASUKEには絶対手を加えられない量分と、長年の勘でこの仕掛けを作るとドラマが起きてくれるはずだ、みたいな関係性。バス旅とサスケも全然違うんだけども、どう面白くしようかみたいなものが全く違うのに少しずつ比べられる。
佐久間:そこに絶対にプロの仕事がある感じがしました。今回の5本はテレビじゃないと作れない5本がそろったと思っています。結局そこにある共通点って、出てくれる人にリスペクトがある。激レアさんもSASUKEも超無敵クラスも、ノンフィクションもそうなんですけど、出てくれる人に対するリスペクトがある。だからスタッフも本気。かっこいい番組がそろったなと。
――今回、『激レアさんを連れてきた』が紹介されました。番組にちなみ、お互いにラベリングしてください。
佐久間:僕は一度、伊集院さんをラベリングしてひどい目に…(笑)。ラジオの覇王って。僕はもちろん伊集院さんのリスナーで、ずっとそれで育ってきたんです。伊集院さんご本人が言っていたんですけど、「テレビでは最近ブレイクしてきたおじさん」。ラジオではずっと売れてたけど、テレビで最近すげえブレイクしてきたおじさんです(笑)。
伊集院:そういう大げさなやつをつけるから、こっちは仕事がやりにくくなる(笑)。
これはもう、「いつ寝てるんだろうおじさん」ね。でも本当にすごいのは、やっぱりこの出役もやるようになったら、普通はどこか抜かなきゃならないんですけど、それを全くやってる様子がなくて、どんな売れっ子のタレントよりもいつ寝てるかわからないです。
――最後に視聴者にメッセージを。
佐久間:今回夢のようなプロジェクトが成功して、本当に僕らワクワクしている。そろった5本がすごいです。この企画ずっと続けていきたいので、この5本できるだけ見ていただきたいと思います。間違いなく神回ですので、もう僕らが太鼓判を押します。
伊集院:ただ面白いものが見たいっていう緩い考え方の人もいいし、あとテレビの割と裏の裏まで知りたい、映像を作りたい、配信したいっていう人にまで、訴えかけるものがどの番組もあります。
【配信ラインナップ(全5本)】
日本テレビ『超無敵クラス:ガムシャラ応援団 第4弾』(2023年6月11日放送)
(ゲスト:企画・演出 増田雄太)
テレビ朝日『激レアさんを連れてきた。:ある理由で巨大な石を持ち上げちゃったせいで地元の北陸地方を大パニックにした張本人』(2023年1月16日放送)
(ゲスト:演出 舟橋政宏)
テレビ東京『バスvs鉄道 乗り継ぎ対決旅:第17弾:清里〜修善寺』(2023年9月20日放送)
(ゲスト:プロデューサー 高橋伸幸)
TBSテレビ『SASUKE:第38回大会』(2020年12月29日放送)
(ゲスト:総合演出 乾雅人)
フジテレビ『ザ・ノンフィクション:ボクと父ちゃんの記憶〜家族の思い出 別れの時〜』(2021年10月17日放送)
(ゲスト:「ボクと父ちゃんの記憶」 演出 山田貴光)
『神回だけ見せます!』は日本テレビの映像ライブラリー「アーカイブセンター」に眠る膨大なテレビ番組の中から、厳選した「神回」だけを配信する番組で、TVerおよび「日テレ無料(TADA)」にて配信してきた。初回から出演する佐久間・伊集院によるテレビ愛にあふれたコメントや独特の着眼点が好評を博し、TVerでは現在、シーズン1〜3を配信中だ。
今回のTVer特別企画では、日本テレビ・テレビ朝日・TBSテレビ・テレビ東京・フジテレビの5局が集結し、放送局の垣根を越えた夢のコラボレーションを実現。「超無敵クラス」(日本テレビ系)、「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日系)、「バス vs 鉄道 乗り継ぎ対決旅」(テレビ東京系)、「SASUKE」(TBS系)、「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ系)から神回を選定した。今回は各番組の制作スタッフも登場し、撮影の裏側や番組に込めた思いを語った。
――収録を終えての感想を教えてください。
佐久間:第1回、日本テレビだけでやっていた時から、5局でいつかやりたいですよねって。夢のようなことで、無理かなって言っていたのがついに叶ったのうれしいです。
伊集院:今回は皮切りで、今もなお続いているシリーズモノの中からの神回っていう限定をつけている。似通ったものになるのかと思ったら、もう全く違う方面からどれ一つ取っても神回だなという作品が来ました。
佐久間:TVerを見たら、今の番組が見られるっていいなと思いました。超無敵クラスが紹介されるんですけど、超無敵クラスは視聴者が若いじゃないですか。でも、僕らが紹介することでご年配の方が興味持ってくれたら見られるわけですからね。
伊集院:何よりそう。「これ見たことなかったな」っていう。例えば他の4本は見たことあったけど1本知らないものがあったら、その作品の最新回を見ようとなる。いろんな方面にウィンウィンな形はできたと思うので。あとは各局、「負けたくねえな」って、どんどん新しいものを。
――今回は新たに番組制作スタッフの解説を交えながら作品を紹介しました。このように今回ならでは部分についてはどんな感想を持ったでしょうか。
佐久間:聞きたいことどんどん聞いちゃったんですけど、種明かしをどこまでしていいのかと思いながら聞いていたんですよ。僕、ドキュメンタリーのディレクターじゃないので、信じられないシーンが撮れているんですよ。で、どうやったら撮れるのかと。SASUKEだと、1センチで何人落ちるかを計算しながらやっている。それでいて最後は勘っていうのがね。名言ですよ。
伊集院:あれは名言だね。僕は出る側だから、ディレクターとか制作でこんなこと考えていんだなっていう純粋な気持ちです。けど、この男は盗みに来ていますから(笑)。でも聞くと目から鱗なことばかりで。
――今回は5局横断でしたが、それぞれ各局の色みたいなものは感じられたでしょうか。
佐久間:日本テレビは、日本テレビにしか作れないメジャー感の作り方とか、明るさの作り方。一方、テレビ東京は、ずっとローカル系の旅物をやってきた人にしかたどり着けない、いきなり高クオリティーの旅対決なんておそらくどの局も作れない。要は各局のDNAが残っている番組がそろった気がします。それがうれしかったですね。
伊集院:でも全く違う番組でも、ちょっとずつ共鳴しているんですよね。フジテレビのノンフィクションでは、淡々と撮っているんだけど、目の前で起こっている出来事になるべく干渉しないようにして徹底的に演出を排除するやり方と、全く絵柄は違うんだけども、SASUKEには絶対手を加えられない量分と、長年の勘でこの仕掛けを作るとドラマが起きてくれるはずだ、みたいな関係性。バス旅とサスケも全然違うんだけども、どう面白くしようかみたいなものが全く違うのに少しずつ比べられる。
佐久間:そこに絶対にプロの仕事がある感じがしました。今回の5本はテレビじゃないと作れない5本がそろったと思っています。結局そこにある共通点って、出てくれる人にリスペクトがある。激レアさんもSASUKEも超無敵クラスも、ノンフィクションもそうなんですけど、出てくれる人に対するリスペクトがある。だからスタッフも本気。かっこいい番組がそろったなと。
――今回、『激レアさんを連れてきた』が紹介されました。番組にちなみ、お互いにラベリングしてください。
佐久間:僕は一度、伊集院さんをラベリングしてひどい目に…(笑)。ラジオの覇王って。僕はもちろん伊集院さんのリスナーで、ずっとそれで育ってきたんです。伊集院さんご本人が言っていたんですけど、「テレビでは最近ブレイクしてきたおじさん」。ラジオではずっと売れてたけど、テレビで最近すげえブレイクしてきたおじさんです(笑)。
伊集院:そういう大げさなやつをつけるから、こっちは仕事がやりにくくなる(笑)。
これはもう、「いつ寝てるんだろうおじさん」ね。でも本当にすごいのは、やっぱりこの出役もやるようになったら、普通はどこか抜かなきゃならないんですけど、それを全くやってる様子がなくて、どんな売れっ子のタレントよりもいつ寝てるかわからないです。
――最後に視聴者にメッセージを。
佐久間:今回夢のようなプロジェクトが成功して、本当に僕らワクワクしている。そろった5本がすごいです。この企画ずっと続けていきたいので、この5本できるだけ見ていただきたいと思います。間違いなく神回ですので、もう僕らが太鼓判を押します。
伊集院:ただ面白いものが見たいっていう緩い考え方の人もいいし、あとテレビの割と裏の裏まで知りたい、映像を作りたい、配信したいっていう人にまで、訴えかけるものがどの番組もあります。
【配信ラインナップ(全5本)】
日本テレビ『超無敵クラス:ガムシャラ応援団 第4弾』(2023年6月11日放送)
(ゲスト:企画・演出 増田雄太)
テレビ朝日『激レアさんを連れてきた。:ある理由で巨大な石を持ち上げちゃったせいで地元の北陸地方を大パニックにした張本人』(2023年1月16日放送)
(ゲスト:演出 舟橋政宏)
テレビ東京『バスvs鉄道 乗り継ぎ対決旅:第17弾:清里〜修善寺』(2023年9月20日放送)
(ゲスト:プロデューサー 高橋伸幸)
TBSテレビ『SASUKE:第38回大会』(2020年12月29日放送)
(ゲスト:総合演出 乾雅人)
フジテレビ『ザ・ノンフィクション:ボクと父ちゃんの記憶〜家族の思い出 別れの時〜』(2021年10月17日放送)
(ゲスト:「ボクと父ちゃんの記憶」 演出 山田貴光)
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2024/08/09