『第49回 菊田一夫演劇賞』の授賞式が6日、都内で行われ、俳優の柿澤勇人が演劇賞を受賞し、登壇した。
柿澤は、『スクールオブロック』のデューイ・フォン役、『オデッサ』の青年役の演技が評価された。「一生懸命、がむしゃらに誠実に頑張ればな、なんとかなっちゃうんだな、報われるんだなっていうのが正直な今の思いです」としみじみ。それも「『スクールオブロック』ではギターを演奏するのが自分の人生で初経験でしたし、『オデッサ』では標準語、鹿児島弁に加えて英語、ある意味3ヶ国語を操る通訳の役だったので、そんなことはもちろん初挑戦でした」と振り返る。
『スクールオブロック』ではギターの練習で夜中まで残っていたそう。『オデッサ』で「絶望の中、けいこに励んで思いました」と苦笑いで明かす。根を詰めた柿澤に対し『スクールオブロック』で演出を手掛けた鴻上尚史は「柿、あんまり頑張りすぎんなよ」と言葉を掛けてくれたそう。「ただ、けいこの途中で鴻上さん自身が体調不良でけいこ休みまして。ご自宅とけいこ場をリモートでつなぎながら、けいこをするなんていうシチュエーションもありました。頑張りすぎてるの鴻上さんじゃないかなと思ったんですけど」と笑わせる。
『オデッサ』では、「あまり記憶にないんです。ずっと下向いていたんでしょう」とぶっちゃけながらも脚本・演出の三谷幸喜から「柿澤さん、大丈夫。僕には見えてますから」という言葉をもらった。「ただ、終わった後に、『鹿児島弁と英語で芝居するなんてやったこともない。どうしてそういう設定を僕に当て書きされたんですか?』と聞いたら『見切り発車です』と…。『鹿児島弁も英語も柿澤さんがしゃべれる確証はなかった』と。何も見えてなかったんだな、と(笑)。恐ろしいな、鬼の三谷幸喜さんなんだなと思いました」と爆笑させていた。
そんな演出家の思いも受け止めての受賞。「演劇をやっていると今後もそのような高い恐ろしい壁がたくさん待ち受けてると思います。それでも諦めずに一生懸命誠実にがむしゃらに、これからも精進してまいりたいなと思いますので、どうぞよろしくお願いします」と誓っていた。
『菊田一夫演劇賞』は、1975年に日本の演劇界に偉大なる足跡を残した菊田一夫氏の業績を永く伝えるとともに、その念願であった演劇の発展のための一助として創設された演劇賞。大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する。
■『第49回 菊田一夫演劇賞』受賞者
演劇大賞:『ラグタイム』上演関係者一同(『ラグタイム』の高い舞台成果に対して)
演劇賞:柿澤勇人(『スクールオブロック』のデューイ・フォン役、『オデッサ』の青年役の演技に対して)、宮澤エマ(『ラビット・ホール』のベッカ役、『オデッサ』の警部役の演技に対して)、三浦宏規(『のだめカンタービレ』の千秋真一役、『赤と黒』のジュリアン・ソレル役、『千と千尋の神隠し』のハク役の演技に対して)、ウォーリー木下(『チャーリーとチョコレート工場』、『町田くんの世界』の演出の成果に対して)
特別賞:前田美波里(永年のミュージカルの舞台における功績に対して)
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
柿澤は、『スクールオブロック』のデューイ・フォン役、『オデッサ』の青年役の演技が評価された。「一生懸命、がむしゃらに誠実に頑張ればな、なんとかなっちゃうんだな、報われるんだなっていうのが正直な今の思いです」としみじみ。それも「『スクールオブロック』ではギターを演奏するのが自分の人生で初経験でしたし、『オデッサ』では標準語、鹿児島弁に加えて英語、ある意味3ヶ国語を操る通訳の役だったので、そんなことはもちろん初挑戦でした」と振り返る。
『スクールオブロック』ではギターの練習で夜中まで残っていたそう。『オデッサ』で「絶望の中、けいこに励んで思いました」と苦笑いで明かす。根を詰めた柿澤に対し『スクールオブロック』で演出を手掛けた鴻上尚史は「柿、あんまり頑張りすぎんなよ」と言葉を掛けてくれたそう。「ただ、けいこの途中で鴻上さん自身が体調不良でけいこ休みまして。ご自宅とけいこ場をリモートでつなぎながら、けいこをするなんていうシチュエーションもありました。頑張りすぎてるの鴻上さんじゃないかなと思ったんですけど」と笑わせる。
『オデッサ』では、「あまり記憶にないんです。ずっと下向いていたんでしょう」とぶっちゃけながらも脚本・演出の三谷幸喜から「柿澤さん、大丈夫。僕には見えてますから」という言葉をもらった。「ただ、終わった後に、『鹿児島弁と英語で芝居するなんてやったこともない。どうしてそういう設定を僕に当て書きされたんですか?』と聞いたら『見切り発車です』と…。『鹿児島弁も英語も柿澤さんがしゃべれる確証はなかった』と。何も見えてなかったんだな、と(笑)。恐ろしいな、鬼の三谷幸喜さんなんだなと思いました」と爆笑させていた。
そんな演出家の思いも受け止めての受賞。「演劇をやっていると今後もそのような高い恐ろしい壁がたくさん待ち受けてると思います。それでも諦めずに一生懸命誠実にがむしゃらに、これからも精進してまいりたいなと思いますので、どうぞよろしくお願いします」と誓っていた。
『菊田一夫演劇賞』は、1975年に日本の演劇界に偉大なる足跡を残した菊田一夫氏の業績を永く伝えるとともに、その念願であった演劇の発展のための一助として創設された演劇賞。大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する。
■『第49回 菊田一夫演劇賞』受賞者
演劇大賞:『ラグタイム』上演関係者一同(『ラグタイム』の高い舞台成果に対して)
演劇賞:柿澤勇人(『スクールオブロック』のデューイ・フォン役、『オデッサ』の青年役の演技に対して)、宮澤エマ(『ラビット・ホール』のベッカ役、『オデッサ』の警部役の演技に対して)、三浦宏規(『のだめカンタービレ』の千秋真一役、『赤と黒』のジュリアン・ソレル役、『千と千尋の神隠し』のハク役の演技に対して)、ウォーリー木下(『チャーリーとチョコレート工場』、『町田くんの世界』の演出の成果に対して)
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2024/06/06