フランスで開催中の「第77回カンヌ国際映画祭」で現地時間20日午後、メイン上映会場のグラン・テアトル・リュミエールにて、映画界への多大な貢献をたたえる「名誉パルムドール」をスタジオジブリに贈るセレモニーが執り行われた。アニメーションスタジオに同賞が贈られるのは初めての快挙。ジブリを代表して、宮崎吾朗氏が登壇。映画祭側は会場に「いつもより若い観客が集まていた」と伝えている。 会場では、『天空の城ラピュタ』『崖の上のポニョ』『紅の豚』『君たちはどう生きるか』など、ジブリ作品の名場面を編集した9分間の特別映像が上映され、人間の感情が渦巻き、幻想的な生き物が生息する壊れやすい世界を描いてきたジブリ作品の創意工夫に満ちた独創性を称えた。プレゼンターは、今回のコンペティション部門の審査員を務めるスペインの映画監督で、ジブリ作品の大ファンだというフアン・アントニオ・バヨナが務めた。
2024/05/21