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役所広司の美人妻・橋本さえ子さん、『PERFECT DAYS』舞台裏を語る動画インタビュー公開
 先日、世界最高峰の映画賞「第96回アカデミー賞」国際長編映画賞に日本代表作品としてノミネートされ、受賞への期待が高まっている『PERFECT DAYS』(公開中)。このたび、監督を務めたヴィム・ベンダースの妻ドナータ・ヴェンダースさんと、主人公のトイレ清掃員、平山を演じて「第76回カンヌ国際映画祭」最優秀男優賞を受賞した役所広司の妻で元俳優の橋本さえ子さんのインタビュー動画が公開された。『PERFECT DAYS』を作り上げた夫に対して率直な気持ちを語っている。

映画『PERFECT DAYS』(公開中)写真はヴィム・ベンダース監督と役所広司(C) 2023 MASTER MIND Ltd.

映画『PERFECT DAYS』(公開中)写真はヴィム・ベンダース監督と役所広司(C) 2023 MASTER MIND Ltd.

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 「監督と俳優の、いちばん近くから」と題した動画内で、「長編映画としては、これ以上ヴィムらしい映画はない」と言い切るのは、自らも写真家として活躍しているヴェンダースの妻ドナータさん。長編映画を撮る時は、常にプロダクション側の都合を優先してきたというヴィム。結婚して以来30年間、夫の仕事を間近で見てきたドナータさんは、撮影の都合で、エンディングを最初に撮影する方法に対して「ヴィム本来のやり方ではない」と語る。

 そんな中、アーティストとしてヴィムの作家性を最大限に尊重して製作に望んだ日本のスタッフに対し、「あなたが最も手腕を発揮できる方法こそがベストな方法です」と言ってくれたからこそ、このような傑作が生まれたのです」と、感謝の気持ちを明かしている。

 そのほか、インタビューでは長年のキャリアを誇り、世界的に確固たる地位を築いたヴェンダースの「映画全体を絵画として見る」ということについて、また主人公の平山の細かい点がヴィムに似ているということ、またプロデュースの高崎卓馬氏から受けた、愛と献身的な仕事ぶりに対して「ヴィムもインスピレーションを受けていた」ことなど、いちばん近くで見つめている妻だからこその解像度で、『PERFECT DAYS』の舞台裏を語っている。

 そして、主演の役所の妻、さえ子さんの貴重なインタビュー映像も。端々に役所のつぶやきを織り交ぜて、俳優としての役所の自宅での様子などを語っている。本作はドキュメンタリーのように撮影されたが、その平山の生活をシンプルに追った撮影から帰宅した役所について「目がこっちにもあっちにもついている感じがしてーー普通とは違う神経の使い方だったんだと思う」と当時を振り返っている。

 撮影前に役所は「俺、平山じゃないからなあ」とふとつぶやいたと明かすが、毎日のようにツナギを着て過ごしたり、庭を掃除したりと、「なんとなく気分をそっちの方向に向ける」役作りをしていたという。そして迎えた撮影期間について「みんなの気持ちが一つになって、奇跡的な巡り合い」があったと振り返った。最後に家でもその役のままなのか、という問いに対し、自宅での飾らない役所の様子も披露。役所の魅力を存分垣間見ることができるインタビューとなっている。

 あわせて、プロデュースを担当した柳井康治氏のインタビュー動画も公開され、トイレから映画に至った経緯を説明している。

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