■『ONE 165:スーパーレックvs.武尊』(28日/有明アリーナ)
メインのONEキックボクシング・フライ級タイトルマッチは、ONE初参戦にしていきなりベルトに挑戦したK-1元三階級王者の武尊が、王者スーパーレック・キアトモー9(タイ)に敗れ、悲願のベルト奪取に失敗した。
武尊は、自身に勝利した那須川天心と激闘を繰り広げたロッタンとの対戦を求めて、K-1を離脱してONEと契約。昨年11月にはロッタンとの試合が決定したが、ロッタンの負傷により中止に。代役として昨年9月にロッタンに勝利した王者のスーパーレックが参戦し、試合もタイトルマッチに変更された。
1ラウンド、インローを放つ武尊に対しては前蹴りで距離を取るスーパーレック。武尊がローキックの圧をかけるとスーパーレックのパンチが武尊の顔面を捉え、一進一退のヒリヒリした攻防であっという間に3分が終了した。
2ラウンド、武尊が前蹴りを出すとスーパーレックがローキックを返す1ラウンドとは逆の展開になるが、スーパーレックのローキックで武尊の足が紫色に腫れ上がる。ヒザを交えて蹴りを止めないスーパーレックに対して、武尊はパンチでコーナーに追い込んでいくが、お互いに決定打は与えられずにこのラウンドが終了。
3ラウンド、スーパーレックが引き続きローキックを軸に攻撃を組み立て、武尊は遠い間合いからのパンチを狙う。徐々にローのマイを外した武尊が一気にコーナーに詰め込みパンチをラッシュで叩き込むも王者はダウンせず。逆にピンチを凌いだスーパーレックは、王者の意地で前に出て攻撃をやり返した。
会場が大興奮で迎えた4ラウンド、武尊がパンチで攻めるもスーパーレックもローキックやヒザ蹴りで応戦。武尊は前に出続けてスーパーレックにロープを背負わせると、ついに笑顔を見せてさらにギアをあげる10分以上も殴り合っているとは思えないスピードで攻め続けたところで、4ラウンドも終了した。
運命の第5ラウンド、どちらも決定打がないなかでKOを狙うために前に出続ける武尊とスーパーレック。武尊がパンチでグラつかせる場面があると、スーパーレックがヒザを出して追撃を許さず。残り1分、疲れを感じさせながらも手も足も止めない両者に会場から大声援が送られる。お互いに死力を尽くした15分は、お互いのすべてを出し切り、どちらもダウンすることなく終了した。
判定は3−0でスーパーレックが防衛に成功。武尊は2022年6月の『THE MATCH 2022』での那須川天心戦以来の黒星となった。
試合後のリング上でのインタビューで、武尊は「絶対に買って世界一に挑戦して、ファンの皆さんにパワーを与えたかったですけど、そのために今できる今の体でできる限界ギリギリまでやりました。みんなに武尊についてきてよかったって思ってもらいたくて、死ぬ気で頑張ってきたんですけど…」と語ったところで、涙をこらえきれずに話を続けられず。
気持ちを落ち着けると「今本当に地震とかいろんなことがあって、辛い思いをしたり苦しい思いをしている人たちに、僕が命がけで戦って、みんなにパワー与えて頑張れば絶対いいことがあるんだよっていう風に見せたかったんですけど、今僕ができる限界はここまでです。これ以上僕は体を作れません」と本音を打ち明けた。
それでも最後は「本当に今日集まっていただいて、ほんとにありがとうございました。僕を信じてずっとついてきてくれたファンの皆さん、本当にありがとうございました」とファンに向けて何度も感謝を伝えた。。
メインのONEキックボクシング・フライ級タイトルマッチは、ONE初参戦にしていきなりベルトに挑戦したK-1元三階級王者の武尊が、王者スーパーレック・キアトモー9(タイ)に敗れ、悲願のベルト奪取に失敗した。
武尊は、自身に勝利した那須川天心と激闘を繰り広げたロッタンとの対戦を求めて、K-1を離脱してONEと契約。昨年11月にはロッタンとの試合が決定したが、ロッタンの負傷により中止に。代役として昨年9月にロッタンに勝利した王者のスーパーレックが参戦し、試合もタイトルマッチに変更された。
1ラウンド、インローを放つ武尊に対しては前蹴りで距離を取るスーパーレック。武尊がローキックの圧をかけるとスーパーレックのパンチが武尊の顔面を捉え、一進一退のヒリヒリした攻防であっという間に3分が終了した。
2ラウンド、武尊が前蹴りを出すとスーパーレックがローキックを返す1ラウンドとは逆の展開になるが、スーパーレックのローキックで武尊の足が紫色に腫れ上がる。ヒザを交えて蹴りを止めないスーパーレックに対して、武尊はパンチでコーナーに追い込んでいくが、お互いに決定打は与えられずにこのラウンドが終了。
3ラウンド、スーパーレックが引き続きローキックを軸に攻撃を組み立て、武尊は遠い間合いからのパンチを狙う。徐々にローのマイを外した武尊が一気にコーナーに詰め込みパンチをラッシュで叩き込むも王者はダウンせず。逆にピンチを凌いだスーパーレックは、王者の意地で前に出て攻撃をやり返した。
会場が大興奮で迎えた4ラウンド、武尊がパンチで攻めるもスーパーレックもローキックやヒザ蹴りで応戦。武尊は前に出続けてスーパーレックにロープを背負わせると、ついに笑顔を見せてさらにギアをあげる10分以上も殴り合っているとは思えないスピードで攻め続けたところで、4ラウンドも終了した。
運命の第5ラウンド、どちらも決定打がないなかでKOを狙うために前に出続ける武尊とスーパーレック。武尊がパンチでグラつかせる場面があると、スーパーレックがヒザを出して追撃を許さず。残り1分、疲れを感じさせながらも手も足も止めない両者に会場から大声援が送られる。お互いに死力を尽くした15分は、お互いのすべてを出し切り、どちらもダウンすることなく終了した。
判定は3−0でスーパーレックが防衛に成功。武尊は2022年6月の『THE MATCH 2022』での那須川天心戦以来の黒星となった。
試合後のリング上でのインタビューで、武尊は「絶対に買って世界一に挑戦して、ファンの皆さんにパワーを与えたかったですけど、そのために今できる今の体でできる限界ギリギリまでやりました。みんなに武尊についてきてよかったって思ってもらいたくて、死ぬ気で頑張ってきたんですけど…」と語ったところで、涙をこらえきれずに話を続けられず。
気持ちを落ち着けると「今本当に地震とかいろんなことがあって、辛い思いをしたり苦しい思いをしている人たちに、僕が命がけで戦って、みんなにパワー与えて頑張れば絶対いいことがあるんだよっていう風に見せたかったんですけど、今僕ができる限界はここまでです。これ以上僕は体を作れません」と本音を打ち明けた。
それでも最後は「本当に今日集まっていただいて、ほんとにありがとうございました。僕を信じてずっとついてきてくれたファンの皆さん、本当にありがとうございました」とファンに向けて何度も感謝を伝えた。。
2024/01/28