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　26日に行われたボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一戦で、マーロン・タパレス（フィリピン）に10回1分2秒KO勝ちし、見事にアジア人初の“2階級4団体統一”という快挙を成し遂げた井上尚弥の試合について、プロボクサーの中川麦茶と但馬ミツロが考察した動画が、「ABEMA」のボクシングチャンネルの公式YouTubeで動画された。

　「井上尚弥選手、おめでとうございます！」と大きな拍手で勝利をたたえた2人。今回の試合の注目ラウンドについて、中川は「3ラウンドの途中からタパレスが急に構えを変えたとき。あれが試合が動くポイントだったなと思いますね」と話し、「（タパレス選手は）1〜2ラウンドは警戒しながら距離をとってL字ディフェンスでやってた。タパレスはパンチが強いのもあるし、距離をとるのもすごくうまい。相手からしたら遠く感じる。だけど、3ラウンドの終わりからタパレスがガードをあげて近づきはじめたんですよ。そのくらいからタパレスがガード越しにパンチをもらうようになったんで、あれがターニングポイントだったと思いますね」と分析した。

　但馬は、井上の強さを「パワーパンチを打ち続けられるスタミナだと思う」と評価し、「ふつうパワーパンチはスタミナゲージでいうと、選手のスタミナ消費が激しくなるということなんですけど、棒立ちでガードしているタパレスに対してパワーショットを打ち込んでいる姿は、全盛期のタイソンが相手をなぎ倒しているイメージにかぶるところはありますね」と語った。

　なお、井上ともタパレスともどちらともスパーリング経験のある中川は、井上の拳に関して「井上尚弥より硬いパンチを受けたことがない」と明かし、「鉄球じゃないですね、鉄の筒みたいなのがドンッって。鉄球より硬い、みたいな…そんな印象ですね」と、振り返った。

　最後に、大みそかに行われるWBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔の防衛戦に関して「井岡選手って玄人にとってすごい本物というか…」と話す中川に対し、但馬も「大みそかのボクシングを12回迎えるというのは、一人のボクサーとして一人の男として勉強になることしかないので、KO宣言含めて井岡選手の大みそか、非常に楽しみです」と締めくくった。

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