冨樫義博による伝説的漫画を実写化したNetflixシリーズ『幽☆遊☆白書』。90年代の『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載され、いわゆる“黄金期”を支えた伝説的作品だ。そんな本作の主人公・浦飯幽助を演じた北村匠海、幽助率いる“浦飯チーム”のメンバー・蔵馬役の志尊淳、飛影役の本郷奏多、桑原和真役の上杉柊平の4人にインタビュー。連載終了から30年近く経った今でも根強いファンがいる作品だけに「最初は恐怖を感じた」と言うが、それから3年を経た今の気持ちや、作品に込めた思い、役作りなどについて話した。
■SNSの反応にみんなで落ち込んだことも
――今回の作品のお話をいただいた時の感想は?
北村:自分が生まれる前の作品ですが、今でも根強いファンがいる作品だということは知っていたので、正直言うと、幽助を演じるのは恐怖心との闘いでした。
志尊:僕が初めてお話を伺ったのは3年くらい前だったのですが、当時はまだNetflixでの日本発の作品が少なかったんです。なのでここまでの規模感を予想できていなくて、「蔵馬役で」と言われて最初に思ったのは「無理!」でした(笑)。
北村:やっぱりそうだよね(笑)。
志尊:僕も原作が好きで、青春の一部でもあったので、そのように感じている方がたくさんいることもわかっていて。作りこまれている役柄だからこそ、自分が演じることにはためらいがありました。でも僕が初めて映画の主演をさせていただいた作品の月川翔さんが監督と聞いて…。そして主演が匠海と聞いて…一緒に作品を作りたいなという欲が出てきたんです。
――発表後の反響を見ていかがでしたか?
北村:いろいろな反響がありましたよね。
上杉:全員言われたもんね。当時自分たちも完成を見ていなかったので、余計に不安になってきちゃって(笑)。
北村:自分も漫画やアニメを観ながら「実写化するなら…」を考えることもあるし、これまでも漫画の実写化作品に何度か出演させていただく中で、ファンのみなさんがそれぞれ持っているイメージがあることはわかっていたので。ただ、本当にみんなで、この作品にとんでもない愛情を注ぎながら作ってきたことに間違いはないので、多くの方に観ていただきたいですね。
■“今”やる理由――“種族”を超えての人間関係も大きなテーマに
――本郷さん、上杉さんはいかがですか?
本郷:僕は純粋に「おもしろそう、楽しそう」と、悩むことなく「やらせてください」とお返事しました。ただめちゃめちゃ強いキャラクターなので、アクション稽古が大変そうだな〜っていうのはぼんやり感じていました(笑)。僕の俳優人生でこれまでやってきた役柄のトレーニングの中で、間違いなく一番大変でした。
上杉:桑原役はオーディションだったんです。監督やプロデューサーさんとお会いした時に、「なぜこのタイミングで、世界に配信するプラットフォームでこの作品をやるんですか?」と質問したら、「アクション作品ではあるけれど、種族間を超えての人間関係も作品の大きなテーマだと思ってるので、今の時代にフィットすると思う」と伺って、「あ、そういう考え方もあるのか」と、より作品に参加したい気持ちが強くなりました。
北村:幽助と桑原って、恋人関係にも近いくらいくらい支え合っているので、共演経験もあって、プライベートでも親交のある柊平くんに決まって安心の気持ちがありました。
上杉:僕は最初幽助役が誰か教えていただけなくて、マネージャーさんと「幽助役、誰だと思う?」なんて話をしたときに、「匠海…っぽくね?」って言っていたんですよ(笑)。
志尊:トップシークレットみたいな感じだったから、だれにも相談できなくて、それも怖かったよね(笑)。僕は知っていても相手は知らないかもしれないし。
本郷:探り合いみたいな(笑)。
■赤髪が象徴的な蔵馬、志尊が最初に見た髪型は“白”だった
――人間離れしたキャラクターたちが多いので、ビジュアルをつくりあげるのも大変だったのではないでしょうか?
北村:衣装合わせの数が半端じゃなかったんですよ。
本郷:すごかったね。
志尊:3人は地毛で演じられていたんですが、僕はカツラだったんです。そのパターンもすごく多くて。最初に見た蔵馬のカツラは、白かったんですよ。
北村:それは“裏エピソード”だね。
志尊:蔵馬は人間界と魔界どちらとも絡みがある。両方になじまないといけなかったので、とてつもなく難しくて。バランスをみるのにかなり時間がかかりましたね。
本郷:一番ディベートしてたんじゃない?
北村:戸愚呂弟と桑原は、肉体美を見せるシーンが多かったから、トレーニングも大変そうだったよね。
上杉:匠海もタンクトップ1枚のシーンが多かったし、一緒に筋トレしたよね。オフの日も一緒にご飯食べに行ったもんね。「とにかく米食うぞ!」って(笑)。
――不安も乗り越え、時間をかけて丁寧に作られた作品ですね。最後に見どころをお願いします。
北村:日本が誇る至高の少年漫画『幽☆遊☆白書』を、我々が中心となって実写化させていただくというプレッシャーや恐怖心があったんですけど、その思いを全員でチャレンジに変えていくことができた熱い作品になっています。またみなさんの青春の1ページになれたらうれしいなと思います。
取材・文/磯部正和
写真/山崎美津留
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
■SNSの反応にみんなで落ち込んだことも
――今回の作品のお話をいただいた時の感想は?
北村:自分が生まれる前の作品ですが、今でも根強いファンがいる作品だということは知っていたので、正直言うと、幽助を演じるのは恐怖心との闘いでした。
志尊:僕が初めてお話を伺ったのは3年くらい前だったのですが、当時はまだNetflixでの日本発の作品が少なかったんです。なのでここまでの規模感を予想できていなくて、「蔵馬役で」と言われて最初に思ったのは「無理!」でした(笑)。
北村:やっぱりそうだよね(笑)。
志尊:僕も原作が好きで、青春の一部でもあったので、そのように感じている方がたくさんいることもわかっていて。作りこまれている役柄だからこそ、自分が演じることにはためらいがありました。でも僕が初めて映画の主演をさせていただいた作品の月川翔さんが監督と聞いて…。そして主演が匠海と聞いて…一緒に作品を作りたいなという欲が出てきたんです。
――発表後の反響を見ていかがでしたか?
北村:いろいろな反響がありましたよね。
上杉:全員言われたもんね。当時自分たちも完成を見ていなかったので、余計に不安になってきちゃって(笑)。
北村:自分も漫画やアニメを観ながら「実写化するなら…」を考えることもあるし、これまでも漫画の実写化作品に何度か出演させていただく中で、ファンのみなさんがそれぞれ持っているイメージがあることはわかっていたので。ただ、本当にみんなで、この作品にとんでもない愛情を注ぎながら作ってきたことに間違いはないので、多くの方に観ていただきたいですね。
■“今”やる理由――“種族”を超えての人間関係も大きなテーマに
――本郷さん、上杉さんはいかがですか?
本郷:僕は純粋に「おもしろそう、楽しそう」と、悩むことなく「やらせてください」とお返事しました。ただめちゃめちゃ強いキャラクターなので、アクション稽古が大変そうだな〜っていうのはぼんやり感じていました(笑)。僕の俳優人生でこれまでやってきた役柄のトレーニングの中で、間違いなく一番大変でした。
上杉:桑原役はオーディションだったんです。監督やプロデューサーさんとお会いした時に、「なぜこのタイミングで、世界に配信するプラットフォームでこの作品をやるんですか?」と質問したら、「アクション作品ではあるけれど、種族間を超えての人間関係も作品の大きなテーマだと思ってるので、今の時代にフィットすると思う」と伺って、「あ、そういう考え方もあるのか」と、より作品に参加したい気持ちが強くなりました。
北村:幽助と桑原って、恋人関係にも近いくらいくらい支え合っているので、共演経験もあって、プライベートでも親交のある柊平くんに決まって安心の気持ちがありました。
上杉:僕は最初幽助役が誰か教えていただけなくて、マネージャーさんと「幽助役、誰だと思う?」なんて話をしたときに、「匠海…っぽくね?」って言っていたんですよ(笑)。
志尊:トップシークレットみたいな感じだったから、だれにも相談できなくて、それも怖かったよね(笑)。僕は知っていても相手は知らないかもしれないし。
本郷:探り合いみたいな(笑)。
■赤髪が象徴的な蔵馬、志尊が最初に見た髪型は“白”だった
――人間離れしたキャラクターたちが多いので、ビジュアルをつくりあげるのも大変だったのではないでしょうか?
北村:衣装合わせの数が半端じゃなかったんですよ。
本郷:すごかったね。
志尊:3人は地毛で演じられていたんですが、僕はカツラだったんです。そのパターンもすごく多くて。最初に見た蔵馬のカツラは、白かったんですよ。
北村:それは“裏エピソード”だね。
志尊:蔵馬は人間界と魔界どちらとも絡みがある。両方になじまないといけなかったので、とてつもなく難しくて。バランスをみるのにかなり時間がかかりましたね。
本郷:一番ディベートしてたんじゃない?
北村:戸愚呂弟と桑原は、肉体美を見せるシーンが多かったから、トレーニングも大変そうだったよね。
上杉:匠海もタンクトップ1枚のシーンが多かったし、一緒に筋トレしたよね。オフの日も一緒にご飯食べに行ったもんね。「とにかく米食うぞ!」って(笑)。
――不安も乗り越え、時間をかけて丁寧に作られた作品ですね。最後に見どころをお願いします。
北村:日本が誇る至高の少年漫画『幽☆遊☆白書』を、我々が中心となって実写化させていただくというプレッシャーや恐怖心があったんですけど、その思いを全員でチャレンジに変えていくことができた熱い作品になっています。またみなさんの青春の1ページになれたらうれしいなと思います。
取材・文/磯部正和
写真/山崎美津留
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2023/12/27