大みそかのリングに、アメリカから王者が帰ってくる。『にゃんこ大戦争 presents RIZIN.45』（さいたまスーパーアリーナ）で行われる、朝倉海とのバンタム級タイトルマッチのため、5ヶ月ぶりにチャンピオンのフアン・アーチュレッタが来日した。
ORICON NEWSでは、チャンピオンベルトとともに戻ってきたアーチュレッタに単独インタビューを実施。長旅を終えた直後にもかかわらず、記者の質問に丁寧に答えてくれる姿は、まさに王者の風格を感じさせた。防衛してチャンピオンとして迎える2024年に、アーチュレッタが見据えるビジョンとは。
■「日本に戻ってくるたびにファンの声が大きくなっているのを実感しています」
――チャンプ、日本におかえりなさい！ 今回が4度目の日本での試合となりますが、この国は慣れてきましたか？
アーチュレッタ ただいま！ 去年に初めて日本の地を踏んだ時から、この国は自分のホームだと分かっていたので、チャンプになって戻ってきた今回も自分のベルトを防衛することに自信を持っているよ。
――試合を重ねるたびに声援が増えているのを感じますか？
アーチュレッタ 日本で戦うたびにファンの声が大きくなっているのを実感しています。見て分かるように、自分はいい時計や宝石を身に着けていて、それに合うベルトが必要だったので、RIZINのベルトで全てがそろったよ。このセットをずっと持ち続けて、自分の格闘家としての偉大さや素晴らしさをどんどん日本に広めていきたいです。
――このキラキラとした時計はハウマッチ？
アーチュレッタ 12万ドルくらいかな（日本円で約1700万円）。
――さすがチャンプ！ ちなみに、日本での計量後はいつも何を食べていますか？
アーチュレッタ 日本で有機野菜を作っている農家の方々と親しくなったので、いただいた無農薬の野菜や高タンパクのジビエ肉を体に取り入れて回復させて、翌日の試合にいいパフォーマンスが発揮できているよ。
――去年の大みそか大会からの1年間で今回が4試合目で、試合のペースは問題ないでしょうか？ これだけハイペースで試合をしているのは、アーチュレッタ選手とフェザー級王者の鈴木千裕選手くらいです。
アーチュレッタ 去年の大みそかの2ヶ月前にベラトールで試合をしているから、14ヶ月で5試合目だよ（笑）。かつての『キングオブザケージ』という大会では1年で7試合やったこともあるし、自分は戦うのが好きだからたくさん戦いたいです。オファーを断らずに戦い続けることによって、私もチヒロもチャンピオンになっていますから、結果につながっていますよね。そしていずれこの2人が戦い続けていったら、どこかで交わることがあると思うよ。
■「カイは大みそかに4度目の挑戦で4度目の敗戦になる」萩原京平の成長には太鼓判！
――今回対戦する朝倉海選手は、これまで対戦したキム・スーチョル選手や扇久保博正選手とタイプが異なり、打撃の強いストライカーです。どんな対策をしてきましたか？
アーチュレッタ 今回の試合に作戦というものはなくて、自分が相手の動きにどのように対応できるか、それが求められる試合になると思います。作戦を遂行するためには何かを犠牲にしないといけないし、自分のやれることも限られてしまう。だから今回は自分が相手の全てに対応できるという部分を見せたいし、自分が総合的にカイを上回っていることを証明してみせるよ。
――ちなみに、朝倉海選手はRIZINで3敗していて、そのすべてが大みそか大会というのはご存知でしたか？
アーチュレッタ （ニヤリとして）イエス。今回が4度目の挑戦で4度目の敗戦になるね。自分は、1回負けた日には2度と戦わないようにしています。その日に勝てないということは何かの意図が働いていて、どうやってもその日には勝てないようになっているはずだから、自分はそう心がけているよ。
――今回の試合に向けて、萩原京平選手と練習している様子がSNSで公開されていましたが、なぜ萩原選手と一緒に練習を？
アーチュレッタ 去年の大みそかに来日した時にパトリシオ・ピットブルと練習していて、そこにキョウヘイもいたので一緒にやっていたら、来日するたびにどんどん距離が近づいてフレンドになったんだ。彼はずっと「アメリカで練習したい」と言っていて、自分はいつでもドアをオープンにしているよと伝えたら、前回の試合（9月の牛久絢太郎戦）で負けた後に「ぜひ行きたい」と連絡が来ました。自分のファイトキャンプが始まっていたので、「来てくれたらチャンピオンがどんなキャンプをするのか全部見せてあげるよ」と誘って、練習はもちろん食事を僕の家で一緒に食べて、ホリデーシーズンも僕の子どもたちと遊んでくれて、まさに家族のような時間を過ごしてきたよ。僕は本気で強くなろうというモチベーションの選手に対しては、みんな同じように接しています。
――来年のRIZINでは、パワーアップした萩原選手が見られそうですね。
アーチュレッタ 間違いないから期待してほしい！ 彼が私のところにきた直後と私が日本に旅立つ直前の写真があるけど、完全に別人になっているキョウヘイが写っているし、彼は戦士として歩んでいく覚悟が決まったと思うので、来年の彼の活躍が楽しみだよ。
――RIZINの動画で、あなたは試合に向けて1日に4部も練習していると紹介されていましたが、長時間の練習でも集中して続けられる秘訣はありますか？
アーチュレッタ 自分は疲労というものを「怠慢」と捉えていて、疲れてきても「これは自分の怠慢なんだ」と割り切っています。それに「自分が愛していることをやれている」と練習に幸福を感じているので、自分は生まれた時から格闘家が天職なんです。ただのファイターで満足できるなら1日に1〜2回の練習でいいけど、自分はチャンピオンになるための過程というものこそ素晴らしいと思っているし、チャンピオンは1人しかなれないので、そのためには他の人以上に努力をして、犠牲を払っています。家族との時間や祝日などすべてを犠牲にしているからチャンピオンになれているので、自分はこの生き方を続けているだけです。
■SNSバトルやトラッシュトークは「非常に大切なもの。でも自分は試合内容で魅せるよ」
――大みそかに朝倉海選手を倒すとバンタム級にはもはや敵なしですが、来年は誰と戦いたいですか？ 先ほどは鈴木千裕選手の名前も出ましたが……。
アーチュレッタ これからRIZINと話していきたいけれど、バンタム級の中で敵なしになるということが非常に大切なことです。大みそかに3回も負けているカイも、自分の中の悪魔と戦った先に私との試合があると思って、いま必死に練習しているだろう。そんなカイに自分が勝って、チヒロも倒して2階級同時チャンピオンになれたら、RIZINの歴史にとって素晴らしいことになります。RIZINのビジネスをさらに成功させたいし、もっと大きく派手なこともやりたいので、そういう将来のために素晴らしい武道家であるチヒロとの試合は、十分にやる価値があると思います。
――アーチュレッタ選手と千裕選手の試合はぜひ見たいですが、7月に千裕選手に負けたパトリシオ・ピットブル選手も再戦を要求しています。千裕選手への試合を賭けてRIZINでアーチュレッタ選手とパトリシオ選手が戦う可能性は？
アーチュレッタ その試合もぜひやりたいね！ パトリシオとは2019年9月に戦って私が判定で負けているからね。私はこれまでリベンジ戦をやったことがないんだけど、理由は分かっている。自分との試合は本当に泥沼に引きずり込まれるような大変な展開になるので、勝った相手が2度とやりたくないと思っているんでしょう。だから、勝ち逃げされるのはしょうがないことだけど、パトリシオとはぜひ再戦したいのでオファーが来たら即答するし、彼も今回は受けるんじゃないかな。それが自分のバンタム級ベルトの防衛戦でもいいし、フェザー級での試合でもいい。日本で行えるのであれば間違いなく素晴らしい試合になります！
それに、彼は“ピットブル＝闘犬”というニックネームだけど、私は子供の頃から強い忠誠心で家族を守ってくれる秋田犬とともに育ってきて、今も秋田犬を飼っているから、この試合は「ピットブルvs.秋田犬」とも言えるかな。
――ステキな表現ですね。話題は変わりますが、日本だけでなく世界の格闘技界全体で、SNSでのトラッシュトークや会見でのバトルが試合を盛り上げるために求められ、実際にファンから支持されています。この風潮をアーチュレッタ選手はどう考えていますか？
アーチュレッタ そういったものは非常に大切だと思います。時代というものは変化しているし、RIZINは過去にこだわらず時代の変化に合わせてそういう流れを取り入れているから、上手くやれている。一つだけじゃなく多くの価値観が必要で、RIZINではSNSで盛り上げる選手が多くのファンの注目を集めて、私とカイの試合や（堀口）キョウジとシンリュウの試合のような本物の戦いを見せていく。それぞれが与えられた役割でRIZINを盛り上げていくのがベストでしょう。
真のMMAファイターではない選手の荒い技術の試合でも、お客さんを盛り上げることはできるでしょう。途中でどちらかがガス欠をしたり心が折れたりして、フィニッシュが多くなるとお客さんにも分かりやすいですから。でも、試合中に失速するのは本物のプロではない。そういう試合で盛り上げた後に、真剣に練習している我々が途切れないスタミナと洗練された技術の試合をお見せします。
――今回も試合が終わってから、しばらく日本に滞在する予定ですか？
アーチュレッタ イエス、今年も日本で新年を迎えられることをすごく楽しみにしています。昨年は日本のお正月を完全に理解できていなかったので効率的に動けなかったのですが、今回は何を見て何をしたいかというのを決めているので、家族を呼んで日本で一緒に時間を過ごします。そして、ファンに何かお返しができるような活動をしたいと思ってRIZINと相談しているので、期待して待っていてください！
●『RIZIN.45』対戦カード
・第17試合 フライ級タイトルマッチ
堀口恭司 vs. 神龍誠
・第16試合 バンタム級タイトルマッチ
フアン・アーチュレッタ vs. 朝倉海
・第15試合 フェザー級
クレベル・コイケ vs. 斎藤裕
第14試合 フェザー級
平本蓮 vs. YA-MAN
【休憩】
・第13試合 スーパーアトム級
伊澤星花 vs. 山本美憂
第12試合 ヘビー級
スダリオ剛 vs. 上田幹雄
・第11試合 フライ級
扇久保博正 vs. ジョン・ドッドソン
・第10試合 バンタム級
元谷友貴 vs. ヴィンス・モラレス
・第9試合 バンタム級
太田忍 vs. 芦澤竜誠
【休憩】
・第8試合 65キロ級（5分2ラウンド）
皇治 vs. 三浦孝太
・第7試合 ウェルター級
イゴール・タナベ vs. 安西信昌
・第6試合 フライ級
新井丈 vs. ヒロヤ
・第5試合 70キロ級（5分2ラウンド）
安保瑠輝也 vs. 久保優太
【オープニングセレモニー】
・第4試合 フェザー級
弥益ドミネーター聡志 vs. 新居すぐる
・第3試合 ・60キロ級キックルール（OFG）
篠塚辰樹 vs. 冨澤大智
・第2試合 54キロ級
那須川龍心 vs. シン・ジョンミン
・第1試合 バンタム級
平本丈 vs. YUSHI
◆会場チケット発売中
PPVはABEMA、U-NEXT、RIZIN 100 CLUB、RIZIN LIVEにて
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
ORICON NEWSでは、チャンピオンベルトとともに戻ってきたアーチュレッタに単独インタビューを実施。長旅を終えた直後にもかかわらず、記者の質問に丁寧に答えてくれる姿は、まさに王者の風格を感じさせた。防衛してチャンピオンとして迎える2024年に、アーチュレッタが見据えるビジョンとは。
■「日本に戻ってくるたびにファンの声が大きくなっているのを実感しています」
――チャンプ、日本におかえりなさい！ 今回が4度目の日本での試合となりますが、この国は慣れてきましたか？
アーチュレッタ ただいま！ 去年に初めて日本の地を踏んだ時から、この国は自分のホームだと分かっていたので、チャンプになって戻ってきた今回も自分のベルトを防衛することに自信を持っているよ。
――試合を重ねるたびに声援が増えているのを感じますか？
アーチュレッタ 日本で戦うたびにファンの声が大きくなっているのを実感しています。見て分かるように、自分はいい時計や宝石を身に着けていて、それに合うベルトが必要だったので、RIZINのベルトで全てがそろったよ。このセットをずっと持ち続けて、自分の格闘家としての偉大さや素晴らしさをどんどん日本に広めていきたいです。
――このキラキラとした時計はハウマッチ？
アーチュレッタ 12万ドルくらいかな（日本円で約1700万円）。
――さすがチャンプ！ ちなみに、日本での計量後はいつも何を食べていますか？
アーチュレッタ 日本で有機野菜を作っている農家の方々と親しくなったので、いただいた無農薬の野菜や高タンパクのジビエ肉を体に取り入れて回復させて、翌日の試合にいいパフォーマンスが発揮できているよ。
――去年の大みそか大会からの1年間で今回が4試合目で、試合のペースは問題ないでしょうか？ これだけハイペースで試合をしているのは、アーチュレッタ選手とフェザー級王者の鈴木千裕選手くらいです。
アーチュレッタ 去年の大みそかの2ヶ月前にベラトールで試合をしているから、14ヶ月で5試合目だよ（笑）。かつての『キングオブザケージ』という大会では1年で7試合やったこともあるし、自分は戦うのが好きだからたくさん戦いたいです。オファーを断らずに戦い続けることによって、私もチヒロもチャンピオンになっていますから、結果につながっていますよね。そしていずれこの2人が戦い続けていったら、どこかで交わることがあると思うよ。
■「カイは大みそかに4度目の挑戦で4度目の敗戦になる」萩原京平の成長には太鼓判！
――今回対戦する朝倉海選手は、これまで対戦したキム・スーチョル選手や扇久保博正選手とタイプが異なり、打撃の強いストライカーです。どんな対策をしてきましたか？
アーチュレッタ 今回の試合に作戦というものはなくて、自分が相手の動きにどのように対応できるか、それが求められる試合になると思います。作戦を遂行するためには何かを犠牲にしないといけないし、自分のやれることも限られてしまう。だから今回は自分が相手の全てに対応できるという部分を見せたいし、自分が総合的にカイを上回っていることを証明してみせるよ。
――ちなみに、朝倉海選手はRIZINで3敗していて、そのすべてが大みそか大会というのはご存知でしたか？
アーチュレッタ （ニヤリとして）イエス。今回が4度目の挑戦で4度目の敗戦になるね。自分は、1回負けた日には2度と戦わないようにしています。その日に勝てないということは何かの意図が働いていて、どうやってもその日には勝てないようになっているはずだから、自分はそう心がけているよ。
――今回の試合に向けて、萩原京平選手と練習している様子がSNSで公開されていましたが、なぜ萩原選手と一緒に練習を？
アーチュレッタ 去年の大みそかに来日した時にパトリシオ・ピットブルと練習していて、そこにキョウヘイもいたので一緒にやっていたら、来日するたびにどんどん距離が近づいてフレンドになったんだ。彼はずっと「アメリカで練習したい」と言っていて、自分はいつでもドアをオープンにしているよと伝えたら、前回の試合（9月の牛久絢太郎戦）で負けた後に「ぜひ行きたい」と連絡が来ました。自分のファイトキャンプが始まっていたので、「来てくれたらチャンピオンがどんなキャンプをするのか全部見せてあげるよ」と誘って、練習はもちろん食事を僕の家で一緒に食べて、ホリデーシーズンも僕の子どもたちと遊んでくれて、まさに家族のような時間を過ごしてきたよ。僕は本気で強くなろうというモチベーションの選手に対しては、みんな同じように接しています。
――来年のRIZINでは、パワーアップした萩原選手が見られそうですね。
アーチュレッタ 間違いないから期待してほしい！ 彼が私のところにきた直後と私が日本に旅立つ直前の写真があるけど、完全に別人になっているキョウヘイが写っているし、彼は戦士として歩んでいく覚悟が決まったと思うので、来年の彼の活躍が楽しみだよ。
――RIZINの動画で、あなたは試合に向けて1日に4部も練習していると紹介されていましたが、長時間の練習でも集中して続けられる秘訣はありますか？
アーチュレッタ 自分は疲労というものを「怠慢」と捉えていて、疲れてきても「これは自分の怠慢なんだ」と割り切っています。それに「自分が愛していることをやれている」と練習に幸福を感じているので、自分は生まれた時から格闘家が天職なんです。ただのファイターで満足できるなら1日に1〜2回の練習でいいけど、自分はチャンピオンになるための過程というものこそ素晴らしいと思っているし、チャンピオンは1人しかなれないので、そのためには他の人以上に努力をして、犠牲を払っています。家族との時間や祝日などすべてを犠牲にしているからチャンピオンになれているので、自分はこの生き方を続けているだけです。
■SNSバトルやトラッシュトークは「非常に大切なもの。でも自分は試合内容で魅せるよ」
――大みそかに朝倉海選手を倒すとバンタム級にはもはや敵なしですが、来年は誰と戦いたいですか？ 先ほどは鈴木千裕選手の名前も出ましたが……。
アーチュレッタ これからRIZINと話していきたいけれど、バンタム級の中で敵なしになるということが非常に大切なことです。大みそかに3回も負けているカイも、自分の中の悪魔と戦った先に私との試合があると思って、いま必死に練習しているだろう。そんなカイに自分が勝って、チヒロも倒して2階級同時チャンピオンになれたら、RIZINの歴史にとって素晴らしいことになります。RIZINのビジネスをさらに成功させたいし、もっと大きく派手なこともやりたいので、そういう将来のために素晴らしい武道家であるチヒロとの試合は、十分にやる価値があると思います。
――アーチュレッタ選手と千裕選手の試合はぜひ見たいですが、7月に千裕選手に負けたパトリシオ・ピットブル選手も再戦を要求しています。千裕選手への試合を賭けてRIZINでアーチュレッタ選手とパトリシオ選手が戦う可能性は？
アーチュレッタ その試合もぜひやりたいね！ パトリシオとは2019年9月に戦って私が判定で負けているからね。私はこれまでリベンジ戦をやったことがないんだけど、理由は分かっている。自分との試合は本当に泥沼に引きずり込まれるような大変な展開になるので、勝った相手が2度とやりたくないと思っているんでしょう。だから、勝ち逃げされるのはしょうがないことだけど、パトリシオとはぜひ再戦したいのでオファーが来たら即答するし、彼も今回は受けるんじゃないかな。それが自分のバンタム級ベルトの防衛戦でもいいし、フェザー級での試合でもいい。日本で行えるのであれば間違いなく素晴らしい試合になります！
それに、彼は“ピットブル＝闘犬”というニックネームだけど、私は子供の頃から強い忠誠心で家族を守ってくれる秋田犬とともに育ってきて、今も秋田犬を飼っているから、この試合は「ピットブルvs.秋田犬」とも言えるかな。
――ステキな表現ですね。話題は変わりますが、日本だけでなく世界の格闘技界全体で、SNSでのトラッシュトークや会見でのバトルが試合を盛り上げるために求められ、実際にファンから支持されています。この風潮をアーチュレッタ選手はどう考えていますか？
アーチュレッタ そういったものは非常に大切だと思います。時代というものは変化しているし、RIZINは過去にこだわらず時代の変化に合わせてそういう流れを取り入れているから、上手くやれている。一つだけじゃなく多くの価値観が必要で、RIZINではSNSで盛り上げる選手が多くのファンの注目を集めて、私とカイの試合や（堀口）キョウジとシンリュウの試合のような本物の戦いを見せていく。それぞれが与えられた役割でRIZINを盛り上げていくのがベストでしょう。
真のMMAファイターではない選手の荒い技術の試合でも、お客さんを盛り上げることはできるでしょう。途中でどちらかがガス欠をしたり心が折れたりして、フィニッシュが多くなるとお客さんにも分かりやすいですから。でも、試合中に失速するのは本物のプロではない。そういう試合で盛り上げた後に、真剣に練習している我々が途切れないスタミナと洗練された技術の試合をお見せします。
――今回も試合が終わってから、しばらく日本に滞在する予定ですか？
アーチュレッタ イエス、今年も日本で新年を迎えられることをすごく楽しみにしています。昨年は日本のお正月を完全に理解できていなかったので効率的に動けなかったのですが、今回は何を見て何をしたいかというのを決めているので、家族を呼んで日本で一緒に時間を過ごします。そして、ファンに何かお返しができるような活動をしたいと思ってRIZINと相談しているので、期待して待っていてください！
●『RIZIN.45』対戦カード
・第17試合 フライ級タイトルマッチ
堀口恭司 vs. 神龍誠
・第16試合 バンタム級タイトルマッチ
フアン・アーチュレッタ vs. 朝倉海
・第15試合 フェザー級
クレベル・コイケ vs. 斎藤裕
第14試合 フェザー級
平本蓮 vs. YA-MAN
【休憩】
・第13試合 スーパーアトム級
伊澤星花 vs. 山本美憂
第12試合 ヘビー級
スダリオ剛 vs. 上田幹雄
・第11試合 フライ級
扇久保博正 vs. ジョン・ドッドソン
・第10試合 バンタム級
元谷友貴 vs. ヴィンス・モラレス
・第9試合 バンタム級
太田忍 vs. 芦澤竜誠
【休憩】
・第8試合 65キロ級（5分2ラウンド）
皇治 vs. 三浦孝太
・第7試合 ウェルター級
イゴール・タナベ vs. 安西信昌
・第6試合 フライ級
新井丈 vs. ヒロヤ
・第5試合 70キロ級（5分2ラウンド）
安保瑠輝也 vs. 久保優太
【オープニングセレモニー】
・第4試合 フェザー級
弥益ドミネーター聡志 vs. 新居すぐる
・第3試合 ・60キロ級キックルール（OFG）
篠塚辰樹 vs. 冨澤大智
・第2試合 54キロ級
那須川龍心 vs. シン・ジョンミン
・第1試合 バンタム級
平本丈 vs. YUSHI
◆会場チケット発売中
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2023/12/27