先月のキックボクシングイベント『FIGHT CLUB』(ABEMAにて放送)でYA-MANに77秒でKO負けし、引退宣言をしたことで日本中を驚かせた格闘家・朝倉未来。すぐに引退は撤回し、現在は練習も再開しているが、引き続きその動向に大きな注目が寄せられている。
YA-MAN戦から約1ヶ月、ORICON NEWSでは試合後の初となる独占インタビューを実施。現在の体調やメンタルの状態、RIZINの会見で自身への思いを語った平本蓮、そして大人気のBreakingDownについて、JAPAN TOP TEAM(JTT)での練習前にじっくりと語ってくれた。
■MMAルールではなく「キックルールでYA-MANにリベンジしたい」
――まずは現在の体調とメンタル面についてお聞かせください。
朝倉 体のダメージはもう大丈夫です。試合後にすぐ練習を始めて、2週間はスパーリングはやっていなかったけど、今はやっています。次の試合はいつになるかわからないけど、とりあえず準備はしておきたいなと思って。精神面についても、思っていたより温かいコメントが多くて、いい感じに休憩をさせてもらって好きなことができています。
――改めてYA-MAN戦について聞きたいのですが、興味があったというキックルールで試合をしてみた感想は?
朝倉 あんまり記憶がないんですよね。リングチェックの時に「狭いな」って思ったくらいです。
――試合に向けた練習を直前に始めたと話していましたが、もっと準備をしておきたかった思いはありますか?
朝倉 それはそうですね、ナメてました。だから悔しい気持ちが大きくて、キックボクシングでまたいつか挑戦して、YA-MANにリベンジしたいっていう気持ちがあります。
――YA-MAN選手は「次はMMAルールで」と言っていましたが?
朝倉 悔しかったら受けようと思ったんですけど、よく考えたらダサいなと(苦笑)。YA-MANとは何回も練習していて実力もわかっていたし、まだMMAで1戦しかしていないYA-MANじゃ絶対に相手にならないから、ダサいというかそれで勝っても気持ちいいもんじゃないと思って断りました。
――試合後に自身のYouTubeで「練習しろ、試合をしろという声がストレスになっていた」と話されていましたが、いつ頃から特にそういう声が気になるようになりましたか?
朝倉 (2020年2月『RIZIN.21』の)ダニエル・サラス戦くらいから感じるようになりました。自分的にはRIZINのデビュー戦の時から、自分が望む試合でなかったことが多かったんです。そもそも、自分はバンタム級(61キロ)でやっていこうと思って、RIZINデビュー前の最後のDEEPの試合(2018年4月)はそれを試すために63キロで試合をしました。その次に初めてRIZINのオファーが来たけど、フェザー級(66キロ)しか相手がいないので、相手が日沖発選手で大きいけど出ました(18年8月)。そこから1ヶ月ちょいで地味強の外国人とやって、3ヶ月後の大みそか大会(『平成最後のやれんのか!』)はギリギリのオファーだったから68キロで、そこで体重について言われて。
そこでも勝ったら次はフェザー級に相手がいないから、ライト級で無敗だったルイス・グスタボと68キロでやって(19年4月)、グスタボに勝ったらなぜか矢地祐介選手と70キロでやることになって(19年7月)、ずっと自分が求める試合ができてなかったんです。その年の大みそかにベラトールとの対抗戦の大将としてジョン・マカパとやって、連戦が続いていたので3〜4ヶ月は休憩したい気持ちがあったけど、2ヶ月後の浜松大会で「お前がいないと興行が成り立たない」って言われて、急だったから体重68キロでサラスとやったら「体重がどうなんだ」とか「相手が弱い」とか文句が来て。今はサラスもどこかの団体のチャンピオンになってるくらい強いんですけど、その辺りから増えてきましたね。
――求められる試合に出場しているのに、批判も増えていった。
朝倉 でも難しいのが、RIZINも立ち上がって間もないし、選手と一緒に作っていく時期だったので。サッカーや野球だと競技者として実力があれば良いけれど、RIZINは選手も一緒に盛り上げて認知度を上げないといけないので、格闘技ファンが「お前が出ないと盛り上がらないだろ」っていう気持ちがあったのも、仕方ないと思います。そこから少しコロナで期間が空いて、斎藤裕選手と試合をして負けて(20年11月)、すぐにリベンジしたいと思ったから1ヶ月後の大みそかでドミネーター選手とやって、その試合も70キロ契約だから言われて。体重を落とすのも大変で命がけなんですよ。
そんな感じで、自分がやりたいベストな試合ってあんまりなかったけど、応援してくれるファンが多くなってきたし、求められる声が大きくなると自分も人を楽しませるのが好きだから、エンターテイナーとして期待に応えなきゃいけない。性格的にそういう葛藤がストレスになっていると思うけど、今後もそういう声はずっとあるだろうし、人気があるうちは付き合っていかなきゃいけないと思っています。
■平本蓮の会見は「みんな分かっていたこと素直に口に出しただけ」vs.YA-MANの予想は?
――YA-MAN戦直後に引退を宣言されたときは、クレベル・コイケ選手や萩原京平選手など、多数のファイターから激励や労いの声が寄せられました。
朝倉 試合直後はあまり落ち着いて見られなかったですね。でも、榊原社長も言っていましたけど、選手から同情されるのは別にうれしいことではないですから。
――これまで対立していた平本蓮選手からもDMが来て、それをインスタグラムで公開したことに大きな反響がありました。これまでもDMでやり取りはあった?
朝倉 一方的に彼が何回か送ってきてけど、僕は一度も送ったことがないです。今回も別にDMにレスしたわけじゃないけど、この2〜3年のストーリーというか、いつかやらないといけないと思っていたなかで、平本から素直なメッセージを受けたので。そこはシンプルに「引退する前にやらないといけないことがある」と思いました。
――RIZIN大みそか大会の会見で、平本選手が未来さんへも思いを語っていたのはご覧になりましたか?
朝倉 TikTokで見ましたよ。彼が言ったことは、みんなが分かっていたことじゃないですか。それを素直に口に出したっていうだけで、全然嫌いなところはあるし(笑)、良いところもあるし、お互いにそうだと思うんですよ。平本も俺の嫌いなところもあるだろうし。それが人間だし、メディアに出ている以上はいろんなことが査定されるというか。その中で俺は平本の嫌いなところは嫌いだし、でも根が良いヤツっていうのは分かってるので、ストーリー的にも試合をやらないといけない相手だなって感じです。会見でめっちゃ良いことを言ってくれたからって、大好きってことはないですね。
――大みそかの平本蓮vs.YA-MANは未来さんとの試合を賭けたような一戦となりますが、勝敗予想は?
朝倉 平本が勝つんじゃないですか。でも、そこまで相性が良いわけでもないから、ある程度は厳しい戦いになると思っています。
■BreakingDownから原石を見つけ、JTTで磨いてプロへつながる道を作る
――所属ジムのJTTについて、生まれ変わって2ヶ月ほど経ちますが、変化を実感するところはありますか?
朝倉 最初に発表したときはメンバーがいつも通りだったけど、最近は常に選手が20〜30人くらいはいる状態になったし、コーチも原口健飛選手とか中村K太郎さんが入ってくれたことで、ほかのコーチも協力してくれるようになりました。名前は言えないけど出稽古にくる選手もめっちゃ増えたし、練習の環境は良くなっていると実感できています。今後も強い選手がどんどん来てくれたらうれしいですね。
――ジムオーナーの堀鉄平さんは、未来さんがCEOを務めるBreakingDownで活躍してプロのMMA選手を目指したい人がいたら、JTTに誘って育てていきたいと話していました。
朝倉 僕も同じ考えで、BreakingDownから将来の日本の格闘技界を引っ張る存在を見つけたいです。やっぱり数字が一番集まるところに才能のある原石も集まってくるので、近いうちに絶対にそういう選手が出てくると思うし、そういった事も含めてBreakingDownの良いところです。その部分がないと、格闘技に対する貢献度が低くなってしまうので。エンタメだけじゃなく、格闘技につながる道を作っていきたいです。
――その流れで、BreakingDownで活躍する冨澤大智選手が大みそかの『RIZIN.45』に出場し、Krush王者の篠塚辰樹選手との対戦が決定しました。
朝倉 BreakingDown出身の選手が実績のある選手に勝つことができたら、BreakingDownにいる人たちの希望になるし、世間の印象も変わってくるんじゃないですか。ただ、世間的にはBreakingDownは注目度があるので冨澤くんがめちゃめちゃ強い印象ですが、試合は8−2か7−3くらいで篠塚選手が勝つと思っていて、冨澤くんには相当厳しい戦いです。BreakingDownでは“知名度イコール強い”と勘違いされて、冨澤くんは厳しいけど勝たないといけないという、ある種の十字架を背負っていますが、難しい試練を乗り越えて評判をひっくり返すくらいの試合を期待したいです。
■「格闘技業界は今後ずっと不良とか喧嘩と共存していかないといけない」
――BreakingDownは10人ニキさんやこめおさんなど、出場者の人生をプラスにする側面がある一方で、鈴木千裕選手の「不良が格闘技をダメにする」発言が支持されるように、オーディションの乱闘などに批判の声もあります。未来さんはCEOとしてBreakingDownに“不良的な要素”は必要だと考えていますか?
朝倉 必要だと思います。にわか層が一番興味を持つのはその部分で、だからオーディションなどの動画がRIZINの会見とかよりも見られているわけだし、格闘技のコアなファン以外を取り込まないと、市場は大きくなっていかないです。その中で、不良や喧嘩は格闘技とは切っても切り離せない関係性だし、格闘家がトップアスリートだけだったらつまらないと思います。そもそも戦いって喧嘩の要素が入ってるじゃないですか。だから不良との親和性がすごく良いし、格闘技業界は今後ずっと不良とか喧嘩と共存していかないといけないと思います。
格闘技業界が、みんな小学生からずっと喧嘩もしたことない真面目な人だけだったら、たぶん市場は広がらないで狭くなるだろうし、どれだけの人に興味があるか、どれだけの人が見たいかっていうことが大事で、“不良的な要素”を排除したらその部分が無くなってしまう。それは数字が物語っていて、BreakingDownのオーディション動画が500万再生されて、知らない格闘技団体で強い選手が会見をして「相手は素晴らしい選手なので全力を尽くして頑張ります」って言っても、せいぜい5000再生くらいしかいかないですよ。
――未来さんの動画に出演した浅田舞さんも「BreakingDownをきっかけに格闘技に興味を持った」と話していたように、格闘技の間口を広めるためにも必要な面もありますね。
朝倉 鈴木くんみたいな真面目なファイターが、不良の格闘技とかBreakingDownのオーディションにジェラシーを抱いて「自分も頑張ろう」って思うのは、相乗効果でお互いに高めあって良いと思います。ただ、鈴木くんもアゼルバイジャンの会見でケラモフと乱闘してましたよね(笑)。
――今年の大みそかの『RIZIN.45』は会場に行かれますか?
朝倉 海のセコンドにつくかどうかは分からないけど、冨澤くんも出るので会場には行きます。リング上からあいさつは嫌いなんでやりたくないですけど、平本vs.YA-MANは最前列で見させてもらいますよ。
――バックステージで平本選手とすれ違ったら、なにか声はかけますか?
朝倉 別にかけないし、話しかけられたら話すかもしれないけど、別に仲良くする必要はないと思っています。
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★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
YA-MAN戦から約1ヶ月、ORICON NEWSでは試合後の初となる独占インタビューを実施。現在の体調やメンタルの状態、RIZINの会見で自身への思いを語った平本蓮、そして大人気のBreakingDownについて、JAPAN TOP TEAM(JTT)での練習前にじっくりと語ってくれた。
■MMAルールではなく「キックルールでYA-MANにリベンジしたい」
――まずは現在の体調とメンタル面についてお聞かせください。
朝倉 体のダメージはもう大丈夫です。試合後にすぐ練習を始めて、2週間はスパーリングはやっていなかったけど、今はやっています。次の試合はいつになるかわからないけど、とりあえず準備はしておきたいなと思って。精神面についても、思っていたより温かいコメントが多くて、いい感じに休憩をさせてもらって好きなことができています。
――改めてYA-MAN戦について聞きたいのですが、興味があったというキックルールで試合をしてみた感想は?
朝倉 あんまり記憶がないんですよね。リングチェックの時に「狭いな」って思ったくらいです。
――試合に向けた練習を直前に始めたと話していましたが、もっと準備をしておきたかった思いはありますか?
朝倉 それはそうですね、ナメてました。だから悔しい気持ちが大きくて、キックボクシングでまたいつか挑戦して、YA-MANにリベンジしたいっていう気持ちがあります。
――YA-MAN選手は「次はMMAルールで」と言っていましたが?
朝倉 悔しかったら受けようと思ったんですけど、よく考えたらダサいなと(苦笑)。YA-MANとは何回も練習していて実力もわかっていたし、まだMMAで1戦しかしていないYA-MANじゃ絶対に相手にならないから、ダサいというかそれで勝っても気持ちいいもんじゃないと思って断りました。
――試合後に自身のYouTubeで「練習しろ、試合をしろという声がストレスになっていた」と話されていましたが、いつ頃から特にそういう声が気になるようになりましたか?
朝倉 (2020年2月『RIZIN.21』の)ダニエル・サラス戦くらいから感じるようになりました。自分的にはRIZINのデビュー戦の時から、自分が望む試合でなかったことが多かったんです。そもそも、自分はバンタム級(61キロ)でやっていこうと思って、RIZINデビュー前の最後のDEEPの試合(2018年4月)はそれを試すために63キロで試合をしました。その次に初めてRIZINのオファーが来たけど、フェザー級(66キロ)しか相手がいないので、相手が日沖発選手で大きいけど出ました(18年8月)。そこから1ヶ月ちょいで地味強の外国人とやって、3ヶ月後の大みそか大会(『平成最後のやれんのか!』)はギリギリのオファーだったから68キロで、そこで体重について言われて。
そこでも勝ったら次はフェザー級に相手がいないから、ライト級で無敗だったルイス・グスタボと68キロでやって(19年4月)、グスタボに勝ったらなぜか矢地祐介選手と70キロでやることになって(19年7月)、ずっと自分が求める試合ができてなかったんです。その年の大みそかにベラトールとの対抗戦の大将としてジョン・マカパとやって、連戦が続いていたので3〜4ヶ月は休憩したい気持ちがあったけど、2ヶ月後の浜松大会で「お前がいないと興行が成り立たない」って言われて、急だったから体重68キロでサラスとやったら「体重がどうなんだ」とか「相手が弱い」とか文句が来て。今はサラスもどこかの団体のチャンピオンになってるくらい強いんですけど、その辺りから増えてきましたね。
――求められる試合に出場しているのに、批判も増えていった。
朝倉 でも難しいのが、RIZINも立ち上がって間もないし、選手と一緒に作っていく時期だったので。サッカーや野球だと競技者として実力があれば良いけれど、RIZINは選手も一緒に盛り上げて認知度を上げないといけないので、格闘技ファンが「お前が出ないと盛り上がらないだろ」っていう気持ちがあったのも、仕方ないと思います。そこから少しコロナで期間が空いて、斎藤裕選手と試合をして負けて(20年11月)、すぐにリベンジしたいと思ったから1ヶ月後の大みそかでドミネーター選手とやって、その試合も70キロ契約だから言われて。体重を落とすのも大変で命がけなんですよ。
そんな感じで、自分がやりたいベストな試合ってあんまりなかったけど、応援してくれるファンが多くなってきたし、求められる声が大きくなると自分も人を楽しませるのが好きだから、エンターテイナーとして期待に応えなきゃいけない。性格的にそういう葛藤がストレスになっていると思うけど、今後もそういう声はずっとあるだろうし、人気があるうちは付き合っていかなきゃいけないと思っています。
■平本蓮の会見は「みんな分かっていたこと素直に口に出しただけ」vs.YA-MANの予想は?
――YA-MAN戦直後に引退を宣言されたときは、クレベル・コイケ選手や萩原京平選手など、多数のファイターから激励や労いの声が寄せられました。
朝倉 試合直後はあまり落ち着いて見られなかったですね。でも、榊原社長も言っていましたけど、選手から同情されるのは別にうれしいことではないですから。
――これまで対立していた平本蓮選手からもDMが来て、それをインスタグラムで公開したことに大きな反響がありました。これまでもDMでやり取りはあった?
朝倉 一方的に彼が何回か送ってきてけど、僕は一度も送ったことがないです。今回も別にDMにレスしたわけじゃないけど、この2〜3年のストーリーというか、いつかやらないといけないと思っていたなかで、平本から素直なメッセージを受けたので。そこはシンプルに「引退する前にやらないといけないことがある」と思いました。
――RIZIN大みそか大会の会見で、平本選手が未来さんへも思いを語っていたのはご覧になりましたか?
朝倉 TikTokで見ましたよ。彼が言ったことは、みんなが分かっていたことじゃないですか。それを素直に口に出したっていうだけで、全然嫌いなところはあるし(笑)、良いところもあるし、お互いにそうだと思うんですよ。平本も俺の嫌いなところもあるだろうし。それが人間だし、メディアに出ている以上はいろんなことが査定されるというか。その中で俺は平本の嫌いなところは嫌いだし、でも根が良いヤツっていうのは分かってるので、ストーリー的にも試合をやらないといけない相手だなって感じです。会見でめっちゃ良いことを言ってくれたからって、大好きってことはないですね。
――大みそかの平本蓮vs.YA-MANは未来さんとの試合を賭けたような一戦となりますが、勝敗予想は?
朝倉 平本が勝つんじゃないですか。でも、そこまで相性が良いわけでもないから、ある程度は厳しい戦いになると思っています。
■BreakingDownから原石を見つけ、JTTで磨いてプロへつながる道を作る
――所属ジムのJTTについて、生まれ変わって2ヶ月ほど経ちますが、変化を実感するところはありますか?
朝倉 最初に発表したときはメンバーがいつも通りだったけど、最近は常に選手が20〜30人くらいはいる状態になったし、コーチも原口健飛選手とか中村K太郎さんが入ってくれたことで、ほかのコーチも協力してくれるようになりました。名前は言えないけど出稽古にくる選手もめっちゃ増えたし、練習の環境は良くなっていると実感できています。今後も強い選手がどんどん来てくれたらうれしいですね。
――ジムオーナーの堀鉄平さんは、未来さんがCEOを務めるBreakingDownで活躍してプロのMMA選手を目指したい人がいたら、JTTに誘って育てていきたいと話していました。
朝倉 僕も同じ考えで、BreakingDownから将来の日本の格闘技界を引っ張る存在を見つけたいです。やっぱり数字が一番集まるところに才能のある原石も集まってくるので、近いうちに絶対にそういう選手が出てくると思うし、そういった事も含めてBreakingDownの良いところです。その部分がないと、格闘技に対する貢献度が低くなってしまうので。エンタメだけじゃなく、格闘技につながる道を作っていきたいです。
――その流れで、BreakingDownで活躍する冨澤大智選手が大みそかの『RIZIN.45』に出場し、Krush王者の篠塚辰樹選手との対戦が決定しました。
朝倉 BreakingDown出身の選手が実績のある選手に勝つことができたら、BreakingDownにいる人たちの希望になるし、世間の印象も変わってくるんじゃないですか。ただ、世間的にはBreakingDownは注目度があるので冨澤くんがめちゃめちゃ強い印象ですが、試合は8−2か7−3くらいで篠塚選手が勝つと思っていて、冨澤くんには相当厳しい戦いです。BreakingDownでは“知名度イコール強い”と勘違いされて、冨澤くんは厳しいけど勝たないといけないという、ある種の十字架を背負っていますが、難しい試練を乗り越えて評判をひっくり返すくらいの試合を期待したいです。
■「格闘技業界は今後ずっと不良とか喧嘩と共存していかないといけない」
――BreakingDownは10人ニキさんやこめおさんなど、出場者の人生をプラスにする側面がある一方で、鈴木千裕選手の「不良が格闘技をダメにする」発言が支持されるように、オーディションの乱闘などに批判の声もあります。未来さんはCEOとしてBreakingDownに“不良的な要素”は必要だと考えていますか?
朝倉 必要だと思います。にわか層が一番興味を持つのはその部分で、だからオーディションなどの動画がRIZINの会見とかよりも見られているわけだし、格闘技のコアなファン以外を取り込まないと、市場は大きくなっていかないです。その中で、不良や喧嘩は格闘技とは切っても切り離せない関係性だし、格闘家がトップアスリートだけだったらつまらないと思います。そもそも戦いって喧嘩の要素が入ってるじゃないですか。だから不良との親和性がすごく良いし、格闘技業界は今後ずっと不良とか喧嘩と共存していかないといけないと思います。
格闘技業界が、みんな小学生からずっと喧嘩もしたことない真面目な人だけだったら、たぶん市場は広がらないで狭くなるだろうし、どれだけの人に興味があるか、どれだけの人が見たいかっていうことが大事で、“不良的な要素”を排除したらその部分が無くなってしまう。それは数字が物語っていて、BreakingDownのオーディション動画が500万再生されて、知らない格闘技団体で強い選手が会見をして「相手は素晴らしい選手なので全力を尽くして頑張ります」って言っても、せいぜい5000再生くらいしかいかないですよ。
――未来さんの動画に出演した浅田舞さんも「BreakingDownをきっかけに格闘技に興味を持った」と話していたように、格闘技の間口を広めるためにも必要な面もありますね。
朝倉 鈴木くんみたいな真面目なファイターが、不良の格闘技とかBreakingDownのオーディションにジェラシーを抱いて「自分も頑張ろう」って思うのは、相乗効果でお互いに高めあって良いと思います。ただ、鈴木くんもアゼルバイジャンの会見でケラモフと乱闘してましたよね(笑)。
――今年の大みそかの『RIZIN.45』は会場に行かれますか?
朝倉 海のセコンドにつくかどうかは分からないけど、冨澤くんも出るので会場には行きます。リング上からあいさつは嫌いなんでやりたくないですけど、平本vs.YA-MANは最前列で見させてもらいますよ。
――バックステージで平本選手とすれ違ったら、なにか声はかけますか?
朝倉 別にかけないし、話しかけられたら話すかもしれないけど、別に仲良くする必要はないと思っています。
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2023/12/16