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元宝塚・宙組経験者の七海ひろき、“今の私の思い”独白「無関係とは思えず」「静観している方が苦しい」

 元宝塚歌劇団の男役スターで、俳優・歌手の七海ひろきが、12日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。宙組の劇団員が急逝した件をめぐり、劇団の体質が問題視されている現状について「今の私の思い」を語った。

七海ひろき (C)ORICON NewS inc.

七海ひろき (C)ORICON NewS inc.

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 9日に期間限定公開された動画で、七海は「まず最初に、亡くなられた生徒さん、そしてご遺族の方に、心よりお悔やみ申し上げます。ご遺族のお気持ちは計り知れないですし、絶対に起きてはいけない出来事でした」と神妙に切り出し、その後約13分間、用意したメッセージを読み上げた。

 七海は、宝塚音楽学校を経て、2003年に89期生として歌劇団に入団。宙組に在籍経験がある。組替えで、15年4月から星組となり、19年3月に退団。その後、俳優・歌手のほか、声優など活動の幅を広げてきた。

 事情を詳しく知らない自分が何かを語ることで「誰かが悲しんだり傷ついたり、誤解が生じないか」と心配し、これまで発言せずに見守ってきたという。しかし「宝塚は私の人生の半分、青春のすべてを捧げてきた場所。私のふるさと。無関係とは思えず、静観している方が自分としては苦しい」と向き合った。

 また、今回の発信はあくまで「核心に迫る内容ではなく、あくまで私個人が感じていること」「皆さんそれぞれがお持ちの考えを否定するわけでも、自分の考えに賛同を求めるものでもありません」と断った。

 その上で、宝塚出身者として、劇団内外を隔てる“分厚いベール”を「タイムスリップしているぐらい時代の感覚が異なる世界」と証言。「宝塚は華やかな龍宮城」で「(退団後は)浦島太郎のよう」と例え、退団後の経験を踏まえ「初めて知る一般常識がたくさんあった」と明かした。

 一方で、「血のにじむような努力」が生む宝塚の一糸乱れぬステージの魅力も理解し、「すべてが悪いかと言うと、すごく難しい」と胸の内を明かした。

 そうした中で「外の世界ではすごい速度ではすごいスピードで時が進んでいき、いろいろな価値観や考え方が変わっていて、個人を尊重する時代になった」とし、「宝塚のこの状況は、誰か特定の人が突然始めたことではなくて、時代にあわせて変化できないまま年月が経ち、109年続いてきた宝塚の歴史の積み重ねによるものなんじゃないか」と私見を述べた。

 七海は「宝塚歌劇団の生徒でいたことを恥じず、誇りに思っていきたい」という。だからこそ「宝塚が続いていくためにも、これからの生徒さんの未来のためにも、劇団が誠実に向き合って、本気で改革に取り組んでくださることを心から願っています。昔のままで止まっている環境なので、時計をちゃんと動かして、令和の時を刻んでいっていただきたい」と呼びかけた。

 宝塚に対する厳しい意見も受けとめるとともに、「今この瞬間も懸命に活動している現役の生徒さんのためにどうか想いを寄せてほしい」と要望。また、この発信を受け「私への批判的な意見が出るかもしれません」と覚悟も伝え、「その意見を否定しないでいただきたい」とした。あわせて「私の意見を過度に肯定したりもしないでください」と重ねた。

YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」

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