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　アーティストのHYDE（L'Arc〜en〜Ciel／THE LAST ROCKSTARS）が13日、オーストリアの観光大使に就任した。オーストリア政府観光局による観光大使の任命は世界各局の中でも史上初となり、就任式でHYDEは「日本のみなさんに広く伝えていきたい」と使命感をにじませた。

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　駐日オーストリア大使館で行われた就任式では、はじめにエリザベート・ベルタニョーリ大使からオーストリア政府観光局の日本支局が来年に創設50周年を迎えると報告。「オーストリアは観光立国であり、日本から訪れてくださるみなさんによって、文化と経済にける素晴らしい架け橋がいくつも築かれてきました」と感謝した。

　そして、大使館と政府観光局でより緊密な提携を図るべく、政府観光局日本支局を正式に大使館の管轄機関とすること、同局の名称を「オーストリア大使館観光部（Austrian Embassy Tourism Section）」へ変更することも発表された。

　同日本局長のニコル・キルヒマイヤー氏は流暢（りゅうちょう）な日本語であいさつし、「きょうはさらにエキサイティングな発表があります」とにっこり。「大使館の1セクションとなるにあたって、新しい挑戦をしてみようと思います」と言い、HYDEの観光大使就任を発表した。

　HYDEを観光大使に任命した理由は「第一に、長年にわたる音楽活動の実績にある」とし、「HYDEさんによる音楽業界への卓越した貢献は、音楽と文化に対する精神を体現しています。オーストリアの文化を魅力を深く理解し発信する観光大使として理想的であると考えました」と説明。「オーストリアの文化遺産を広く紹介するという弊局の活動が、 HYDEさんのご支援によって新たな高みを目指せると確信しています」と伝えた。

　ニコル氏から任命状を受け取ったHYDEは、にこやかにドイツ語であいさつし、「オーストリアにはまだ行ったことがありませんが、おいしい食事とワインに興味があります。なるべく早く訪れて自ら魅力を発見し、日本のみなさんに広く伝えていきたい」と意気込み。最後には「フィーレンダンク！」と笑顔を見せた。

　さらに、同局長（CEO）のアストリッド・シュテハルニック=シュタウディンガー氏から、オーストリアを代表するチョコレート菓子・ザッハートルテが贈呈された際には、茶目っ気たっぷりにうれしそうな笑顔も。最後に来賓たちに向けて「プロースト！（乾杯）」とグラスを掲げた。

　HYDEの在任期間は、2024年1月1日から2025年12月31日までの2年間。SNSによるオーストリアの情報発信など、多彩な活動を予定している。

　さらにHYDEは、政府観光局が発表した公式コメントでも「モーツァルトやベートーヴェンといった大音楽家が活躍したオーストリアとご縁ができたことを光栄に思います」と喜び、「特にヨーロッパの街が好きなので、ウィーンやザルツブルグなどを散歩したいですね。ワインを飲みながらクヌーデル、カイザーシュマーレンを食べてみたいです」と、まだ見ぬ土地やグルメに期待も寄せる。

　そして「現地で自分が見聞きし、感じたことを、ファンをはじめとしたみなさんに伝えることで、オーストリア旅行の盛り上がりに貢献したいと思います」と力強く伝えた。

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