横浜・みなとみらい21地区に、29日に開業する世界最大級の音楽特化型アリーナ「Kアリーナ横浜」のメディア向け説明会と内覧会が22日に行われました。2万人規模を収容する会場内部と周辺環境をレポートします。
まずはアクセスから。最寄りのみなとみらい線「新高島駅」の4臨港パーク口からは徒歩5分。「横浜アンパンマンこどもミュージアム」の正面を通り過ぎ、角を左折すると、正面に「ヒルトン横浜」、右手に「Kアリーナ横浜」が見えます。直進した先に見える階段を上ったところがサウスゲートで、「ヒルトン横浜」をくぐり抜けると、右側に「Kアリーナ横浜」のエントランスがあります。
(【加筆】ライブ当日の混雑時に再計測してみました。電車を降り、4臨港パーク口の地上に出るまでが4分、そこからKアリーナ横浜のエントランスまでは、信号待ちも含めて10分弱かかりました)
ターミナル駅のJR・私鉄「横浜駅」東口からは徒歩11〜12分。横浜市が着工しているウエストゲート(歩行者デッキ)が完成すると、徒歩8〜9分ほどでアクセスできるようになるそうで、来年夏頃の完成が待たれます。
広々としたウッドデッキ(階段)を上ると、高さ45メートル、地上9階建、真っ白なアリーナがそびえ立っています。29日の開業日から10月1日まで3日間行われる、ゆずのこけら落とし公演の告知フラッグや看板が目に入ってきます。
ガラス張りのメインエントランスはLEVEL3(3F)。正面の真っ赤な階段と、「K-ARENA」のウォールアートが印象的です。エントランスのライティングは、アーティストカラーに変えられるそうなので、注目してみてください。
音楽に特化した会場ならではの設備として最大の特徴は、全席がステージ正面を向いた扇型の形状。全席が“音の正面”になっています。座席数は2万33席、アリーナをスタンディングにした場合は2万2000人を収容します。
この形状についてKアリーナマネジメントの田村剛代表取締役社長は「ステージまで近く見えます。逆に言いますと、アーティストから見て、非常に客席が近くなりますので一体感が創出しやすい」と特性をアピール。
フランス製のハイスペックスピーカー「L-ACOUSTICS」約200個が随所に設置され、どの席でもムラなく、均一に音が広がるそう。吸音パネルも随所に設置され、反響・残響対策もバッチリとのことで「音の通りや音響に非常にケアした施設になっております」(田村社長)と自信をうかがわせます。
フロアはLEVEL1(アリーナ)、LEVEL3(ロアースタンド)、LEVEL5(ミドルスタンド)、LEVEL6(VIPエリア)、LEVEL7(アッパースタンド)に分かれていました。最上段は他会場に増して、“天空”感があります。
特徴的なのは、全席に導入された座り心地のいいファブリックシート。パイプ椅子が一般的なアリーナ席もファブリックシートなのがうれしいところです。各席にはカップホルダー2つ付き。スタンド席は千鳥配列で、前席との段差も高いので、視界は良さそうです(ただし傾斜がすごいです)。LEVEL5の前方中央には、赤いシートのバルコニー席が設けられていました。
うれしい設備として、LEVEL5には408席の大空間ラウンジ「Lounge 5」が用意され、飲食が可能です。売店は計11ヶ所、コインロッカーは館内外に6200個が設置されています。コインロッカー以外はキャッシュレス化とのことなので、現金派はご注意を。
LEVEL7にはBarラウンジ「Arena Bar 7」(ドリンクのみ提供)120席があり、公演後も夜景が美しいウォーターフロントで過ごすことができます(ラストオーダーは午後10時、クローズは午後11時)。いずれは公演がない日もBarをオーブンする準備をしているとのことです。
LEVEL6は「VIPラウンジ」エリア。真ん中のラグジュアリーな部屋は主催者への貸し出しスペースで、20人が利用可能。その両脇には10人が入れる部屋が5室ずつあり、企業向けに販売されています。
会場の内外にも音楽特化型ならではの充実した設備が。バックヤードの内覧は不可でしたが、リハーサル室やインタビュー室など、機能別の部屋が用意されているそうです。
また、メインエントランスの奥(海側)にあるノースエントランスの前には、テントが常設されていました。これはグッズ販売エリアで、主催者側はそのまま商品を持ち込んで販売することが可能とのことです。
天井は総重量120トンまで吊り下げ可能。設営時の安全面にも配慮し、高いところで作業することなく、地上で作業して吊り上げることができる「昇降グリッド」を採用。この昇降グリッドを導入しているのは、日本ではさいたまスーパーアリーナに続いて2例目だそうです。
こうした主催者側にも配慮されたアリーナの建設にあたっては、設計段階からコンサートプロモーターにヒアリングを実施。使い勝手の悪い部分を極力解消したうえで、目に見えない部分までケアした作り込みになっているとのことでした。
Kアリーナ横浜は、オフィスビル「Kタワー横浜」、ホテル「ヒルトン横浜」と3棟がデッキでつながり、一体化したエリアとなっており、前出の田村社長は「新しい施設というよりも、新しい街が一つできた」と自信たっぷり。Kアリーナ横浜前の広場には、常設の屋外ステージや500インチの巨大ビジョンも設けられており、パブリックビューイングなどの利用も構想しているそうです。
ゆずのこけら落とし公演後は、LUNA SEA、SOPHIA、サム・スミス、King & Prince、アイドルマスター SideM、モトリー・クルー/デフ・レパード、Awich、スピッツ、IVE、INI、福山雅治ら国内外の人気アーティストの公演が決定。1年半先まで、ほぼ土・日・祝日は予約で埋まっているとのことです。開業を楽しみに待ちましょう。
まずはアクセスから。最寄りのみなとみらい線「新高島駅」の4臨港パーク口からは徒歩5分。「横浜アンパンマンこどもミュージアム」の正面を通り過ぎ、角を左折すると、正面に「ヒルトン横浜」、右手に「Kアリーナ横浜」が見えます。直進した先に見える階段を上ったところがサウスゲートで、「ヒルトン横浜」をくぐり抜けると、右側に「Kアリーナ横浜」のエントランスがあります。
(【加筆】ライブ当日の混雑時に再計測してみました。電車を降り、4臨港パーク口の地上に出るまでが4分、そこからKアリーナ横浜のエントランスまでは、信号待ちも含めて10分弱かかりました)
ターミナル駅のJR・私鉄「横浜駅」東口からは徒歩11〜12分。横浜市が着工しているウエストゲート(歩行者デッキ)が完成すると、徒歩8〜9分ほどでアクセスできるようになるそうで、来年夏頃の完成が待たれます。
広々としたウッドデッキ(階段)を上ると、高さ45メートル、地上9階建、真っ白なアリーナがそびえ立っています。29日の開業日から10月1日まで3日間行われる、ゆずのこけら落とし公演の告知フラッグや看板が目に入ってきます。
ガラス張りのメインエントランスはLEVEL3(3F)。正面の真っ赤な階段と、「K-ARENA」のウォールアートが印象的です。エントランスのライティングは、アーティストカラーに変えられるそうなので、注目してみてください。
音楽に特化した会場ならではの設備として最大の特徴は、全席がステージ正面を向いた扇型の形状。全席が“音の正面”になっています。座席数は2万33席、アリーナをスタンディングにした場合は2万2000人を収容します。
この形状についてKアリーナマネジメントの田村剛代表取締役社長は「ステージまで近く見えます。逆に言いますと、アーティストから見て、非常に客席が近くなりますので一体感が創出しやすい」と特性をアピール。
フランス製のハイスペックスピーカー「L-ACOUSTICS」約200個が随所に設置され、どの席でもムラなく、均一に音が広がるそう。吸音パネルも随所に設置され、反響・残響対策もバッチリとのことで「音の通りや音響に非常にケアした施設になっております」(田村社長)と自信をうかがわせます。
フロアはLEVEL1(アリーナ)、LEVEL3(ロアースタンド)、LEVEL5(ミドルスタンド)、LEVEL6(VIPエリア)、LEVEL7(アッパースタンド)に分かれていました。最上段は他会場に増して、“天空”感があります。
特徴的なのは、全席に導入された座り心地のいいファブリックシート。パイプ椅子が一般的なアリーナ席もファブリックシートなのがうれしいところです。各席にはカップホルダー2つ付き。スタンド席は千鳥配列で、前席との段差も高いので、視界は良さそうです(ただし傾斜がすごいです)。LEVEL5の前方中央には、赤いシートのバルコニー席が設けられていました。
うれしい設備として、LEVEL5には408席の大空間ラウンジ「Lounge 5」が用意され、飲食が可能です。売店は計11ヶ所、コインロッカーは館内外に6200個が設置されています。コインロッカー以外はキャッシュレス化とのことなので、現金派はご注意を。
LEVEL7にはBarラウンジ「Arena Bar 7」(ドリンクのみ提供)120席があり、公演後も夜景が美しいウォーターフロントで過ごすことができます(ラストオーダーは午後10時、クローズは午後11時)。いずれは公演がない日もBarをオーブンする準備をしているとのことです。
LEVEL6は「VIPラウンジ」エリア。真ん中のラグジュアリーな部屋は主催者への貸し出しスペースで、20人が利用可能。その両脇には10人が入れる部屋が5室ずつあり、企業向けに販売されています。
会場の内外にも音楽特化型ならではの充実した設備が。バックヤードの内覧は不可でしたが、リハーサル室やインタビュー室など、機能別の部屋が用意されているそうです。
また、メインエントランスの奥(海側)にあるノースエントランスの前には、テントが常設されていました。これはグッズ販売エリアで、主催者側はそのまま商品を持ち込んで販売することが可能とのことです。
天井は総重量120トンまで吊り下げ可能。設営時の安全面にも配慮し、高いところで作業することなく、地上で作業して吊り上げることができる「昇降グリッド」を採用。この昇降グリッドを導入しているのは、日本ではさいたまスーパーアリーナに続いて2例目だそうです。
こうした主催者側にも配慮されたアリーナの建設にあたっては、設計段階からコンサートプロモーターにヒアリングを実施。使い勝手の悪い部分を極力解消したうえで、目に見えない部分までケアした作り込みになっているとのことでした。
Kアリーナ横浜は、オフィスビル「Kタワー横浜」、ホテル「ヒルトン横浜」と3棟がデッキでつながり、一体化したエリアとなっており、前出の田村社長は「新しい施設というよりも、新しい街が一つできた」と自信たっぷり。Kアリーナ横浜前の広場には、常設の屋外ステージや500インチの巨大ビジョンも設けられており、パブリックビューイングなどの利用も構想しているそうです。
ゆずのこけら落とし公演後は、LUNA SEA、SOPHIA、サム・スミス、King & Prince、アイドルマスター SideM、モトリー・クルー/デフ・レパード、Awich、スピッツ、IVE、INI、福山雅治ら国内外の人気アーティストの公演が決定。1年半先まで、ほぼ土・日・祝日は予約で埋まっているとのことです。開業を楽しみに待ちましょう。
このニュースの流れをチェック

2023/09/24