テレビアニメ『葬送のフリーレン』が、29日午後9時より日本テレビ系「金曜ロードショー」で2時間スペシャルとして初回放送される。それ以降は10月6日より新たなアニメ枠で毎週金曜11時から放送されるが、そんな注目作品に出演する主人公・フリーレン役・種崎敦美(※崎は「たつさき」)、フェルン役・市ノ瀬加那、シュタルク役・小林千晃、ヒンメル役・岡本信彦の4人に作品の魅力などを聞いた。(撮影:上野留加/文:遠藤政樹/編集:櫻井偉明)
■丁寧に描く作品の魅力 人間の面白さ&あふれる愛の物語
同作は、2020年4月より『週刊少年サンデー』にて連載中の同名漫画が原作で、魔王を倒した勇者一行のその後を描く“後日譚ファンタジー”。魔法使いのエルフ・フリーレンが、勇者亡き後の世界で、新しい仲間たちとともに新たな冒険を繰り広げるストーリー。
“魔王討伐後”という斬新な時系列で展開する、胸に刺さるドラマやセリフ、魔法や剣による戦い、思わず笑ってしまうユーモアなど、キャラクターたちが織り成す物語が多くの読者を獲得。「マンガ大賞2021」で大賞を受賞した人気作品で、コミックスは累計1000万部を突破している。
――第1話から感動する物語ですが、作品に初めて触れたときの感想を教えてください。
【種崎】 1000年生きているエルフが主人公なので、時間の流れ方がほかの作品にないような描写がされていたり、その時間の流れの中でフリーレンが旅の道中で出会う人や一緒に旅をしている人との積み重ねが丁寧に美しく描かれています。見ている側にもいろんな気持ちが積み重なり、降り積もっていく作品です。言葉とかでなく心で感じる作品だな…と思いました。
【岡本】 エルフから人間を学ぶのは珍しい作品だと思いますし、「人間ってこうだよね」というのを違う側面から言ってもらえることで、よりリアルというか…人間の良さはこういうところにあると気づいた感覚がありました。
【市ノ瀬】 別れから始まるのが新しくて新鮮だなと感じました。ヒンメルたちと冒険をしてきてわからなかった気持ちを、フェルンやシュタルクたちと冒険をしていく中で改めて感じ取っていく…ヒンメルたちの軌跡をたどっているような感じがすてきです。
【小林】 音響監督さんが「この作品には愛という単語が出てきていない」とおっしゃっていたのですが、作品自体は愛にまみれていると思います。師弟愛もそうだし、ヒンメルとフリーレンの間にも、いろんな愛の形があって行き交っています。それを言葉にして出すのか、それをどうやって見つけていくのか…愛の行方が気になります。
――それぞれ演じられているキャラクターの魅力は?
【種崎】 私が思うフリーレンの魅力は、ものすごい魔法使いなのにわりとだらしなかったり…1000年も生きてるのにとっても普通なところが普通じゃなくてとっても魅力的です!!
【岡本】 ヒンメルの魅力はイケメンなところ! ただ実はあまりイケメンじゃないと、僕は思っています。イケメンと言っているけど普通の人で、つまり誰でも勇者になれるのではというメッセージをヒンメルが残してくれている感じがしています。「いいじゃないか偽物の勇者で」とセリフがとっても好きで、役者としても響く言葉です。「そうだよね」と思いながら日々、役者業をやっております。
【市ノ瀬】 フェルンは「ザ・女の子」という感じのキャラクターで、ちょっと不器用な子です。フリーレンとのやりとりではマネージャーのような振る舞いもするけど、魔法を学んでいるときは師弟関係であり、シュタルクと関わっているときは女の子感がすごく出ます。そういうもどかしさとか甘酸っぱさとか、いろんな要素がフェルンにありますが、不器用で真っ直ぐで、しっかり芯があるのが好きなポイントです。
【小林】 シュタルクはフリーレンにちょっと似ているところがあって。シュタルクは臆病で自分に自信がないのに、やるときはやる子でカッコいい…そのギャップが魅力的です。
■魔法を使えたら…? 分身魔法・常時リップ魔法…など個性的
――本作にも登場しますが、もし皆さんが魔法使いだったら、どんな魔法を使いたいですか。
【種崎】 作品の中の魔法も個性的ですよね。
【小林】 炎を出す魔法とか水を出す魔法じゃなくて、花畑を出すとか日常的な魔法がいっぱいあるのが、この作品の個性の一つですよね。
【岡本】 でも(かき氷の)シロップ出せないんだよね。シロップ出してほしい。
【市ノ瀬】 ブドウを酸っぱく変える魔法はあるのに(笑)。
【岡本】 分身めいた魔法はズルいと思います。遠距離で瓜二つのヤツをどこかに行かせるのはうらやましい! それができたらいろんなところへ旅行できるし、いろんな現場に行けるので仕事やりたい放題ですよね。
【市ノ瀬】 旅行と仕事、どっちが本当の自分がいいですか?
【岡本】 これが結局、どっちが本物の自分なのだろうと、わからなくなりそう(笑)。ドッペルゲンガー状態だから。
【種崎】 私は「今何を食べたいか」正確にわかる魔法がほしい。食べた瞬間に「あ、これ食べたいんじゃなかったな…」となると、人生もったいないと感じてしまうので。
【岡本】 そんなことあります?
【種崎】 必ず「その時食べたいもの」を食べられますか?
【岡本】 だいたい肉を食べたら「これかも」みたいな感じになるので(笑)。ちなみに、一番好きな食べ物は?
【種崎】 エビですが…毎日食べたいわけではないですし…やっぱりその瞬間一番食べたいものをできるだけ正確にいただきたいっ!
【小林】 僕は乾燥で唇が切れやすくて。
【市ノ瀬】 リップを塗ればいいだけじゃないですか(笑)
【小林】 あはは。でもそれを怠るというか、リップを忘れたらまた買ってを繰り返しているので、家がリップまみれになってしまい…。塗りたいときにリップを塗ってくれる「どこでもリップ」がほしいです。
【市ノ瀬】 長毛種のネコを飼っていて、家中が毛だらけになって掃除が大変。床も1日掃除機をかけないと毛のかたまりが落ちているくらいのレベルなので、ピッとやったらネコの毛を一瞬で掃除できる魔法があればいいな〜。
【岡本】 ネコの毛がダイヤに変わる魔法もいいんじゃない?
【市ノ瀬】 それは最高ですね!夢があります。
【種崎】 魔法ってすごいな!
■4人パーティ結成!役職は勇者・市ノ瀬、戦士・岡本、僧侶・小林、魔法使い・種崎
――勇者一行は魔法使い・僧侶・戦士のパーティで魔王を倒しました。この4人でパーティを組んだ場合、皆さんそれぞれどの役職がいいでしょうか。
【岡本】 まず前衛の戦士を誰が…、ジャンケンで負けた人になりそう(笑)。
【小林】 戦士を押しつけ合うみたいな(笑)。じゃあ市ノ瀬さん、あえての女子でということで戦士をお願いします。
【市ノ瀬】 イヤです(笑)。
【岡本】 強キャラ風で絶対強いってなると思うからいいのに。じゃあ一旦「せーの」でどれがいいか言ってみますか。せーの…。
【種崎&岡本】 魔法使い
【小林】 僧侶
【市ノ瀬】 勇者。
【市ノ瀬】 気持ちは魔法使いだったけど、勇者と言っちゃいました(苦笑)。
【小林】 僕は僧侶と言ったから、魔法使いの取り合いですね。
【種崎】 そうですね…って、どっちかが戦士!
【岡本】 種崎さんを戦士にさせるわけにはいかないので僕が戦士をやります! HP3ぐらいしかないですけど(笑)。多分、一発で倒れるので生き返る魔法をお願いします!
【小林】 回復より復活させる魔法優先で、唱えます!
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
■丁寧に描く作品の魅力 人間の面白さ&あふれる愛の物語
同作は、2020年4月より『週刊少年サンデー』にて連載中の同名漫画が原作で、魔王を倒した勇者一行のその後を描く“後日譚ファンタジー”。魔法使いのエルフ・フリーレンが、勇者亡き後の世界で、新しい仲間たちとともに新たな冒険を繰り広げるストーリー。
“魔王討伐後”という斬新な時系列で展開する、胸に刺さるドラマやセリフ、魔法や剣による戦い、思わず笑ってしまうユーモアなど、キャラクターたちが織り成す物語が多くの読者を獲得。「マンガ大賞2021」で大賞を受賞した人気作品で、コミックスは累計1000万部を突破している。
――第1話から感動する物語ですが、作品に初めて触れたときの感想を教えてください。
【種崎】 1000年生きているエルフが主人公なので、時間の流れ方がほかの作品にないような描写がされていたり、その時間の流れの中でフリーレンが旅の道中で出会う人や一緒に旅をしている人との積み重ねが丁寧に美しく描かれています。見ている側にもいろんな気持ちが積み重なり、降り積もっていく作品です。言葉とかでなく心で感じる作品だな…と思いました。
【岡本】 エルフから人間を学ぶのは珍しい作品だと思いますし、「人間ってこうだよね」というのを違う側面から言ってもらえることで、よりリアルというか…人間の良さはこういうところにあると気づいた感覚がありました。
【市ノ瀬】 別れから始まるのが新しくて新鮮だなと感じました。ヒンメルたちと冒険をしてきてわからなかった気持ちを、フェルンやシュタルクたちと冒険をしていく中で改めて感じ取っていく…ヒンメルたちの軌跡をたどっているような感じがすてきです。
【小林】 音響監督さんが「この作品には愛という単語が出てきていない」とおっしゃっていたのですが、作品自体は愛にまみれていると思います。師弟愛もそうだし、ヒンメルとフリーレンの間にも、いろんな愛の形があって行き交っています。それを言葉にして出すのか、それをどうやって見つけていくのか…愛の行方が気になります。
――それぞれ演じられているキャラクターの魅力は?
【種崎】 私が思うフリーレンの魅力は、ものすごい魔法使いなのにわりとだらしなかったり…1000年も生きてるのにとっても普通なところが普通じゃなくてとっても魅力的です!!
【岡本】 ヒンメルの魅力はイケメンなところ! ただ実はあまりイケメンじゃないと、僕は思っています。イケメンと言っているけど普通の人で、つまり誰でも勇者になれるのではというメッセージをヒンメルが残してくれている感じがしています。「いいじゃないか偽物の勇者で」とセリフがとっても好きで、役者としても響く言葉です。「そうだよね」と思いながら日々、役者業をやっております。
【市ノ瀬】 フェルンは「ザ・女の子」という感じのキャラクターで、ちょっと不器用な子です。フリーレンとのやりとりではマネージャーのような振る舞いもするけど、魔法を学んでいるときは師弟関係であり、シュタルクと関わっているときは女の子感がすごく出ます。そういうもどかしさとか甘酸っぱさとか、いろんな要素がフェルンにありますが、不器用で真っ直ぐで、しっかり芯があるのが好きなポイントです。
【小林】 シュタルクはフリーレンにちょっと似ているところがあって。シュタルクは臆病で自分に自信がないのに、やるときはやる子でカッコいい…そのギャップが魅力的です。
■魔法を使えたら…? 分身魔法・常時リップ魔法…など個性的
――本作にも登場しますが、もし皆さんが魔法使いだったら、どんな魔法を使いたいですか。
【種崎】 作品の中の魔法も個性的ですよね。
【小林】 炎を出す魔法とか水を出す魔法じゃなくて、花畑を出すとか日常的な魔法がいっぱいあるのが、この作品の個性の一つですよね。
【岡本】 でも(かき氷の)シロップ出せないんだよね。シロップ出してほしい。
【市ノ瀬】 ブドウを酸っぱく変える魔法はあるのに(笑)。
【岡本】 分身めいた魔法はズルいと思います。遠距離で瓜二つのヤツをどこかに行かせるのはうらやましい! それができたらいろんなところへ旅行できるし、いろんな現場に行けるので仕事やりたい放題ですよね。
【市ノ瀬】 旅行と仕事、どっちが本当の自分がいいですか?
【岡本】 これが結局、どっちが本物の自分なのだろうと、わからなくなりそう(笑)。ドッペルゲンガー状態だから。
【種崎】 私は「今何を食べたいか」正確にわかる魔法がほしい。食べた瞬間に「あ、これ食べたいんじゃなかったな…」となると、人生もったいないと感じてしまうので。
【岡本】 そんなことあります?
【種崎】 必ず「その時食べたいもの」を食べられますか?
【岡本】 だいたい肉を食べたら「これかも」みたいな感じになるので(笑)。ちなみに、一番好きな食べ物は?
【種崎】 エビですが…毎日食べたいわけではないですし…やっぱりその瞬間一番食べたいものをできるだけ正確にいただきたいっ!
【小林】 僕は乾燥で唇が切れやすくて。
【市ノ瀬】 リップを塗ればいいだけじゃないですか(笑)
【小林】 あはは。でもそれを怠るというか、リップを忘れたらまた買ってを繰り返しているので、家がリップまみれになってしまい…。塗りたいときにリップを塗ってくれる「どこでもリップ」がほしいです。
【市ノ瀬】 長毛種のネコを飼っていて、家中が毛だらけになって掃除が大変。床も1日掃除機をかけないと毛のかたまりが落ちているくらいのレベルなので、ピッとやったらネコの毛を一瞬で掃除できる魔法があればいいな〜。
【岡本】 ネコの毛がダイヤに変わる魔法もいいんじゃない?
【市ノ瀬】 それは最高ですね!夢があります。
【種崎】 魔法ってすごいな!
■4人パーティ結成!役職は勇者・市ノ瀬、戦士・岡本、僧侶・小林、魔法使い・種崎
――勇者一行は魔法使い・僧侶・戦士のパーティで魔王を倒しました。この4人でパーティを組んだ場合、皆さんそれぞれどの役職がいいでしょうか。
【岡本】 まず前衛の戦士を誰が…、ジャンケンで負けた人になりそう(笑)。
【小林】 戦士を押しつけ合うみたいな(笑)。じゃあ市ノ瀬さん、あえての女子でということで戦士をお願いします。
【市ノ瀬】 イヤです(笑)。
【岡本】 強キャラ風で絶対強いってなると思うからいいのに。じゃあ一旦「せーの」でどれがいいか言ってみますか。せーの…。
【種崎&岡本】 魔法使い
【小林】 僧侶
【市ノ瀬】 勇者。
【市ノ瀬】 気持ちは魔法使いだったけど、勇者と言っちゃいました(苦笑)。
【小林】 僕は僧侶と言ったから、魔法使いの取り合いですね。
【種崎】 そうですね…って、どっちかが戦士!
【岡本】 種崎さんを戦士にさせるわけにはいかないので僕が戦士をやります! HP3ぐらいしかないですけど(笑)。多分、一発で倒れるので生き返る魔法をお願いします!
【小林】 回復より復活させる魔法優先で、唱えます!
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
2023/09/29