俳優の杉咲花が主演する映画『市子』(12月8日公開)の予告編とポスタービジュアルが解禁となった。また、本作は韓国で10月4日〜13日に開催予定の「第28回釜山国際映画祭」がコンペティションのジソク部門(Jiseok部門)に出品される。
監督を務めた戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheater旗揚げ公演作品『川辺市子のために』を映画化。川辺市子(杉咲花)は、年間一緒に暮らしていた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、突然失踪。長谷川が行方を追い、これまで市子と関わりがあった人々から証言を得ていくと、彼女の底知れない人物像と、切なくも衝撃的な真実が次々と浮かび上がる…。
解禁された最新映像では、セーラー服を着た学生時代の市子(杉咲)が、どしゃぶりの雨の中、天を仰ぎながら「全部流れてしまえ!」と大声で叫ぶ印象的なシーンで幕を開ける。泣いているようにも笑っているようにも見える表情から目が離せない。
そして、大人になった彼女は同棲している恋人の長谷川(若葉)からプロポーズを受け涙するが、翌日に忽然と姿を消す。途方に暮れる長谷川は、訪ねてきた刑事・後藤(宇野祥平)から、市子に関して耳を疑う話を聞かされる。さらに、長谷川が市子の行方を追っていくと、彼女が名前や年齢を偽っていた過去が徐々に明るみになっていく…。誰も想像しなかった市子の真実。幸せな暮らしを自ら捨ててでも、彼女が手に入れたかったものとは?底知れない市子の表情に翻ろうされ、彼女が隠し続けてきた半生を見ずにはいられなくなる映像となっている。
ポスタービジュアルは、そんな彼女の顔を大きく切り取り、「すべては、生き抜くために。」というメッセージとともに、強く注がれる視線は、何も語っていないようでもあり、何かを訴えかけているようでもあり、捉えどころがなく、謎に包まれた市子のキャラクターをそのまま写し出している。
本作の出品が決まった釜山国際映画祭のジソク部門は、新人監督を対象としたニューカレンツ部門と並ぶコンペティション部門で、今年は本作を含む10本の作品がキム・ジソク賞を競う。プログラム・ディレクターを務めるナム・ドンチョル氏は「この映画は、まさに主人公の『市子』という存在そのものに関する映画だ。私たちは市子の過去を辿ってゆくにつれ、その境遇を理解するだけでなく、同時に、彼女を心から抱きしめてあげたい気持ちに駆られる」とコメント。本映画祭での上映が、『市子』のワールドプレミア上映となる。
作家性や個性の際立つ日本映画を発掘してきた釜山国際映画祭だが、2017年に設立されたキム・ジソク賞を独立させ、昨年から正式なコンペティションとなった釜山国際映画祭を代表する部門のひとつ。これまで同賞へ出品された日本映画には、杉咲も出演している『楽園』(19年、瀬々敬久監督)や受賞を果たした『羊の木』(18年、吉田大八監督)がある。
同映画祭では、昨年、日本でも賞レースを大いに賑わせた『ケイコ 目を澄ませて』(22年)が特別企画プログラム「Discovering New Japanese Cinema」で、また、『岬の兄妹』(18年)で業界を激震させた片山慎三監督の商業デビュー作品『さがす』(22年)がニューカレンツ部門で出品されるなど、日本映画界にとっても重要な映画祭となっている。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
監督を務めた戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheater旗揚げ公演作品『川辺市子のために』を映画化。川辺市子(杉咲花)は、年間一緒に暮らしていた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、突然失踪。長谷川が行方を追い、これまで市子と関わりがあった人々から証言を得ていくと、彼女の底知れない人物像と、切なくも衝撃的な真実が次々と浮かび上がる…。
解禁された最新映像では、セーラー服を着た学生時代の市子(杉咲)が、どしゃぶりの雨の中、天を仰ぎながら「全部流れてしまえ!」と大声で叫ぶ印象的なシーンで幕を開ける。泣いているようにも笑っているようにも見える表情から目が離せない。
そして、大人になった彼女は同棲している恋人の長谷川(若葉)からプロポーズを受け涙するが、翌日に忽然と姿を消す。途方に暮れる長谷川は、訪ねてきた刑事・後藤(宇野祥平)から、市子に関して耳を疑う話を聞かされる。さらに、長谷川が市子の行方を追っていくと、彼女が名前や年齢を偽っていた過去が徐々に明るみになっていく…。誰も想像しなかった市子の真実。幸せな暮らしを自ら捨ててでも、彼女が手に入れたかったものとは?底知れない市子の表情に翻ろうされ、彼女が隠し続けてきた半生を見ずにはいられなくなる映像となっている。
ポスタービジュアルは、そんな彼女の顔を大きく切り取り、「すべては、生き抜くために。」というメッセージとともに、強く注がれる視線は、何も語っていないようでもあり、何かを訴えかけているようでもあり、捉えどころがなく、謎に包まれた市子のキャラクターをそのまま写し出している。
本作の出品が決まった釜山国際映画祭のジソク部門は、新人監督を対象としたニューカレンツ部門と並ぶコンペティション部門で、今年は本作を含む10本の作品がキム・ジソク賞を競う。プログラム・ディレクターを務めるナム・ドンチョル氏は「この映画は、まさに主人公の『市子』という存在そのものに関する映画だ。私たちは市子の過去を辿ってゆくにつれ、その境遇を理解するだけでなく、同時に、彼女を心から抱きしめてあげたい気持ちに駆られる」とコメント。本映画祭での上映が、『市子』のワールドプレミア上映となる。
作家性や個性の際立つ日本映画を発掘してきた釜山国際映画祭だが、2017年に設立されたキム・ジソク賞を独立させ、昨年から正式なコンペティションとなった釜山国際映画祭を代表する部門のひとつ。これまで同賞へ出品された日本映画には、杉咲も出演している『楽園』(19年、瀬々敬久監督)や受賞を果たした『羊の木』(18年、吉田大八監督)がある。
同映画祭では、昨年、日本でも賞レースを大いに賑わせた『ケイコ 目を澄ませて』(22年)が特別企画プログラム「Discovering New Japanese Cinema」で、また、『岬の兄妹』(18年)で業界を激震させた片山慎三監督の商業デビュー作品『さがす』(22年)がニューカレンツ部門で出品されるなど、日本映画界にとっても重要な映画祭となっている。
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2023/09/01