6月6日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催された『ショートショート フィルムフェスティバル ＆ アジア（SSFF＆ASIA） 2023』オープニングセレモニー内で、第2回「MILBON BEAUTY AWARD」が発表され、スウェーデンのグスタフ・エージェルストランド、オーサ・エクマン、オスカー・ヘディン・ヘッテバーグ、アンデルス・テイゲンの４名による共同制作作品『さようならまでの時間／LIVE TILL I DIE』が大賞を受賞。4人を代表して来日したオーサ・エクマン監督は「登場人物たちは見た目も美しいですが、何よりも内面も美しくてハッピーであることを描きました」と作品に込めた思いを語っていた。

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　「MILBON BEAUTY AWARD」は、SSFFが美容向けヘア化粧品メーカーの株式会社ミルボンと共に設立したアワード。上映作品の中からもっとも「美しさ」を体現するショートフィルムを表彰する。受賞作は、ミルボンの公式webマガジン「Find Your Beauty MAGAZINE」で展開中のショートフィルム配信プロジェクト「MILBON BEAUTY MOVIES」にて公開される。

　『さようならまでの時間／LIVE TILL I DIE』は、ストックホルム郊外の国営老人ホームを舞台に、祖母の死を嘆き続ける心優しい介護福祉士モニカと、家族のいない99歳の入居者エラの間に生まれた絆と共に、高齢者介護の難しさと可能性を描いた、人生を肯定する感動物語。

　エクマン監督は「今日はお招きいただきましてありがとうございました」と挨拶すると「ミルボンさんの美を具現化するメッセージを表すものとして、この映画が選ばれてうれしい。登場人物は、見た目も美しいですが、何よりも内面も美しくてハッピーであることを描いた映画です」と語る。

　プレゼンターとして登壇した株式会社ミルボンの代表取締役社長・佐藤龍二氏は、受賞作品について「この作品を選ばせていただいた要因は二つです」と述べると「一つ目は、介護というなかで最後まで寄り添う伴走者という意味で、美容の世界も、いま日本は少子高齢化が進むなか、いかにお客様が最後まで美しくありたいという気持ちに寄り添うかということが共通しているなと思いました。さらに二つ目として、デジタルの時代だからこその人との絆が、外面だけではなく内面的にも表現されているということ」と説明する。

　またトークセッションの司会を務めたLiLiCoは、自身の出身であるスウェーデンの物語であることに「（自分の）親と被って大号泣してしまいました」と感想を述べると、ミルボンが「美」をテーマにしたショートフィルムやイベントを手掛ける理由について佐藤氏に質問した。

　LiLiCoの問いかけに佐藤氏は「ショートムービーという映画を通して、いかに心豊かな人生が送れたら幸せだなと言うことを提示していきたいという思いと、多様な美しさを表現し、新しい美しさや文化が生まれることを期待して、こうした試みを行っています」と今後の展望を語っていた。

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