「第95回アカデミー賞」(2023年)主要6部門(作品賞、監督賞、主演女優賞など)にノミネート、「第80回ゴールデン・グローブ賞」(23年)主演女優賞(ドラマ部門)、「第79回ベネチア国際映画祭」(22年)女優賞ほか世界の映画祭を席けんした、トッド・フィールド監督とケイト・ブランシェット主演の映画『TAR/ター』が今月12日に公開される。このたび、すべての演奏シーンを自身で演じきったケイト・ブランシェットが、生徒を理詰めで容赦無く追い詰める、圧巻の長回し“パワハラ講義”シーン映像が公開された。
本作は、世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ターを主人公に描く、サイコスリラー。
実在のターは、アメリカの5大オーケストラで指揮者を務めた後、ベルリン・フィルの首席指揮者に就任、7年を経た今も変わらず活躍。作曲者としての才能も発揮し、エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞のすべてを制し、そして師バーンスタインと同じくマーラーを愛し、ベルリン・フィルで唯一録音を果たせていない交響曲第5番を、遂に来月ライブ録音し発売し、自伝の出版も控えるなど“全てを手に入れる寸前”だ。
解禁された映像は、ジュリアード音楽院で講義中のターが、入学したての1年生の生徒の不用意な発言を聞き逃さず、問詰めるシーンを切り取ったもの。生徒は差別的な時代で活動したバッハの音楽に嫌悪感を持っていたが、ターはそんなまだ若い生徒の素朴な意見を理解し、導く気はさらさらなく、「もしバッハの才能が、性別や出身国で格下げされるようならあなたも同様よ」と、容赦なく追い詰めていく。
自分にも、生徒にも完璧を求める天才の圧倒的な自信とそして傲慢な態度、そしてヒリつく授業の空気感を長回し撮影でリアルに捉えた映像からは、ブランシェットの完璧を超えた恐るべき役作りを察するに余りある。
「この映画は体験型」とユニークな分析をしたブランシェット。また、「この映画は“日常の物語”であると同時に“クラシック音楽の世界の物語”でもあり、さらにジェンダーというテーマも扱っている」とし、「従来の男性中心の世界として描かれていないから、多面的なテーマを抵抗なく捉え、権力構造についての物語について、会話するきっかけにできる」と多様な面を持つ本作に関しての思いと、「制作のあらゆる過程で喜びを感じ、最高の体験をさせてもらったわ」と感謝を述べていた。
本作は、世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ターを主人公に描く、サイコスリラー。
解禁された映像は、ジュリアード音楽院で講義中のターが、入学したての1年生の生徒の不用意な発言を聞き逃さず、問詰めるシーンを切り取ったもの。生徒は差別的な時代で活動したバッハの音楽に嫌悪感を持っていたが、ターはそんなまだ若い生徒の素朴な意見を理解し、導く気はさらさらなく、「もしバッハの才能が、性別や出身国で格下げされるようならあなたも同様よ」と、容赦なく追い詰めていく。
自分にも、生徒にも完璧を求める天才の圧倒的な自信とそして傲慢な態度、そしてヒリつく授業の空気感を長回し撮影でリアルに捉えた映像からは、ブランシェットの完璧を超えた恐るべき役作りを察するに余りある。
「この映画は体験型」とユニークな分析をしたブランシェット。また、「この映画は“日常の物語”であると同時に“クラシック音楽の世界の物語”でもあり、さらにジェンダーというテーマも扱っている」とし、「従来の男性中心の世界として描かれていないから、多面的なテーマを抵抗なく捉え、権力構造についての物語について、会話するきっかけにできる」と多様な面を持つ本作に関しての思いと、「制作のあらゆる過程で喜びを感じ、最高の体験をさせてもらったわ」と感謝を述べていた。
2023/05/05