すでに全米をはじめ、世界中で大ヒットしているアニメーション映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が、本日(28日)より日本でも公開される。ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』の発売から約38年経つが、初のアニメーション映画作品となる。なぜこのタイミングでの映画化に至ったのか。本作を製作した“マリオの生みの親”で任天堂代表取締役フェローの宮本茂氏と、アニメーション制作会社「イルミネーション」の創業者で最高経営責任者(CEO)クリス・メレダンドリ氏が経緯を明かす。
2人が初めて出会ったのは、2014年。クリス氏は「16年前にイルミネーションを立ち上げてすぐに、日本のプロデューサーやクリエイターたちにお会いしたくて日本に来ました。当時から日本の方と協業したいという願いがありました。2014年に宮本さんにお会いできると聞いて飛びつきました」と振り返る。
ちょうどその頃、任天堂では「岩田聡社長(当時)らと、家庭用ゲーム機がほとんど普及していない国もある中で、ゲーム機を持ってない人たちにも任天堂のキャラクターを知ってもらうことを考えたほうがいいよね、IPを大事にしていくべきだよね、といった話から、モバイルや映画もやっていこうと動きだしたところだった」と、宮本氏は明かす。
というのも「マリオ」が誕生してから、「マリオ=ゲーム」といった考え方を貫き、「映画などのためにマリオの好きな食べ物や家族構成などの設定を決めてしまうと、次のゲームを作るときの制約になりかねないので、ゲーム以外では何も決めないでおこうと、避けてきました。でも、これからは積極的に映像化していこう。映像コンテンツを作るんだったら、自分たちでやっていきたいよね、と考えていたところで、クリスさんに出会ったんです」
まさに、出会うべくして出会った2人。「クリスさんと会って話してみると私のゲームの作り方とクリスさんのアニメの作り方が似ているという話で盛り上がったんです。それなら一緒に映画を作ってみたら面白いんじゃないか、というところから企画がスタートしました」。そして、今日に至るまで「本当に両者の間で意見が食い違ってもめる、といったことがなかったんです!」と、宮本氏。共鳴し合えたのは、両者とも“お客様ファースト”であったからだと言う。
宮本氏は「イルミネーションのスタッフからは、トップのクリスさんのご機嫌を伺うのではなく、常に観客に楽しんでもらうためにはどうするのがいいのか、という視点で物事を考える、そういう意識を持っているな、というのをすごく感じました。僕らもそういう考え方なんです」。
クリス氏も「観客の皆さんに楽しんでもらう、劇場を後にする時にキャラクターたちとどういった関係を築いていくか、そこに注目して映画を作ってきました。任天堂のチームの皆さんもそういった姿勢で、自分たちの最善を尽くして素晴らしい仕事をする方々だと感じました。ゲームと映画の違いはあっても、接点を有機的な形で見出すことができたと思っています。一緒に仕事をさせていただきながら本当に私たちも満たされ、とにかく楽しいものでありました」と、謙虚に語った。
もともとマリオは「イタリア系の移民でブルックリンに住んでいて、ブルーカラーのキャラクターというイメージ」で作っていたといい、アニメーション映画化に向けて具体的に動き始めた時、「僕らはマリオたちのキャラクター像を固める覚悟を決めただけ」だったと宮本氏。
クリス氏は「宮本さんをはじめ任天堂のチームと話し合いながら、マリオはどんなにやられても、倒されても、必ず起き上がる、立ち上がって前に進む、忍耐強さを核にして肉づけし、立体的なキャラクターにしていきました。幸いなことに、監督のアーロン・ホーヴァスさん、マイケル・ジェレニックさん、脚本のマシュー・フォーゲルさんらを中心とするクリエイティブチームのメンバーは皆、マリオのゲームが大好きで、さまざまなアイデアが出ましたし、宮本さんたちと一つひとつ丁寧に検討して、試しにやってみて、採用したり、しなかったりしながら作り上げていきました」。
そして、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』という“傑作”に結実。
宮本氏は「40年前8ビットで描いていたマリオがNINTENDO 64で3Dになって進化したけれど、どこか人形のような感じでした。それが今回アニメでやっと人間になったぞ!と実感できました。“ゲームが好きな人を裏切らない”、そして“ゲームを知らない人も楽しめる”、これをうまく詰め込んだ、エンターテイメントになりました」と、大満足の様子だった。
2人が初めて出会ったのは、2014年。クリス氏は「16年前にイルミネーションを立ち上げてすぐに、日本のプロデューサーやクリエイターたちにお会いしたくて日本に来ました。当時から日本の方と協業したいという願いがありました。2014年に宮本さんにお会いできると聞いて飛びつきました」と振り返る。
ちょうどその頃、任天堂では「岩田聡社長(当時)らと、家庭用ゲーム機がほとんど普及していない国もある中で、ゲーム機を持ってない人たちにも任天堂のキャラクターを知ってもらうことを考えたほうがいいよね、IPを大事にしていくべきだよね、といった話から、モバイルや映画もやっていこうと動きだしたところだった」と、宮本氏は明かす。
というのも「マリオ」が誕生してから、「マリオ=ゲーム」といった考え方を貫き、「映画などのためにマリオの好きな食べ物や家族構成などの設定を決めてしまうと、次のゲームを作るときの制約になりかねないので、ゲーム以外では何も決めないでおこうと、避けてきました。でも、これからは積極的に映像化していこう。映像コンテンツを作るんだったら、自分たちでやっていきたいよね、と考えていたところで、クリスさんに出会ったんです」
まさに、出会うべくして出会った2人。「クリスさんと会って話してみると私のゲームの作り方とクリスさんのアニメの作り方が似ているという話で盛り上がったんです。それなら一緒に映画を作ってみたら面白いんじゃないか、というところから企画がスタートしました」。そして、今日に至るまで「本当に両者の間で意見が食い違ってもめる、といったことがなかったんです!」と、宮本氏。共鳴し合えたのは、両者とも“お客様ファースト”であったからだと言う。
宮本氏は「イルミネーションのスタッフからは、トップのクリスさんのご機嫌を伺うのではなく、常に観客に楽しんでもらうためにはどうするのがいいのか、という視点で物事を考える、そういう意識を持っているな、というのをすごく感じました。僕らもそういう考え方なんです」。
クリス氏も「観客の皆さんに楽しんでもらう、劇場を後にする時にキャラクターたちとどういった関係を築いていくか、そこに注目して映画を作ってきました。任天堂のチームの皆さんもそういった姿勢で、自分たちの最善を尽くして素晴らしい仕事をする方々だと感じました。ゲームと映画の違いはあっても、接点を有機的な形で見出すことができたと思っています。一緒に仕事をさせていただきながら本当に私たちも満たされ、とにかく楽しいものでありました」と、謙虚に語った。
もともとマリオは「イタリア系の移民でブルックリンに住んでいて、ブルーカラーのキャラクターというイメージ」で作っていたといい、アニメーション映画化に向けて具体的に動き始めた時、「僕らはマリオたちのキャラクター像を固める覚悟を決めただけ」だったと宮本氏。
クリス氏は「宮本さんをはじめ任天堂のチームと話し合いながら、マリオはどんなにやられても、倒されても、必ず起き上がる、立ち上がって前に進む、忍耐強さを核にして肉づけし、立体的なキャラクターにしていきました。幸いなことに、監督のアーロン・ホーヴァスさん、マイケル・ジェレニックさん、脚本のマシュー・フォーゲルさんらを中心とするクリエイティブチームのメンバーは皆、マリオのゲームが大好きで、さまざまなアイデアが出ましたし、宮本さんたちと一つひとつ丁寧に検討して、試しにやってみて、採用したり、しなかったりしながら作り上げていきました」。
そして、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』という“傑作”に結実。
宮本氏は「40年前8ビットで描いていたマリオがNINTENDO 64で3Dになって進化したけれど、どこか人形のような感じでした。それが今回アニメでやっと人間になったぞ!と実感できました。“ゲームが好きな人を裏切らない”、そして“ゲームを知らない人も楽しめる”、これをうまく詰め込んだ、エンターテイメントになりました」と、大満足の様子だった。
このニュースの流れをチェック
- 1. 「スーパーマリオ」のアニメーション映画が世界中で大ヒット、驚異の記録一覧
- 2. アニメ映画『スーパーマリオブラザーズ』初めてにして“傑作”が誕生した経緯
- 3. マリオの映画、子どもも大人も魅了して大反響 3回以上観なければならない理由
- 4. 映画『マリオ』公開3日間で興収18億円突破 イルミネーション作品の歴代No.1オープニング成績
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2023/04/28