俳優の横浜流星が、脚本づくりからロケハンまでかかわって主演した映画『ヴィレッジ』が、今月21日に公開される。本作で横浜が演じた主人公・片山優は、自身の「分身」のような人物だという。解禁時に話題をさらった衝撃的な“闇落ち”ビジュアルのアイデアも横浜によるものだった。
横浜は「藤井監督は脚本の執筆中から何度も僕に感想を求めて意見を反映してくれました。その脚本が完成したとき『優は藤井道人と横浜流星の分身にしたい』と言ってくれたんです。優の誕生日も僕自身のもの(9月16日)だし、幼少期に空手を習っていたり、好きなアーティストがamazarashiという設定も僕と同じ。自分の要素が濃く入っていたからこそ優として生きやすかったし、もし自分が優みたいな状況になったら、同じ行動をとるだろうなと感じられました」と、役への熱い想いを明かす。
さらに、劇中の優の髪型は藤井監督のヘアスタイルを真似てはどうかと、横浜自身が提案したものだった。「僕も優の中に藤井監督のイメージを感じていたので、それが似合うかなと思ったんです。実際にやってみたらちょっとお洒落すぎたので(笑)、襟足を伸ばしたりして、村でくすぶっている青年らしくもさっとした雰囲気に仕上げていきました」。
藤井監督も「優という人物には流星自身が俳優として感じている迷いや怖れも反映されています。今は祭り上げるだけ祭り上げられて、何か一つ間違えると、積み上げてきたものが一発で崩れてしまう時代。僕も『新聞記者』(2019年)以降、個人的には変わっていないのに、周りがどんどん変わっていく恐怖があった。僕らの抱くそうした負荷をいかに負わせるか、僕と流星がたくさん時間をかけて話し合った結果、優が生まれたと思います」と、話している。
優だけでなく、主な登場人物は藤井監督が一人ずつキャラクターシートを作っている。映画の中では描かれないが、子ども時代の様子や趣味、好きな音楽、家族構成や密かに抱えるコンプレックスなど、かなり緻密にキャラクター設定が作り込まれたものになっており、それぞれが演じる俳優たちに配られている。
優の幼なじみ・美咲のキャラクターシートには、“つらいことがあっても笑ってその場をやり過ごそうとする一面がある”と書かれおり、美咲を演じた黒木華は「美咲は東京で失敗して、傷ついて帰ってきましたが、弱さをあまり見せないんです。村に自分の居場所を見つけられずに出て行ったものの、東京でも見つけられなくて、今度は何としてでも村でそれを見つけなければならないという思いがある。その加減をどこまで出すのか、出さないのか、監督と相談しながら作っていきました」と、細かく設定されたキャラクターシートを参考にしながら役作りを重ねていったことを明かしている。
京都を中心にオールロケを敢行し、1ヶ月にも及んだ撮影のメイキング写真も公開。幻想的な夜霧が漂い伝統的な薪能が受け継がれる霞門村の舞台となったのは、京都府にある「美山かやぶきの里」。観光地として人気があり、かやぶき屋根の民家に宿泊することもできる。季節によっては劇中に出てくるような薪能のイベントも行っている。
予告映像にも映っている、松明を持ち能面をかぶった村人たちが列をなして歩く印象的なシーンは、この地にかかる長除大橋が使用されている。なお、ポスターに写っている能舞台はロケ地の一つである兵庫県の平之荘神社の野外能楽堂だ。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
横浜は「藤井監督は脚本の執筆中から何度も僕に感想を求めて意見を反映してくれました。その脚本が完成したとき『優は藤井道人と横浜流星の分身にしたい』と言ってくれたんです。優の誕生日も僕自身のもの(9月16日)だし、幼少期に空手を習っていたり、好きなアーティストがamazarashiという設定も僕と同じ。自分の要素が濃く入っていたからこそ優として生きやすかったし、もし自分が優みたいな状況になったら、同じ行動をとるだろうなと感じられました」と、役への熱い想いを明かす。
さらに、劇中の優の髪型は藤井監督のヘアスタイルを真似てはどうかと、横浜自身が提案したものだった。「僕も優の中に藤井監督のイメージを感じていたので、それが似合うかなと思ったんです。実際にやってみたらちょっとお洒落すぎたので(笑)、襟足を伸ばしたりして、村でくすぶっている青年らしくもさっとした雰囲気に仕上げていきました」。
藤井監督も「優という人物には流星自身が俳優として感じている迷いや怖れも反映されています。今は祭り上げるだけ祭り上げられて、何か一つ間違えると、積み上げてきたものが一発で崩れてしまう時代。僕も『新聞記者』(2019年)以降、個人的には変わっていないのに、周りがどんどん変わっていく恐怖があった。僕らの抱くそうした負荷をいかに負わせるか、僕と流星がたくさん時間をかけて話し合った結果、優が生まれたと思います」と、話している。
優だけでなく、主な登場人物は藤井監督が一人ずつキャラクターシートを作っている。映画の中では描かれないが、子ども時代の様子や趣味、好きな音楽、家族構成や密かに抱えるコンプレックスなど、かなり緻密にキャラクター設定が作り込まれたものになっており、それぞれが演じる俳優たちに配られている。
優の幼なじみ・美咲のキャラクターシートには、“つらいことがあっても笑ってその場をやり過ごそうとする一面がある”と書かれおり、美咲を演じた黒木華は「美咲は東京で失敗して、傷ついて帰ってきましたが、弱さをあまり見せないんです。村に自分の居場所を見つけられずに出て行ったものの、東京でも見つけられなくて、今度は何としてでも村でそれを見つけなければならないという思いがある。その加減をどこまで出すのか、出さないのか、監督と相談しながら作っていきました」と、細かく設定されたキャラクターシートを参考にしながら役作りを重ねていったことを明かしている。
京都を中心にオールロケを敢行し、1ヶ月にも及んだ撮影のメイキング写真も公開。幻想的な夜霧が漂い伝統的な薪能が受け継がれる霞門村の舞台となったのは、京都府にある「美山かやぶきの里」。観光地として人気があり、かやぶき屋根の民家に宿泊することもできる。季節によっては劇中に出てくるような薪能のイベントも行っている。
予告映像にも映っている、松明を持ち能面をかぶった村人たちが列をなして歩く印象的なシーンは、この地にかかる長除大橋が使用されている。なお、ポスターに写っている能舞台はロケ地の一つである兵庫県の平之荘神社の野外能楽堂だ。
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2023/04/07