きょう1月31日午後7時をもって、東京・渋谷の東急百貨店本店が閉店する。昼過ぎに同所を訪れると、道行く人が立ち止まり、その外観を撮影していたり、店内もやや混雑していて、半世紀以上にわたって「渋谷のシンボル」として営業を続けてきた“デパート”がなくなることを惜しむ声が耳に入ってきた。 東急百貨店本店は高度経済成長期の昭和42年(1967年)11月に開業。高級衣料品などの品ぞろえで、高級住宅地である渋谷・松濤を背にするロケーションから周辺の富裕層などのニーズに対応。平成元年(89年)にオープンした複合文化施設の「Bunkamura」と共に、最先端の文化や流行の発信拠点として存在感を示してきた。建物の老朽化が進む中、親会社の東急などとともに渋谷の再開発を進める一環として、55年余りの歴史に幕を下ろす。
2023/01/31