「天才」と称され、ビーチ・ボーイズの数々の名曲を世に送り出してきたブライアン・ウィルソンがすべてを語る、密着ドキュメンタリー『ブライアン・ウィルソン / 約束の旅路』の Blu-ray、DVDが12月21日に発売される。

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　今年80歳を迎えた彼が、今の姿で当時を語る。彼を題材にした何本かの映画やドキュメンタリーはあったが、本作では3年間で70時間以上、元ローリング・ストーン誌のベテラン編集者ジェイソン・ファインによるインタビューに応じ、監督のブレント・ウィルソンが余すところなく映像に焼き付けた。ここまで本人が語る姿は極めて貴重だ。

　そこで語られるのは、身を削ってもたどり着けない領域を目指すがためプレッシャーに苛まれ陥った薬物中毒、自由と金銭を奪われ続けた精神科医との関係、そして亡くなってしまったかけがえのない兄弟への確執と愛情。それでもブライアンには音楽があった。音楽が彼を世に導き、最悪の環境から救い出し、人間的な復活を後押しした。

　幼少期を過ごした家や『サーフィン・サファリ』のジャケット写真が撮影されたパラダイス・コーブなど、ゆかりの西海岸の街をめぐる撮り下ろし映像のほか、ホームビデオ、レコーディング風景などの貴重なアーカイブ映像も見どころ。

　”The Boss”ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン、フー・ファイターズのテイラー・ホーキンスら、大物アーティストたちも出演を快諾し、ブライアン本人、そして彼が生み出してきた楽曲への強い思いを次々と語る。

　全編に流れるビーチ・ボーイズのヒットソングだけでなく、この映画のためにジム・ジェームズ（マイ・モーニング・ジャケット）と共作した新曲「Right Where I Belong」や、ジミー・ロジャーズの「Honeycomb」、ブライアン本人による「ロング・プロミスト・ロード」をはじめとする名曲をカヴァーする様子も見どころ。ステージでのパフォーマンスやスタジオでセッションする姿から、彼の音楽を作り上げることへの強いこだわりと喜びが伝わってくる。

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