現在放送中のテレビ朝日系木曜ドラマ『六本木クラス』(毎週木曜 後9:00)で俳優デビューを果たした夏生大湖(なつき・おみ/21)。夏生は、今作がドラマ初出演ながらも、竹内涼真演じる“新”を大ピンチに陥れた投資会社の若きカリスマ社長・古関憲吾という重要人物に抜てきされた。夏生は昨年、『第34回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』の「明色美顔ボーイ賞」に輝き、芸能界へ。この世界に憧れを持ちながらも、自立のため高校卒業後に地元のゼネコンに就職し、建設現場で働いていたという経歴を持つ彼に、夢がかなった初現場の心境や、俳優としての“野望”を聞いた。
■俳優デビューが『六本木クラス』に「マジですか?」 竹内涼真、平手友梨奈と共演で学びも
本作は、Netflixで大ヒットした韓国ドラマ『梨泰院クラス』を日本に置き換えて翻案した、漫画『六本木クラス』を「日韓共同プロジェクト」としてリメイクした物語。ドラマの制作が発表され、大きな話題となっていた後に同役のオファーが舞い込んだ。
夏生は「最初は、『マジですか?』という感じで、すごく驚きましたけど、率直にうれしかったです。やっぱり、SNSでとても反響が大きくて、そういうのを見ると、この世界で頑張らないといけないんだなという実感を持ちました」と当時を振り返る。
原作の『梨泰院クラス』では、夏生が演じる役は若手投資家ではなく、かなり年上の役者が演じており「あまり(原作を)見ないほうがいいんじゃないかということで、見ずに撮影に臨みました」と原作をイメージするわけではなく、自分の役として演じたという。
当然悩みもあったようで、「その後台本を読んでみて、役を理解していくうちに、堂々としてないといけないというのがあって。でも僕が堂々とできていなかったみたいで。事務所でマネージャーさんと本読みの練習をしていたときに『迷っているみたいだよ』と言われたので、堂々とするということを意識して撮影に臨みました」と明かした。
そんな中挑んだ撮影だが、竹内をはじめ、平手友梨奈ら実力派と言われるキャスト陣に、『六本木クラス』という注目作。緊張や動揺も拭えなかったといい「どうしようかなと不安な思いもあった」と本音も。
初シーンは、竹内、平手との対面シーン。セリフにないアドリブもあったそうで「それがわざとらしくなくて、役になりきっていて、あたかもそのセリフが本当にあるかのようなリアリティーで演じられていて、すごいと思いました。要所で、僕が読み取れていなかった部分が竹内さんや平手さんから出ていたので、それがすごいなと素直に思いました」と先輩俳優たちの実力を目の当たりにし、気が引き締まったという。
そして「“竹内さん”ではなく、“新”だと思って演技しようという思いだったので、本番ではそんなに緊張しなかったのかなと思ったんですけど、あとから見たら表情が硬かったりしていたので、内心は実は気負いしていたのかなと思いました」と初演技を振り返った。
■柄本時生の演技に見惚れ演技の道へ「今まで感じたことのない感情に襲われた」
実は、『仮面ライダー』シリーズが大好きで、いずれは出演してみたいと話していた夏生。竹内は2014年に『仮面ライダードライブ』で主演を務めており、憧れの仮面ライダー俳優に俳優としてのアドバイスももらえたという。
「仮面ライダー見てました!っていう話をして、当時どういうふうに撮影をしていたのかをお聞きしましたら、優しく丁寧に教えて頂きました。『最初だから入念に準備していたけど、だんだんと役に入り込めるから、そこまで前もって準備するっていう感じではなかった。セリフは入れるけれど、あとは自分の中から出るものをそのまま出す』とおっしゃっていました」と声を弾ませる。
竹内をはじめ、デビュー作でそうそうたるキャストとの共演で得るものも大きかったようで「空気感の違い」を感じたという。「演じているというより、もうその人になっている感じ。いざカメラが回ると目の色が急に変わるということを感じたので、そうなるために僕はこれからどんなことをしていけばいいのかなっていうのを今考えている最中ですね」と成長に貪欲な姿勢も見せた。
モデルやバラエティの仕事には「機会があればもちろんやりたい」と話すも「今はあまり考えていなくて、メインはお芝居です」ときっぱり。その理由は「ジュノン」審査中に見たある動画きっかけだといい「マカロニえんぴつのMV(ミュージックビデオ)に出演されていた柄本時生さんを見たときに、MVで一言も発しないのに感情がもろに伝わってきて、それがすごいなというか今まで感じたことのない感情に襲われて。そこから役者一本でやっていきたいと強く思うようになりました」と語る。
そんな夏生がいま、やりたい役は「さわやかな青春学生もの(笑)」と笑顔を見せ、等身大の青年を演じたいと話すが、「ゆくゆくはダークな役をやってみたいです」と展望も明かしてくれた。
■社会経験が不安を払拭 『なるようになる』精神で芸能界に挑戦「ダメだったらその時考える」
21歳で俳優デビューをはたした夏生だが、「ジュノン」で受賞する以前は、高校卒業後に就職した地元のゼネコンに勤務し、建設現場で働いていた。昔から芸能界に憧れはあったものの、高校生のときに学生生活を捧げていたというほど熱心だったバレーボールがあったため、行動には移すことはなかったのだそう。プロも考えるほどの実力だったが「家族に甘えないといけない期間が長くなってしまうと思った」と、自立するため、高校卒業後すぐに就職という道を選んだ。
しかし、就職を経験したことにより考えが変わったといい、「高校生の僕だったら、芸能界という道に進むことにすごく不安だと感じていたと思うんですけど、一度就職して社会に出て、自分で考えて仕事をしていくことを経験したことによって、ネガティブな考えがだいぶ消えたんです」と語る。
座右の銘は『なるようになる』。社会人を経験して、「とにかくやってみよう。ダメだったらその時考えよう」と思うようになったと明かし、将来への不安よりも、やってみたいことに挑むチャレンジ精神を持つことにした。
最後に俳優としての目標を聞くと「最終的な目標は、日本の俳優業界と言うか芸能界で唯一無二の存在感のある人になりたい」と豪語する。しかし、それは“慢心”ではなく、“野心”。「出てきたばっかりの田舎者がこんな事言っているのは自分でもおかしいと思いますけど、今は、そういう野心を持ちつつ、しっかり実力をつけてみなさんに認めていただけるように一つずつ頑張っていきたいです!」と決意をにじませた。
■夏生大湖(なつき・おみ)プロフィール
2001年4月5日、大分県出身。身長180センチ。B型。
21年11月に「第34回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で「明色美顔ボーイ賞」を受賞。特技は日本舞踊、和太鼓、バレーボール、スノーボード
■俳優デビューが『六本木クラス』に「マジですか?」 竹内涼真、平手友梨奈と共演で学びも
本作は、Netflixで大ヒットした韓国ドラマ『梨泰院クラス』を日本に置き換えて翻案した、漫画『六本木クラス』を「日韓共同プロジェクト」としてリメイクした物語。ドラマの制作が発表され、大きな話題となっていた後に同役のオファーが舞い込んだ。
夏生は「最初は、『マジですか?』という感じで、すごく驚きましたけど、率直にうれしかったです。やっぱり、SNSでとても反響が大きくて、そういうのを見ると、この世界で頑張らないといけないんだなという実感を持ちました」と当時を振り返る。
原作の『梨泰院クラス』では、夏生が演じる役は若手投資家ではなく、かなり年上の役者が演じており「あまり(原作を)見ないほうがいいんじゃないかということで、見ずに撮影に臨みました」と原作をイメージするわけではなく、自分の役として演じたという。
当然悩みもあったようで、「その後台本を読んでみて、役を理解していくうちに、堂々としてないといけないというのがあって。でも僕が堂々とできていなかったみたいで。事務所でマネージャーさんと本読みの練習をしていたときに『迷っているみたいだよ』と言われたので、堂々とするということを意識して撮影に臨みました」と明かした。
そんな中挑んだ撮影だが、竹内をはじめ、平手友梨奈ら実力派と言われるキャスト陣に、『六本木クラス』という注目作。緊張や動揺も拭えなかったといい「どうしようかなと不安な思いもあった」と本音も。
初シーンは、竹内、平手との対面シーン。セリフにないアドリブもあったそうで「それがわざとらしくなくて、役になりきっていて、あたかもそのセリフが本当にあるかのようなリアリティーで演じられていて、すごいと思いました。要所で、僕が読み取れていなかった部分が竹内さんや平手さんから出ていたので、それがすごいなと素直に思いました」と先輩俳優たちの実力を目の当たりにし、気が引き締まったという。
そして「“竹内さん”ではなく、“新”だと思って演技しようという思いだったので、本番ではそんなに緊張しなかったのかなと思ったんですけど、あとから見たら表情が硬かったりしていたので、内心は実は気負いしていたのかなと思いました」と初演技を振り返った。
■柄本時生の演技に見惚れ演技の道へ「今まで感じたことのない感情に襲われた」
実は、『仮面ライダー』シリーズが大好きで、いずれは出演してみたいと話していた夏生。竹内は2014年に『仮面ライダードライブ』で主演を務めており、憧れの仮面ライダー俳優に俳優としてのアドバイスももらえたという。
「仮面ライダー見てました!っていう話をして、当時どういうふうに撮影をしていたのかをお聞きしましたら、優しく丁寧に教えて頂きました。『最初だから入念に準備していたけど、だんだんと役に入り込めるから、そこまで前もって準備するっていう感じではなかった。セリフは入れるけれど、あとは自分の中から出るものをそのまま出す』とおっしゃっていました」と声を弾ませる。
竹内をはじめ、デビュー作でそうそうたるキャストとの共演で得るものも大きかったようで「空気感の違い」を感じたという。「演じているというより、もうその人になっている感じ。いざカメラが回ると目の色が急に変わるということを感じたので、そうなるために僕はこれからどんなことをしていけばいいのかなっていうのを今考えている最中ですね」と成長に貪欲な姿勢も見せた。
モデルやバラエティの仕事には「機会があればもちろんやりたい」と話すも「今はあまり考えていなくて、メインはお芝居です」ときっぱり。その理由は「ジュノン」審査中に見たある動画きっかけだといい「マカロニえんぴつのMV(ミュージックビデオ)に出演されていた柄本時生さんを見たときに、MVで一言も発しないのに感情がもろに伝わってきて、それがすごいなというか今まで感じたことのない感情に襲われて。そこから役者一本でやっていきたいと強く思うようになりました」と語る。
そんな夏生がいま、やりたい役は「さわやかな青春学生もの(笑)」と笑顔を見せ、等身大の青年を演じたいと話すが、「ゆくゆくはダークな役をやってみたいです」と展望も明かしてくれた。
■社会経験が不安を払拭 『なるようになる』精神で芸能界に挑戦「ダメだったらその時考える」
21歳で俳優デビューをはたした夏生だが、「ジュノン」で受賞する以前は、高校卒業後に就職した地元のゼネコンに勤務し、建設現場で働いていた。昔から芸能界に憧れはあったものの、高校生のときに学生生活を捧げていたというほど熱心だったバレーボールがあったため、行動には移すことはなかったのだそう。プロも考えるほどの実力だったが「家族に甘えないといけない期間が長くなってしまうと思った」と、自立するため、高校卒業後すぐに就職という道を選んだ。
しかし、就職を経験したことにより考えが変わったといい、「高校生の僕だったら、芸能界という道に進むことにすごく不安だと感じていたと思うんですけど、一度就職して社会に出て、自分で考えて仕事をしていくことを経験したことによって、ネガティブな考えがだいぶ消えたんです」と語る。
座右の銘は『なるようになる』。社会人を経験して、「とにかくやってみよう。ダメだったらその時考えよう」と思うようになったと明かし、将来への不安よりも、やってみたいことに挑むチャレンジ精神を持つことにした。
最後に俳優としての目標を聞くと「最終的な目標は、日本の俳優業界と言うか芸能界で唯一無二の存在感のある人になりたい」と豪語する。しかし、それは“慢心”ではなく、“野心”。「出てきたばっかりの田舎者がこんな事言っているのは自分でもおかしいと思いますけど、今は、そういう野心を持ちつつ、しっかり実力をつけてみなさんに認めていただけるように一つずつ頑張っていきたいです!」と決意をにじませた。
■夏生大湖(なつき・おみ)プロフィール
2001年4月5日、大分県出身。身長180センチ。B型。
21年11月に「第34回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で「明色美顔ボーイ賞」を受賞。特技は日本舞踊、和太鼓、バレーボール、スノーボード
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2022/09/08