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津田健次郎『遊☆戯☆王』で役者人生に光 極貧時代の20代…海馬役が転機に 50歳で再び来た「俺のターン」に生きる希望
 漫画『遊☆戯☆王』の作者として知られる、漫画家の高橋和希さんが、6日に亡くなった。60歳。この訃報を受け、多くの関係者やファンが突然の別れを惜しむ中、アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』でメインキャラクター・海馬瀬人役を務めた声優の津田健次郎(51)は7日、自身のツイッターを更新し、同役の切り札と言えるカード「青眼の白」(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)の写真を投稿した。ORICON NEWSのインタビューに津田は以前、役者として活躍できたきっかけは『遊☆戯☆王』の作品をあげていた。

津田健次郎 (C)ORICON NewS inc.

津田健次郎 (C)ORICON NewS inc.

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 津田は『呪術廻戦』七海建人役など多くのアニメ作品に出演しているが、TBS系の番組『新・情報7days ニュースキャスター』でナレーションも務めている。昨年3月の放送では顔出しインタビュー出演し、これまでの役者人生を語り大きな話題となった。

 19歳で芝居を始め、大学在学中に役者デビューした津田は、2000年放送のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』ホスト役として出演していたが、当時について「なかなか認めてもらうことも難しく…底をはいつくばっているな…と」「もう全く食えない状態でしたね。パン1個買うのもめちゃくちゃ悩むレベルといいますか、皿にローソクをくっつけて、それで台本を読んだり、一生懸命揺れる光で読んでました」と極貧生活を打ち明けていた。

 そんな極貧時代の中、25歳の時に人生の転機が起き「『津田くん、声の仕事のオーディションがきたんだけど興味ある?』って言われて、『No(ノー)』の選択肢がなかったので、『ぜひ、やらせてください』って」と声優業に向き合ったと説明。そして、29歳の時に出会った“運命の役”として「『遊☆戯☆王』という作品」と自身の代表作となった2000年放送のアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』海馬瀬人の名前をあげた。

 その後、津田は翌2001年に『テニスの王子様』乾貞治役などを担当し、声優として地位を固めていき「(貧乏で)結構ギリやばいなって思ってたんで生きていくのが。なんとかこれで『生きていけるぜ』みたいな」と笑いながら苦悩時代を振り返り、人生に希望が持てた声優業との出会いに感謝していた。

 そして、25歳の時に出会った“声優業”の転機から25年が経過し昨年50歳に。声優業はもちろん、ナレーション、舞台出演、ドラマ出演、映画監督デビューなど充実した日々を過ごしているタイミングで、TBS系ドラマ『最愛』(2021年)に出演した際、ORICON NEWSのインタビューに応じてくれた津田。『遊☆戯☆王』で演じたキャラクター・海馬の名セリフ「俺のターン!」にちなみ、「50歳にして今、再び“俺のターン”を迎えているように思います」と冗談ぽく聞くと、「今まさに俺のターンですね(笑)」とうれしそうに話してくれた。

 理由を聞くと「ここ数年はアニメの場合、今までやってこなかったタイプの役をいただいたり、このようなドラマ出演、バラエティー番組出演、映画監督など…刺激的な豊かな時間を過ごさせていただいています。この年齢になり『お芝居とは一体なんなのか?』と考えるようになりました」としみじみ。

 この25年の役者人生は「ただ、我武者羅に突き進んできた感じです。とにかくスピード、エネルギーを落とさずにお芝居に向き合ってきたのですが、50歳になった今、初心に帰る気持ちで仕事に向き合えることは、とても幸福な、贅沢なことだと思います。若くはない自分に様々なチャンス、機会をくださって、とても感じることです。役者として『まだまだだな〜』とドラマを通じて感じますし、これを機に、今までとは違う自分の芝居を見せながら、また『俺のターン』を見せられるように頑張ります!(笑)」と感謝。役者人生の光が見えた『遊☆戯☆王』という作品に感謝していた。

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