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センセーショナルな映像の数々が問いかける ドキュメンタリー映画『プリンセス・ダイアナ』予告編
 英国のダイアナ元皇太子妃の人生をアーカイブ映像のみでたどるドキュメンタリー映画『プリンセス・ダイアナ』(9月30日公開)の日本版予告編が解禁となった。

ドキュメンタリー映画が『プリンセス・ダイアナ』9月30日公開 Photo credit Kent Gavin

ドキュメンタリー映画が『プリンセス・ダイアナ』9月30日公開 Photo credit Kent Gavin

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 ダイアナの葬儀に参列したある男性がメディアに向かって「マスコミが殺した」と責め立てる痛烈な一言から始まり、当時20歳の幸せいっぱいの新婚の日々から、パパラッチに追われダイアナの顔から次第に笑顔が消えていく様子まで、世界で最も愛されたはずの彼女がその愛によって傷つけられていく様子が映し出される。

 「注目される立場を割り切らないと正気を失うよ」と皇室の人間として生きるための心構えを説くチャールズ皇太子と、「彼女の日常を全部知りたいの」と欲望を語る大衆。そして「望んでいるのは読者だ」と訴えるメディアの声。執拗にカメラに追われ「やり方がひどいわ」と嘆きカメラのレンズを手で覆うダイアナの姿など、すべてが生々しくスキャンダラス。

 彼女がもたらした異常な熱狂の秘密が暴かれていく。映画は誰を擁護するでもなく、徹底して第三者の目から静観する形で時代を映し出していき、私たちに一つの問いを突き付ける。――彼女を本当に“殺した”のは誰?

 まさに彼女によって世界的に有名になったといっても過言ではない“パパラッチ”という言葉。SNSやデジタルの発達で有名人と一般人の境界があいまいになっていく現代に、本作は問いを投げかけていく。誰もが知る事実でありながら、誰も知らない真実を突き詰めていく、注目のドキュメンタリー作品だ。

 アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートを果たした経験を持つ、気鋭のドキュメンタリー作家エド・パーキンズ監督(Netflix『本当の僕を教えて』)が手がける本作は、1981年にチャールズ皇太子と婚約する数週間前から、世界中が悲しみに暮れた突然の死までの16年間、当時のニュース番組の映像やホームビデオなど、あらゆるアーカイブ映像をつなぎ合わせて語った、これまで以上にダイアナを新鮮で身近に感じられるよう構築されたこん身の一作。本国イギリスでは、ダイアナ妃の誕生日である7月1日より公開される。

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