3月いっぱいで日本テレビを退社した桝太一氏(40)が16日、東京ビッグサイトで開催中の『東京おもちゃショー2022』(17日まで)のタカラトミーブースで行われた超小型の変形型月面ロボット『SORA-Q』公開イベントに登場した。
このイベントは、おもちゃの発想や技術から誕生した『SORA-Q』が宇宙探査に生かされることで、子どもたちがこれまで以上に自然科学領域に興味を持ち、宇宙の面白さを知ってもらうきっかけとなってくれることを願って企画された。『SORA-Q』は、JAXA、同志社大学、タカラトミーが共同開発した超小型の変形型の宇宙探査ロボット。2022年度中にJAXAの小型月着陸実証機「SLIM」に搭載される。この日は、「SLIMと超小型の変形型月面ロボットSORA-Qが拓く宇宙探査」をテーマに、桝氏のほか、JAXAの久保田孝氏、同志社大学の渡辺公貴氏、タカラトミーの阿部芳和氏、赤木謙介氏が参加した。
4月から、科学を社会に適切に伝える方法について研究している桝氏は「ご紹介にあずかりました同志社大学の桝太一です。この4月から科学をより身近にというテーマで、さまざまなことに取り組もうとしている中で、今回は同僚である渡辺先生からお声がけいただき、参加させていただきました」と参加の経緯を説明。「科学を身近に、という点で言いますと、おもちゃ×科学というのはとても興味深いこと。きょうは、皆さんのお話をうかがうのを楽しみにしております」と笑顔であいさつした。
イベントでは実際に『SORA-Q』が登場。月のレゴリス(砂)の上を変型して動く姿を見た桝氏は「生で見るのは初めて! (変型)一瞬ですね。思ったより車輪でガーッとというよりは、うねりながら動く感覚ですね」と興味津々にレポートしていた。
桝氏は「科学に人が触れる最初の瞬間っておもちゃだと思うんです。言い方を変えれば、おもちゃは人にとってのサイエンスコミュニケーションの手段かなと思う。そんなおもちゃと宇宙というのがわかりやすくつながった。自分たちの手元にあるものが宇宙へ、という感覚もあるでしょうし、裏を返せば、宇宙が自分たちの手元にという感覚も味わってくれるんじゃないかと思う。子どもたちにとって本当の意味で、ごく自然に宇宙が身近なものであると感じるきっかけになれば」と思いをめぐらせていた。
最後は「今回はおもちゃと科学、おもちゃと宇宙がつながり。今までつながるはずがないと思ったものが、つながることで科学が身近になるということがたくさんある。これからも、そういったさまざまなプロジェクトが産官学の連携で進んでいくことを心から期待したいですし、その一助になれば」と発信した。
イベント終了後には質疑応答も。NHKの記者が渡辺氏へ『SORA-Q』が坂を登らなかった時に泳ぐような動きを思いついた経緯を質問。渡辺氏は「誰にも言っていなかったんですけど、もともとタカラトミーの中であらゆるおもちゃの開発をやらせていただいた。その中で難敵だったのがプラレール。急な坂を登らせるのが『SORA-Q』を取り組む10年来の悩みだった。それが、ふと思いついたんです。鉄道のスイッチバックみたいな方法で登ればいいんじゃないか」と説明。「通常の車輪は地面との摩擦で動くんですけど、『SORA-Q』は地面を押し付けて、そこを土台によっこらしょと移動できると思った」と解説していた。
出演の感想を問われた桝氏は「今の渡辺先生の話が面白くて! それを引き出してくださったNHKさんの質問もステキだなと思いました」とにっこり。「メディアって、どうしても科学の結果の部分だけを強調しがちなんですけど、こうやってメディアの方が過程にスポットライトを当ててくださることが大事なんだなと、きょうのイベントを通して思いました」としみじみ。「質問がなかったら渡辺先生は言わずにいらっしゃったかなと思う。ぜひ、過程の部分も含めて伝えていけるような、それを引き出せるような存在になれたら」とこれからの展望も語っていた。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
このイベントは、おもちゃの発想や技術から誕生した『SORA-Q』が宇宙探査に生かされることで、子どもたちがこれまで以上に自然科学領域に興味を持ち、宇宙の面白さを知ってもらうきっかけとなってくれることを願って企画された。『SORA-Q』は、JAXA、同志社大学、タカラトミーが共同開発した超小型の変形型の宇宙探査ロボット。2022年度中にJAXAの小型月着陸実証機「SLIM」に搭載される。この日は、「SLIMと超小型の変形型月面ロボットSORA-Qが拓く宇宙探査」をテーマに、桝氏のほか、JAXAの久保田孝氏、同志社大学の渡辺公貴氏、タカラトミーの阿部芳和氏、赤木謙介氏が参加した。
4月から、科学を社会に適切に伝える方法について研究している桝氏は「ご紹介にあずかりました同志社大学の桝太一です。この4月から科学をより身近にというテーマで、さまざまなことに取り組もうとしている中で、今回は同僚である渡辺先生からお声がけいただき、参加させていただきました」と参加の経緯を説明。「科学を身近に、という点で言いますと、おもちゃ×科学というのはとても興味深いこと。きょうは、皆さんのお話をうかがうのを楽しみにしております」と笑顔であいさつした。
イベントでは実際に『SORA-Q』が登場。月のレゴリス(砂)の上を変型して動く姿を見た桝氏は「生で見るのは初めて! (変型)一瞬ですね。思ったより車輪でガーッとというよりは、うねりながら動く感覚ですね」と興味津々にレポートしていた。
桝氏は「科学に人が触れる最初の瞬間っておもちゃだと思うんです。言い方を変えれば、おもちゃは人にとってのサイエンスコミュニケーションの手段かなと思う。そんなおもちゃと宇宙というのがわかりやすくつながった。自分たちの手元にあるものが宇宙へ、という感覚もあるでしょうし、裏を返せば、宇宙が自分たちの手元にという感覚も味わってくれるんじゃないかと思う。子どもたちにとって本当の意味で、ごく自然に宇宙が身近なものであると感じるきっかけになれば」と思いをめぐらせていた。
最後は「今回はおもちゃと科学、おもちゃと宇宙がつながり。今までつながるはずがないと思ったものが、つながることで科学が身近になるということがたくさんある。これからも、そういったさまざまなプロジェクトが産官学の連携で進んでいくことを心から期待したいですし、その一助になれば」と発信した。
イベント終了後には質疑応答も。NHKの記者が渡辺氏へ『SORA-Q』が坂を登らなかった時に泳ぐような動きを思いついた経緯を質問。渡辺氏は「誰にも言っていなかったんですけど、もともとタカラトミーの中であらゆるおもちゃの開発をやらせていただいた。その中で難敵だったのがプラレール。急な坂を登らせるのが『SORA-Q』を取り組む10年来の悩みだった。それが、ふと思いついたんです。鉄道のスイッチバックみたいな方法で登ればいいんじゃないか」と説明。「通常の車輪は地面との摩擦で動くんですけど、『SORA-Q』は地面を押し付けて、そこを土台によっこらしょと移動できると思った」と解説していた。
出演の感想を問われた桝氏は「今の渡辺先生の話が面白くて! それを引き出してくださったNHKさんの質問もステキだなと思いました」とにっこり。「メディアって、どうしても科学の結果の部分だけを強調しがちなんですけど、こうやってメディアの方が過程にスポットライトを当ててくださることが大事なんだなと、きょうのイベントを通して思いました」としみじみ。「質問がなかったら渡辺先生は言わずにいらっしゃったかなと思う。ぜひ、過程の部分も含めて伝えていけるような、それを引き出せるような存在になれたら」とこれからの展望も語っていた。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
2022/06/16