お気に入りの映画の話から、意外な一面を垣間見る【かけがえのない1本】シリーズ。今回は、『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』(公開中)で、主人公のタクシー運転手・小戸川を目の敵にする双子の警察官・大門兄弟を演じたミキ(昴生、亜生)に「かけがえのない1本」を聞いた。
昴生の「かけがえのない1本」は、ロジャー・ミッシェル監督の『ノッティングヒルの恋人』(1999年)。ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントによる共演で、ロンドン西部の高級住宅街ノッティング・ヒルを舞台に、パッとしない書店主の男とハリウッド女優の身分違いの恋を描いたロマンティック・コメディの傑作。
実は「ラブコメ好き」で、「ヒュー・グラントになりたくて、この(芸能の)世界に入った」と言うほど、ヒュー・グラントのファンだという昴生。『ノッティングヒルの恋人』では、不器用でバツイチで彼女ナシ、昔はハンサムだったのに今は陰りが…、だけど心はとても誠実なウィリアムを好演しており、昴生は「いままでの中で一番いい役。あんなにダサいのにカッコよく見える役はそうない」と絶賛している。
一方、亜生は、ロビン・ウィリアムズ、ジョナサン・ハイドらが出演する映画「ジュマンジ」シリーズの1作目『ジュマンジ』(1995年)を選んだ。いじめられっ子のアランが、ある日ふとしたことから土の中に埋もれていた木箱を見つける。箱には“JUMANJI”という文字が刻まれ、中にはすごろくのゲームが収められていた。それは、ゲーム盤での出来事が現実にも起きてしまうこの世で最も危険なゲームだった。そうとは知らず、帰宅したアランはガールフレンドのサラと早速ゲームを始めてしまう…。
子どもの頃に観て好きだった映画の一つで、今も好きの1作。「自粛中、何回も観ました」と話していた。
■『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』(公開中)
昨年4月よりテレビ東京にて放送されたTVアニメ『オッドタクシー』を再構成しつつ、衝撃の最終回のその後も描く『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』が4月1日より全国の劇場で公開中。キャラクターたちのかわいいビジュアルを裏切り、主人公のタクシー運転手・小戸川が思いがけず「練馬区女子高生失踪事件」に巻き込まれてしまう、本格的なミステリー・サスペンス。
TVシリーズでいったんの結末を見た――かに思われたが、映画版では、関わっていた人々が口々に証言する“あの時一体何が起きていた”のかを繋ぎ合わせることで、事件の新たな輪郭を浮かび上がらせる。一人のタクシードライバーの “人生を一変させるような出来事”がカタチを変え、運命の歯車は再び揺さぶられていく。
2022/04/09